セクハラ・パワハラ…働く主婦のハラスメント事情/被害者?それとも実は加害者? ハラスメント「したことない」83.9% 「パワハラ受けた」49.4%、「セクハラ受けた」30.4% ~しゅふJOB総研調査~
2018年7月12日(木)
株式会社ビースタイル
主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』(事業運営者:株式会社ビースタイル/本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)の調査機関しゅふJOB総研は『職場でのハラスメント』をテーマに、働く主婦にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数971件)
調査結果概要
1.「パワハラ受けたことある」49.4%、「セクハラ受けたことある」30.4%
2.「ハラスメントをしたことはない」83.9%
3.フリーコメントより
「パワハラ受けたことある」49.4%、「セクハラ受けたことある」30.4%
「ハラスメントをしたことはない」83.9%
◇「その他」の内容より
・自分からは無い
・ないと思う
・その立場にない
・今と違い、上下関係が厳しかった
・自分ではないと思うが、解釈するひとによる
・セクハラは男性に対してもあるので全くないかどうかわからない
・したつもりはないが思われているかもしれない
・ないとは思うが、わからない
・自分では意識していなくてもハラスメントをしていることはあるだろう・・・
・していないつもりですがわかりません
・自覚はないが、可能性はある
・自分の中ではそんなつもりがなくても、きついと感じた人はいたかもしれない。考え方は人それぞれなので、
良くわからない
・無いと思うが、相手の立場ではないので、確実なところは不明
・被害者側の視点で判断される事なので、自分が知らず知らずの間に加害者になっているのではと
不安になることはある
・そんなのは受け取る側の問題なので回答のしようがない
フリーコメントより
◇寄せられたフリーコメントより(年代:雇用形態)
・セクハラはかなり問題視されるようになったけど、パワハラはまだまだ解決される方向にはない気がします
(40代:今は働いていない)
・昔に比べ神経質かなとも感じる(40代:パート/アルバイト)
・上司しだいたと思う、企業のリーダーが人間性を合わせもっていることが、重要と考える(50代:フリー/自営業)
・している人たちが幼稚だと感じる(40代:派遣社員)
・時短勤務の人への対応が特に厳しく、少しのミスも詰め寄ってキツい色々言い方、追い込む圧力をかけてくる
(40代:契約社員)
・コミュニケーション不足が原因のことが多い(40代:派遣社員)
・日常茶飯事(20代:今は働いていない)
・女同士は恐いです(50代:パート/アルバイト)
・気づかないうちに被害者や加害者になっている可能性もあるからハラスメントの定義をしっかりと決めたら良いと
思う(20代:今は働いていない)
・なぜ、そんな事をする人がいるのか不思議です(40代:派遣社員)
・派遣社員は立場がとても弱いので、スケープゴートになる可能性はかなりある(50代:派遣社員)
・男女の考え方の差もあると思うが、まだまだ男尊女卑の考え方は根強く残ってると思う
(40代:パート/アルバイト)
・みんなの前で見せしめのように怒られたりするパワハラを受けたことがあるが、やってる本人は自分がやってる
という認識がない。社内でそういう研修もしていたが、研修している本人がやってるんだからどうしようもなかった
(40代:パート/アルバイト)
・ハラスメントする側に全くしている意識がない(40代:パート/アルバイト)
・今の日本は少し騒ぎすぎだとも感じる(40代:今は働いていない)
・線引きが難しい問題だと思います(40代:今は働いていない)
・必要以上に怒鳴り散らす上司だったので毎日が怖かった(50代:派遣社員)
・セクハラ、パワハラ相談窓口が設置など、上司を経由せず通報する手段があったため、健全な職場環境で仕事が
できました(40代:SOHO/在宅ワーク)
・誤ったコミュニケーションの取り方も含まれると思う。嫌なら嫌だとハッキリと伝える勇気も必要だし、言える
世の中になってほしい(40代:今は働いていない)
・やっと女性が声をあげられるようになって良くなって来ていると思う(50代:パート/アルバイト)
・社内旅行の時辞めさせようかなと同僚に言ったと聞きデブは仕事できてもそれだけだと言っていたそうです。
地位ある人の言葉は本当に暴力でしかない(50代:今は働いていない)
・経験した事があるが、簡単に説明することが難しい(50代:今は働いていない)
・相談出来る人が必要(50代:パート/アルバイト)
・準社員や、契約社員は、正社員に頭が上がらず従うしかない(40代:契約社員)
・人事権のあるものがセクハラとかして会社の対応が不十分なのは許せない(50代:今は働いていない)
・男性女性限らず被害者になりうることを意識すべき(20代:派遣社員)
・我慢するしかない(30代:今は働いていない)
・自分自身、独身の頃はパワハラをしてしまったかなと今は思うけれど、当時はその意識は薄かったと思う。
現在パワハラを受けたりすることもありいつまでもその記憶は消えないので、この先は気をつけていきたいなと
感じます(40代:パート/アルバイト)
・匿名で相談できる窓口設置はハラスメント防止に有効だと思う(40代:契約社員)
・セクハラと、パワハラは全く違う。セクハラは、なかなか訴える勇気が出ない。私も、そうでした
(30代:今は働いていない)
・役職という肩書を利用したいじめでは?と思います(30代:パート/アルバイト)
・金銭的に、余裕があれば転職活動をしたいけどひとり親なのでそんな贅沢できない。最近罵声を吐かれることが
多く、はっきり言って死にたいと思うようになった(30代:正社員)
・相談窓口はあったが実際には相談しずらかった(50代:派遣社員)
・無くならない。あ!これハラスメントだよね。訴えないでねと冗談にされる(40代:契約社員)
・職場内で相談窓口があってもあまり意味がないと思う。結局は改善されない(50代:今は働いていない)
しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より
#MeTooに代表されるセクハラや、私立大学のアメリカンフットボール部監督、有名レスリングコーチなどによるパワハラなど、ハラスメントについての話題を耳にすることが多くなりました。働く主婦層に聞いたところ、約半数が「パワハラを受けたことがある」、約3割が「セクハラを受けたことがある」と回答しています。
一方、「ハラスメントを受けたことはない」人は27%。裏を返せば7割以上の人が、何らかのハラスメントを経験していることになります。では、誰からハラスメントを受けているのか?同じく働く主婦層にハラスメントの加害者になってしまった経験があるかを尋ねたところ、8割以上の人が「ハラスメントをしたことはない」と回答しました。この結果をそのまま受け止めると、ハラスメントの加害者の多くは主婦層以外の誰かということかもしれません。 真っ先に思い浮かんでしまうのは、上司や同僚の男性。特にセクハラは、男性から女性に対して行われるケースが多いと思われます。一方で気になるのは、加害者になってしまった経験について尋ねた際の「その他」欄に寄せられた次のような言葉です。「自分ではないと思うが、解釈するひとによる」「自覚はないが、可能性はある」。意図的に行われているハラスメントは悪質である一方で、比較的わかりやすいとも言えます。それに対して無意識な行為が、ハラスメントになってしまっているケースが相当数潜んでいる可能性も十分に考えられます。それは性別にかかわらず、誰に対しても言えることだと思います。 ハラスメントに対する社会の意識が高まり、被害者が声を上げやすくなることは良いことです。一方で自分自身が知らないうちに加害者になってしまっていないかを省みることも、ハラスメントをなくすために必要な施策の一つではないかと考えます。 |
<しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎プロフィール>
1997年愛知大学文学部卒業。テンプスタッフ株式会社(現パーソルホールディングス)に入社し新規事業責任者等を歴任。転職後、執行役員としてキャリアカウンセリングやマーケティング部門を統括するなど、営業・経営企画・人事といった人材サービス事業のほぼ全てのセクションに携わる。業界専門誌『月刊人材ビジネス』では営業推進部部長 兼 編集委員を務め、人材ビジネス企業の経営者に向けた勉強会を企画運営。2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職。
人材サービス業界の『声なき声』を社会に届けるインタラクティブメディア『ヒトラボ https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/』及びフェイスブックグループ『人材サービスの公益的発展を考える会 https://www.facebook.com/groups/jinzai.koueki/』主宰。有識者として内閣府 規制改革会議 雇用ワーキンググループ勉強会への参加、男女共同参画センターでの講演など、主婦人材の活躍推進や人材サービス業界のあり方について積極的な意見提言を行う。
◇委員等 厚生労働省 委託事業
平成29年度:民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」委員
平成29~31年度:労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」委員
一般社団法人 日本人材派遣協会
派遣事業運営支援委員会委員(平成20~21年)、派遣事業運営支援部会員(平成24年)
◇メディア出演歴 NHK あさイチ 解説/フジテレビ みんなのニュース『ふかぼり』 解説/テレビ朝日 ビートたけしのTVタックルパネラー出演、他新聞・テレビ・雑誌などでコメント多数
◇寄稿・連載歴 日本経済新聞:私見卓見『日雇い派遣は主婦を助ける』(寄稿)/時事通信『働くデキる女性たち』(連載)など
▼ヒトラボ資料館 『是々非々』 http://zezehihi.wix.com/jinzai
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:971名(※女性のみ)
調査実施日:2018年5月23日(水)~2018年6月4日(月)まで
調査対象者:ビースタイル登録者/求人媒体『しゅふJOBパート』登録者
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志のもとにつくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/category/report/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<株式会社ビースタイルについて>
企業理念は「bestbasicstyle」。時代に合わせて新たなスタンダードをつくる会社です。この理念に基づき、2002年の創業以来、働きたい主婦に対して就業支援を行って参りました。約15年間で生み出した主婦の雇用数はのべ10万人。女性がそれぞれの価値観、ライフスタイルに合わせて働くことができる社会の実現に向け、派遣・在宅・エグゼクティブなど、様々な『しゅふJOBサービス』を提供しています。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
(株)ビースタイル広報担当:柴田・兒玉・川上
〒160-0022東京都新宿区新宿4-3-17FORECAST新宿SOUTH7階
Mail:pr@b-style.net ホームページ:http://www.bstylegroup.co.jp/
※当リリースに関して、所長 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。
※本リリースの引用の際は、必ず「しゅふJOB総合研究所調べ」とクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。