主婦・主夫は、ブランク期間も成長している!家をきりもりする中で磨かれた力を発見する 『家オペ力 マトリックス』無料公開 ~しゅふJOB総研が開発した就活用自己分析ツール~9スキル×9シーンで磨かれたあなただけの81パターン
2018年8月2日(木)
株式会社ビースタイル
主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』(事業運営者:株式会社ビースタイル/本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)の調査機関しゅふJOB総研は、主婦・主夫がブランク期間に磨いてきた力を発見するための就活用自己分析ツール『家オペ力(いえおぺりょく)マトリックス』を開発。無料公開いたします。
調査結果概要
1.ブランク(=空白)期間という呼び名への違和感
2.家オペ力(いえおぺりょく)とは?
3.就活用自己分析ツール『家オペ力 マトリックス』について
https://www.bstylegroup.co.jp/uploads/2018/08/ieope-matrix-form.xlsx
▽家オペ力 マトリックス 記入事例 ダウンロード(無料) ▽
https://www.bstylegroup.co.jp/uploads/2018/08/ieope-matrix-jirei.pdf
ブランク(=空白)期間という呼び名への違和感
資料出所:厚生労働省「厚生労働白書」、内閣府「男女共同参画白書」、総務省「労働力調査特別調査」、
総務省「労働力調査(詳細集計)」
注1:「専業主婦世帯」は、夫が非農林業雇用者で妻が非就業者(非労働力人口及び完全失業者)の世帯。
注2:「共働き世帯」は、夫婦ともに非農林業雇用者の世帯。
注3:2011年は岩手県、宮城県及び福島県を除く全国の結果。
独立行政法人労働政策研究・研修機構が集計したデータによると、1990年代後半を境に共働き世帯と専業主婦世帯の数は逆転し、その差は拡大傾向にあります。専業主婦世帯の数は下がり続けていますが、一方で、これまで専業主婦が行ってきた家事や子育て、近所づきあいなど家周りの仕事(家仕事)の必要性が減少している訳ではありません。家仕事は、社会生活を営む上で必要不可欠なものです。
※しゅふJOB総研調べ(n=801)
多くの家庭では、主に夫が収入を支え、妻は補助的収入を得ながら家仕事を引き受けているケースが多いようです。しかしながら、家仕事はブランク=空白扱いされてしまうため、その間にビジネスパーソンとしての成長は止まってしまうと見なされてしまいます。
でも、本当に家仕事はブランクなのでしょうか?家仕事のオペレーション(家オペ)を通じて成長したり、磨かれているスキルはないのでしょうか?そんなはずはありません。家オペ期間は、職場とは異なる様々な経験を積むことができる期間。それを空白期間と呼んでしまうことの方にこそ違和感があります。
家オペ期間にどんなことに取り組み、何を学び、どう成長したのか。それらを洗い出し整理しておくことができれば、ブランクと呼ばれる期間が決して空白ではなかったと証明する手助けになるのではないかと考えます。
◇家仕事が発生するシーンの事例
・朝昼晩の食事の支度、洗濯、掃除
・買い物や電気ガスなどの節約、家計簿などお金の管理
・舅、姑、親せきとのつきあい
・ご近所さん、ママ友とのつきあい
・子育てや介護
・PTAや幼稚園役員
・子どもの塾や習い事などの送り迎えや父母会役員
・自治会やマンション管理組合の活動
・ボランティア、ママサークル、趣味やブログ運営などの自主活動
家仕事の大半は、生活する上で欠かすことのできないものです。また直接生活にかかわらなくとも、より充実した人生を送るために個人の興味関心にもとづいて行われるボランティアなどの自主活動も広い意味で家仕事の範囲に含まれると考えます。家オペ期間とは、職歴に含まれない期間すべてを指す概念です。
家オペ期間がブランク扱いされてしまう理由の一つに、生活に必要な当たり前のことでしかなく、大した経験ではない、とみなされてしまう点があるかもしれません。しかしその当たり前のことを日々繰り返すことが如何に大変かは誰もが知るところです。また、工夫改善したり、本を読んで勉強したりと、努力が成果に反映されることも多々あります。家オペで取り組んできたことを一つひとつ丁寧に確認していくと、そこに家オペならではのたくさんの「実績」が発見できるはずです。
◇家オペの具体的内容や磨かれる力の事例
・一年365日、家族のために3食の料理をつくる
・家族の好みや健康を考えて適切な料理を選定する知識を習得する
・様々な年代層のご近所さんと上手にコミュニケーションをとる
・反抗期の子どもと我慢強く対話し、しつけを行う
・価値観の異なる親たちが集うPTAで役員としてマネジメントする
・電気代や携帯電話代など、ランニングコストを改善する
・子どもを学校に送り出す時間から逆算して、段取りよく家事を終える
・お年玉など親戚間でバランスをとりながら家計をやりくりする
・バーゲンやお買い得情報を収集し、できるだけ安く収める工夫をする
・親の介護のため、施設の選定や家族内での介護プランを検討する
・子どもの習い事につきそい、持ち回りで役員業務に対応する
・ママ友やサークル活動などで会合の幹事を引き受ける
・ボランティア活動の呼びかけやイベントの開催、企画提案を行う
家オペ力(いえおぺりょく)とは?
家仕事をきりもりする力を、しゅふJOB総研では『家オペ力(いえおぺりょく)=家仕事をオペレーションする力』と名付けました。『家オペ力』は、家仕事で発生する「9つのシーン」とそこで磨かれる「9つのスキル」の2つの側面からとらえることができ、組み合わせると全81パターンになります。
就活用自己分析ツール『家オペ力 マトリックス』について
縦軸に9つのシーン、横軸に9つのスキルを記した表『家オペ力 マトリックス』を使うと、全81パターンの家オペ力を効率的に洗い出すことができます。
◇家オペ力 マトリックス使用にあたって
・横軸(スキル):家仕事で培われ、成長した力
・縦軸(シーン):家仕事の種類
・思いつくものはすべて書いてみる
・できるだけ数字を入れる
・できるだけ具体的なエピソードを書く
・○○しました、で終わらず、その取り組みによって
もたらされた成果(プラスになった結果)まで書く
家オペ力 マトリックス記入事例/シーン②:ママ友・パパ友との交流
家オペ力 マトリックス記入事例/シーン③:子どもの習い事
家オペ力 マトリックス記入事例/シーン④:PTA活動
家オペ力 マトリックス記入事例/シーン⑤:自治会またはマンション管理組合
家オペ力 マトリックス記入事例/シーン⑥:家計管理
家オペ力 マトリックス記入事例/シーン⑦:子育て
家オペ力 マトリックス記入事例/シーン⑧:家事
家オペ力 マトリックス記入事例/シーン⑨:ボランティアなど自主活動
https://www.bstylegroup.co.jp/uploads/2018/08/ieope-matrix-form.xlsx
※9シーンや9スキルにこだわらず、適宜独自の項目に修正してご使用ください。
しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より
主婦層が家事や育児などに専念している期間はブランクと呼ばれます。確かに職場から離れている、という意味でブランク(=空白)と言われてしまうのは理解できなくはありません。しかしながら、それは決して人生のブランクを意味するものではありません。日々忙しく家をきりもりする中で段取り力が培われたり、ママ友やご近所さんなど幅広い年齢層・価値観の方々と上手にコミュニケーションしたり、自身でボランティアなどに取り組んでいる人もいるかもしれません。子育てにおいては、子を育てながら親も育てられている面があります。これらの経験は本当にブランクなどと呼ぶべきものなのでしょうか。
中にはブランクと呼ばれる期間にPTA活動に勤しみ、面接でその経験が評価されて採用された人もいますが、まだ実例として多いとは言えません。採用難と言われる昨今、ブランク期間を評価せず空白のままにしてしまうことは、働きたい人にとっても、採用したい企業にとっても、もったいないことだと感じてしまいます。 そこでしゅふJOB総研は、ブランク期間を空白ではなく家オペ(家仕事オペレーション)期間とみなし、家オペを通して身に付けた力、即ち『家オペ力』を発見するための就活用自己分析ツール『家オペ力 マトリックス』を開発しました。このシートを使うことで導き出される81パターンの家オペ力は、すべてが職場で通用するスキルとは言えないかもしれません。しかしながら、これまで空白扱いされてきた期間に、実は身に着けてきたスキルや経験があることに気づくきっかけにはしていただけると考えています。そしてその中に1つでも仕事実績と同等に評価できるような内容を発見できれば、職務経歴書の中に「仕事以外での取り組み」など、別欄を設けてアピールしていただきたいと思います。 『家オペ力 マトリックス』は家仕事に携わる全ての方々のための就活用自己分析ツールです。自分自身の新たな可能性を発見するツールとしてお役立ていただけることを願っています。 |
<しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎プロフィール>
1997年愛知大学文学部卒業。テンプスタッフ株式会社(現パーソルホールディングス)に入社し新規事業責任者等を歴任。転職後、執行役員としてキャリアカウンセリングやマーケティング部門を統括するなど、営業・経営企画・人事といった人材サービス事業のほぼ全てのセクションに携わる。業界専門誌『月刊人材ビジネス』では営業推進部部長 兼 編集委員を務め、人材ビジネス企業の経営者に向けた勉強会を企画運営。2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職。
人材サービス業界の『声なき声』を社会に届けるインタラクティブメディア『ヒトラボ https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/』及びフェイスブックグループ『人材サービスの公益的発展を考える会 https://www.facebook.com/groups/jinzai.koueki/』主宰。有識者として内閣府 規制改革会議 雇用ワーキンググループ勉強会への参加、男女共同参画センターでの講演など、主婦人材の活躍推進や人材サービス業界のあり方について積極的な意見提言を行う。
◇委員等 厚生労働省 委託事業
平成29年度:民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」委員
平成29~31年度:労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」委員
一般社団法人 日本人材派遣協会
派遣事業運営支援委員会委員(平成20~21年)、派遣事業運営支援部会員(平成24年)
◇メディア出演歴 NHK あさイチ 解説/フジテレビ みんなのニュース『ふかぼり』 解説/テレビ朝日 ビートたけしのTVタックルパネラー出演、他新聞・テレビ・雑誌などでコメント多数
◇寄稿・連載歴 日本経済新聞:私見卓見『日雇い派遣は主婦を助ける』(寄稿)/時事通信『働くデキる女性たち』(連載)など
▼ヒトラボ資料館 『是々非々』 http://zezehihi.wix.com/jinzai
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志のもとにつくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/category/report/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<株式会社ビースタイルについて>
企業理念は「bestbasicstyle」。時代に合わせて新たなスタンダードをつくる会社です。この理念に基づき、2002年の創業以来、働きたい主婦に対して就業支援を行って参りました。約15年間で生み出した主婦の雇用数はのべ10万人。女性がそれぞれの価値観、ライフスタイルに合わせて働くことができる社会の実現に向け、派遣・在宅・エグゼクティブなど、様々な『しゅふJOBサービス』を提供しています。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
(株)ビースタイル広報担当:柴田・兒玉・川上
〒160-0022東京都新宿区新宿4-3-17FORECAST新宿SOUTH7階
Mail:pr@b-style.net ホームページ:http://www.bstylegroup.co.jp/
※当リリースに関して、所長 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。
※本リリースの引用の際は、必ず「しゅふJOB総合研究所調べ」とクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。