働く主婦が経験した身体の症状で、仕事の生産性を著しく下げるのは? 「頭痛」71.6% 仕事中に悩んだことがある身体の症状「肩・首こり」:73.3%~しゅふJOB総研調査~

2019年2月4日

株式会社ビースタイル


主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』(事業運営者:株式会社ビースタイル/本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)の調査機関しゅふJOB総研は『身体の症状と生産性』をテーマに働く主婦層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数528件)


調査結果概要

1.仕事中に悩まされたことがある身体面の症状「肩・首こり」73.3%
2.仕事の生産性を著しく下げると思う身体面の症状「肩・首こり」43.4%
3.身体面の症状と生産性の低下:経験者と未経験者の比較
4.フリーコメントより

仕事中に悩まされたことがある身体面の症状「肩・首こり」73.3%

グラフ1


仕事の生産性を著しく下げると思う身体面の症状「肩・首こり」43.4%

グラフ2


身体面の症状と生産性の低下:経験者と未経験者の比較

グラフ1

◇その症状に悩まされた人が「生産性を下げる」と思った比率
 その症状を「仕事中に悩まされたことがある」で選択した人が、同じ症状を「仕事の生産性を著しく下げると思う」でも選択した比率。

◇その症状に悩まされたことのない人が「生産性を下げる」と思っている比率
 その症状を「仕事中に悩まされたことがある」で選択しなかった人が、同じ症状を「仕事の生産性を著しく下げると思う」では選択した比率。



グラフ2

「その症状に悩まされた人が「生産性を下げる」と思った比率」から、「その症状に悩まされたことのない人が
「生産性を下げる」と思っている比率」を引いた差。差が大きいほど、その症状を実際に経験して初めて、
仕事の生産性が下がることに気づく可能性が高いと思われる。




フリーコメントより

◇フリーコメントより抜粋(年代:雇用形態)

・同じ様な格好(会社専用の電卓での入力)で毎日仕事をすると必ず体に支障が来る。
 それを少しでも緩和する休憩が必要だと思う(40代:今は働いていない)
・PCと一日中向き合い、頭を使う仕事なので睡眠不足による眠気は生産性を著しく下げる。
 眠気のある状態で作業しても、後で見直すと抜けがあったり今一つ詰めが甘かったり、品質が悪い。
 30分程度の昼寝ができるシステムを採り入れてもらいたいと思うことがあった(40代:公務員/団体職員)
・休暇や就業時間に余裕がある会社は、健康にも留意できる気がするので、生産性も当然上がるように思う
 (40代:契約社員)
・不健康は生産性を確実に下げる(40代:派遣社員)
・身体も大切だが精神面、メンタルな部分はもっと大切だと思う。これによって仕事の生産性も
 著しく変わると思う、女性は特に(40代:派遣社員)
・適度な運動が気分転換にもなるし大事。散歩でも十分(40代:フリー/自営業)
・1時間に5分くらいの休憩は許されてはいるが、実際業務中で1時間毎にきっちり席を立てる
 訳でもない。しかし、休憩したいのを我慢していると肩凝りや目の疲れ 足のむくみ
 と身体に疲労感を感じ 集中力が下がってミスが多くなるので、もう少し職場が
 休憩しやすい雰囲気になってほしいと感じる(40代:パート/アルバイト)
・生理中は、トイレになかなか行けず、集中力も落ちる(40代:パート/アルバイト)
・疲れ目や肩こりなどからくる頭痛のせいで、どれだけ生産性が下がっただろう…と思うほどの酷さ。
 職業柄仕方ないとは思うものの、頭痛を経験したことがない人が羨ましい(50代:フリー/自営業)
・家庭にはいる前に勤めていた頃は、無駄に早出や残業をすることを美徳にすることで、
 不必要に体力的な疲弊を招いて生産性を落とす文化が根強く感じられたのですが、最近の企業体質は
 変わりましたか?ワークシェアリングなどで負担、負担感を軽減することが生産性の向上にも
 繋がると考えます(30代:今は働いていない)
・個人差は認めて欲しい(40代:今は働いていない)
・既婚女性は仕事をしてるに加え家事、育児もありかなりの負担が大きいから尚更身体への
 負担も大きくなる。まだまだ家事や育児に協力が少なく大変(40代:今は働いていない)
・花粉症の時期は本当に辛い。日本全体で捉えると、生産性の落ち込み、経済効果にも影響すると思う。
 もっと国民的病として扱うべき。年度末近くは忙しくて、薬をもらいに行くのも容易ではない(40代:派遣社員)
・ストレスから 体調を崩し 身体的症状が出ることもあるのではないかと思います(50代:派遣社員)
・年齢を重ねるにつれ、身体も思う通りにはいかなくなってくる(40代:正社員)
・年齢の衰えが1番響いていると思う(50代:パート/アルバイト)
・室内温度が適切でないと、集中力が保てない(40代:派遣社員)
・体調不良は誰にでも起こりうることなので、それを生産性低下の要因にするのはおかしい
 (40代:パート/アルバイト)


しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より

 仕事の生産性向上が必要だと言われる一方で、どうすれば良いのかわからないという声も聞きます。考え方の一つとして、生産性が下がらないよう健康状態を保つことも大切です。働く主婦層に「仕事中に悩まされたことがある、身体面の症状はありますか?」と尋ねたところ、実に7割以上の人が「肩・首こり」を挙げました。2位の「疲れ目」に20ポイント以上の差をつけています。

 次に、「身体面の症状のうち、仕事の生産性を著しく下げると思うもの」は何かを尋ねると、やはり「肩・首こり」が最も多く4割を超えたものの、実際に「肩・首こり」を経験した人が7割いるのに対して3割も少なくなっています。そこで、その症状の経験者だけに絞って、その症状が生産性を著しく下げると思っている比率がどれくらいかを集計してみたところ、「肩・首こり」の経験者の内、生産性を著しく下げると回答した人は54.3%にとどまりました。実際に 「肩・首こり」の症状を経験したとしても、仕事の生産性を著しく下げるとまでは感じなかった人が半数弱います。一方、「頭痛」の経験者の場合は生産性を著しく下げるとの回答が7割を超えます。頭痛は、仕事の生産性低下に最も直結しやすい症状のようです。

 さらに踏み込んで、仕事中にその症状に悩んだことがない人と悩んだことがある人とを比較してみたところ、最も大きい差が見られたのは「疲れ目」でした。実際に経験した人の方が生産性を下げると思う比率が高くなるのは、どの症状にも言えることですが、中でも「疲れ目」は、経験後のギャップが大きい隠れた難敵のようです。いまは症状を感じていないとしても、実際に症状を経験した時にギャップを感じる可能性を想定し、常に健康維持に努めることがトータルで仕事の生産性を高めるポイントだと言えそうです。

川上所長


<しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎プロフィール>
1997年愛知大学文学部卒業。テンプスタッフ株式会社(現パーソルホールディングス)に入社し新規事業責任者等を歴任。転職後、執行役員としてキャリアカウンセリングやマーケティング部門を統括するなど、営業・経営企画・人事といった人材サービス事業のほぼ全てのセクションに携わる。業界専門誌『月刊人材ビジネス』では営業推進部部長 兼 編集委員を務め、人材ビジネス企業の経営者に向けた勉強会を企画運営。2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職。
人材サービス業界の『声なき声』を社会に届けるインタラクティブメディア『ヒトラボ https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/』及びフェイスブックグループ『人材サービスの公益的発展を考える会 https://www.facebook.com/groups/jinzai.koueki/』主宰。有識者として内閣府 規制改革会議 雇用ワーキンググループ勉強会への参加、男女共同参画センターでの講演など、主婦人材の活躍推進や人材サービス業界のあり方について積極的な意見提言を行う。

◇委員等 厚生労働省 委託事業
平成29~30年度:民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」委員
平成29~31年度:労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」委員

一般社団法人 日本人材派遣協会
派遣事業運営支援委員会委員(平成20~21年)、派遣事業運営支援部会員(平成24年)

◇メディア出演歴 NHK あさイチ 解説/フジテレビ みんなのニュース『ふかぼり』 解説/テレビ朝日 ビートたけしのTVタックルパネラー出演、他新聞・テレビ・雑誌などでコメント多数

◇寄稿・連載歴 日本経済新聞:私見卓見『日雇い派遣は主婦を助ける』(寄稿)/時事通信『働くデキる女性たち』(連載)/
マネープラス:https://moneyforward.com/media/post_author/kawakamikeitaro/(連載)など

▼ヒトラボ資料館 『是々非々』 http://zezehihi.wix.com/jinzai


■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:528名
調査実施日:2018年11月19日(月)~2018年11月28日(水)まで
調査対象者:ビースタイル登録者/求人媒体『しゅふJOBパート』登録者

<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志のもとにつくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。

※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/category/report/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<株式会社ビースタイルについて>
企業理念は「best basic style」。時代に合わせて新たなスタンダードをつくる会社です。この理念に基づき、2002年の創業以来、働きたい主婦に対して就業支援を行って参りました。約15年間で生み出した主婦の雇用数はのべ10万人。女性がそれぞれの価値観、ライフスタイルに合わせて働くことができる社会の実現に向け、派遣・在宅・エグゼクティブなど、様々な『しゅふJOBサービス』を提供しています。



footerbanner_report


本プレスリリースに関するお問い合わせ先

(株)ビースタイル広報担当:柴田・兒玉・川上
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-3-10 新宿御苑ビル6階
Mail:pr@b-style.net ホームページ:http://www.bstylegroup.co.jp/
※当リリースに関して、所長 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。

※本リリースの引用の際は、必ず「しゅふJOB総合研究所調べ」とクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。