岸田政権への提言!主婦・主夫層に聞く、仕事と家庭を両立させる上で最も必要なことは?「条件に合う仕事」84.1%|家庭と両立できる仕事の数「不足している」78.6%
2022年11月18日
ビースタイルグループ
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『家庭との両立に必要なこと』をテーマに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。 (有効回答数:553件)
調査結果概要
1.家庭と両立させることのできる仕事の数は「不足している」78.6%
2.家庭と両立させることのできる仕事の数は足りているか:子どもの数別比較
3.仕事と家庭の両立に必要なのは「時間や日数など条件に合う仕事」84.1%
4.フリーコメントより
家庭と両立させることのできる仕事の数は「不足している」78.6%
家庭と両立させることのできる仕事の数は足りているか:子どもの数別比較
仕事と家庭の両立に必要なのは「時間や日数など条件に合う仕事」84.1%
フリーコメントより/女性と男性の賃金差への不公平感「ある」と回答した人
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
・家族をはじめ社会全体の意識が変化する事が必要だと思います(50代:派遣社員)
・母親が子育てすべきという通念を先ずは改めるべき(60代:パート/アルバイト)
・フルタイムではなく、パート勤務をしたい。でも、保育所を確保するのが困難なので(30代:今は働いていない)
・職場で子どもが体調が悪いことを伝えても休ませて貰えなかった。人手が足りないので希望出勤日数以上
出ることを要求される。子供のリズムに合わせて勤務時間を入れると困りますと言われる
(40代:パート/アルバイト)
・在宅できれば通勤時間を家事に充てられるが、在宅に理解のない上司が多い(60代:派遣社員)
・自分の給料が低いため、家事代替サービスをつかう余裕がない(50代:派遣社員)
・子供を犠牲にして成り立つ仕事は、おかしい。今の日本の現状は、果たして両立と言えるのか
(30代:パート/アルバイト)
・現在、ほぼワンオペで育児をしながら働いていますが、仕事の忙しいときに育児を代わってくれる先がないので、
仕事をセーブせざるを得ない(40代:正社員)
・子どもが小さいうちは保育園が足りないならせめて在宅で少しでも働ける仕事がほしい(20代:パート/アルバイト)
・今、完全在宅で仕事をしているが、もう今後も出勤は考えられない。家事育児と両立するにはこれしかないと思う
(40代:派遣社員)
・まず保育園がないと働きに出れないし、ワンオペだと自分が倒れる。子どもが体調不良になると自分だけが仕事を
休まなければならず本当に常に頭を下げ続けなければならず、本当に辛かったから(50代:その他の働き方)
・男性も時短勤務ができる世の中なら夫婦で仕事と家事育児が平等にできると思う。在宅ワークも増えれば
尚のこと良い(30代:今は働いていない)
・家に居ても結局は子供がいたら集中できない。出産をした女性が男性と平等に働くのは結局は無理だと思う
(30代:派遣社員)
・終業時間が18:00までの仕事が多く、家事と両立するにはきついと思う(50代:派遣社員)
・家事の負担が少ない時間帯、日数でないと気持ちに余裕を持って仕事ができない(50代:パート/アルバイト)
・現状、全て足りていない中で働いています(40代:正社員)
・通勤時間が無駄すぎる。時短勤務でも肩身の狭い思いをしない社会が良い(30代:パート/アルバイト)
・妊娠しただけで2回解雇になった(40代:今は働いていない)
・子どもを優先すれば仕事が疎かになるし、仕事を優先すれば子どもや家庭のことご疎かになると思います。
周りの理解や協力が一番大切だと思います(40代:パート/アルバイト)
・育児だけにこだわらず、介護や持病のことも考慮した募集が少ない。義母の通院の付き添いで休みを申請したら
「自分の親じゃないのに付き添う必要ある?」と言われたこともある(50代:派遣社員)
・長時間か短時間、どちらかの仕事が多いので、転職したいが叶わない。家庭と仕事の両立なら、フルタイムより
少し短めだと有難い(40代:パート/アルバイト)
・シングルマザーで土日祝仕事の為、保育園や学童がやってない。子供が過ごす場所がない(40代:正社員)
・家庭と仕事を上手く両立させるのは正直無理だと思う(40代:パート/アルバイト)
・保育所があれば良いという単純な問題ではなく、短時間勤務やリモートワークも取り入れつつではないと
まわらない。また、しっかり育児に携わりたくとも、職を離れると再就職が難しい現状では育児のための時間を
確保しつつ働く事も難しい(50代:パート/アルバイト)
・子供が小学生になると、学校の用事や習い事の送迎などで夕方の時間を子供のために空けておきたいですが、
フルタイムで働いていたり、通勤時間が長かったりするとむつかしいと感じます。時間、場所などの選択肢がたくさん
あれば、仕事も家庭ももっとがんばれるのになと思います(30代:正社員)
・子供が小さいときは家庭で育て、子供が手を離れた後、今まで取得したキャリアを活かす場所が必要です
(60代:パート/アルバイト)
・家事も育児も介護も女のやること、その上で仕事もしろと言われても時間と手が足りない(40代:フリー/自営業)
・保育園入れない問題もそうだが、うちの場合は子供が小学生になったら働こうと思っていたのに、保育園の時から
事前に学童申請していた子で学童は既に満員になっており、1年生なのに学童断られてどこにも預ける場所が無かった
(30代:パート/アルバイト)
・コロナ禍で、気を使うことが多いので、在宅ワークの普及はたすかると思う(40代:SOHO/在宅ワーク)
・現在、両立していて全ての負担(仕事・子育て・家事)が母である私にあり、身体や精神がボロボロになる時がある
(40代:パート/アルバイト)
しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より
男性の育休取得が推進されるなど、仕事と家庭の両立はかつてのように女性だけの課題ではなくなりつつあります。仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層に「いま社会に、家庭と両立させることのできる仕事の数は十分足りていると思いますか」と尋ねたところ「不足している」「とても不足している」と回答した人が合わせて78.6%に及びました。さらに結果をお子さんの数別で比較してみると、お子さんの数が多いほど「不足している」と回答した人の比率が高くなり、逆に「十分足りている」「おおむね足りている」を合わせた比率は減少しています。お子さんの数が多い人ほど、両立できる仕事の数の不足を感じる傾向にあるようです。 また「仕事と家庭を両立させる上で、必要だと思うことを当てはまるだけ教えてください」と尋ねたところ、最も多かったのは「時間や日数など条件に合う仕事」で84.1%。次いで「上司や同僚など職場の理解」74.9%、「家族の理解や協力」62.7%、「在宅仕事の充実」58.6%、「保育所等子どもを預ける場所」57.3%、「ブランクOKの仕事」52.6%と続き5割を超えています。これらは個々に異なる性質の課題であり、仕事と家庭の両立には、これらのうちのどれか一つではなく総合的な解決が求められます。中でも最大の課題は、8割以上が指摘する「時間や日数など条件に合う仕事」の創出です。政府が進める働き方改革、女性活躍支援、一億総活躍などの施策において、条件に合う仕事を如何に世の中に増やしていけるかこそが、仕事と家庭の両立を実現させる上で軸となるのだと考えます。 |
<しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 ープロフィールー>
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ40000人以上の声を調査・分析。2021年に独立。“ワークスタイル”をメインテーマにした研究・執筆・講演、企業の事業支援および広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
人材派遣、紹介、アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げなど事業現場の最前線から、広報ブランディング・経営企画・人事など管理部門までを管轄。雇用・労働分野の有識者として多数のメディアに出演し、人材マネジメントから法規制まで雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など
◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、フジテレビ『みんなのニュース:
ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数
◇執筆・その他 ITメディア連載『「人材サービス」が滅ぶ日は来るのか?』/マネープラス連載『ワークスタイルの見つけ方』他、
日本経済新聞、日経MJ、時事通信、NEWSポストセブン、アーバンライフメトロなど執筆・寄稿記事多数
大学や男女共同参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターなども務める
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:553名(※)
調査実施日:2022年9月16日(金)~2022年9月23日(金)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当 」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。
※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/category/report/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、主婦の雇用をのべ17万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」、すきま時間で働く「ご近所ワーク」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、使命 -MISSION- 『「はたらく」をもっと、しあわせに。』を、人と仕事の適材適所によって実現してまいります。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
ビースタイルグループ広報担当:兒玉・川﨑
Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/