女性は働きやすくなったか?「実感ない」71.0%、「働く女性の数が増えてきた」57.8%、2023年は「女性が働きやすくなると思う」37.4%

2022年12月13日

ビースタイルグループ


仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『働く女性の2022』をテーマに、主婦層を中心とする就労志向の女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:645件)


調査結果概要

1.2022年を振り返り、女性が働きやすくなった実感「ない」71.0%/3ヶ年比較
2.働きやすくなった実感「働く女性の数が増えてきた」57.8%
3.2022年は「在宅など、より自由にキャリアを選べるようになった年」55.2%
4.2023年予測「在宅など、より自由にキャリアを選べるようになる年」49.0%
5.2023年予測「女性が働きやすくなると思う」37.4%
6.働きやすくなる理由「働く女性の数がさらに増える」59.8%
7.フリーコメントより

2022年を振り返り、女性が働きやすくなった実感「ない」71.0%/3ヶ年比較

 
 

 

働きやすくなった実感「働く女性の数が増えてきた」57.8%


2022年は「在宅など、より自由にキャリアを選べるようになった年」55.2%



2023年予測「在宅など、より自由にキャリアを選べるようになる年」49.0%

 

 

2023年予測「女性が働きやすくなると思う」37.4%


働きやすくなる理由「働く女性の数がさらに増える」59.8%


フリーコメントより

◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)

<2022年は女性が働くことについてどのような年だったかの質問で「その他」を選んだ人の声より抜粋>
・女だからということでなく、仕事がない年(50代:SOHO/在宅ワーク)
・家族の在宅ワークやオンライン授業で、外で働きずらくなった(50代:今は働いていない)
・景気が悪く仕事の選り好みができない(40代:パート/アルバイト)
・夫にも家事、看護など分担(任せること)出来なければ働くことは難しいことを痛感する年
 (50代:今は働いていない)
・女性が働くシーンは増えたがフルタイム=独身女性、非正規=既婚女性と線引きがより
 強くなったと感じる(30代:派遣社員)
・まだまだ働く母への理解度は低いように思います(40代:パート/アルバイト)
・1年前と比べて特に働きやすくなったということはないが、30年前と比べれば確実に制度は
 整っている(50代:契約社員)
・急にコロナ対策が変化した事で、多少働くチャンスは増えつつあるようにみえる
 (50代:パート/アルバイト)
・ミドル世代が再就職するにはまだまだ厳しいと感じる年(40代:派遣社員)
・特に変化は感じない(50代:パート/アルバイト)
・家事育児に加えて働けと言われているみたいで、負担が増えた年。自由になったと見せかけて
 全然自由になってない(40代:SOHO/在宅ワーク)
・一部の働く女性しか応援していない。数年前に保育園に入れず退職した人達の再就職が困難
 (40代:今は働いていない)
・働かないといけない女性が増えた(50代:契約社員)
・働きたくとも、家事子育ての負担が大きい主婦の希望条件と会社側の希望が合わない
 (40代:今は働いていない)
・人手不足により求人が増えた(50代:契約社員)
・パートの年金加入条件が拡大されたことで家事育児の時間と収入のための仕事の時間の
 バランスをとりづらくなった(30代:パート/アルバイト)
・学校や家庭で担う負担は変わらず仕事との両立で疲弊した年(40代:その他の働き方)
・家計が厳しくなり、特に老後の心配から、「働かざるを得なくなっている」と感じる一方、
 生き甲斐を感じられる仕事を続けられるシステムは有難いとも思います。80歳で介護職の方を
 複数みて感じました(50代:今は働いていない)
・これまで以上に生活費や老後の蓄えが必要だと感じ、働かざるを得ないと思った年
 (50代:パート/アルバイト)
・働く意欲があっても預け先などの問題や働いても保育料や税制の壁などで意欲がそがれる
 ワンオペの女性には依然厳しい状況の年(50代:今は働いていない)
 
<2023年は女性が働くことについてどのような年になると思うかの質問で「その他」を選んだ人の声より抜粋>
・大きくは変わらないと思う(50代:派遣社員)
・景気が悪くなり雇用も厳しくなる(50代:今は働いていない)
・働くことを推奨していても実際は働けない。育児をしながらでも働ける仕事がほしい。
 短時間勤務(30代:今は働いていない)
・劇的に変わりはしないと思うが、自由にキャリアを選べるよう、女性の努力が求められる年に
 なると思う(50代:契約社員)
・私の下の世代、これから赤ちゃんを産み育てる人たちには手厚くなりそうだが、小学生以上の
 子どもを育てている非正規雇用の人たちにとっては変わらず報われない年(40代:パート/アルバイト)
・扶養内で働くことが更に厳しくなる(40代:パート/アルバイト)
・まだまだ厳しい状況(60代:パート/アルバイト)
・稼ぎたい人が稼ぎにくい年(30代:派遣社員)
・人手不足により求人が増える(50代:契約社員)
・仕事探しが難しくなる年(40代:今は働いていない)
・古い働き方をしている企業が変わる時(30代:正社員)
・どのような職業だろうと、働く事だけは求められると思う(50代:その他の働き方)
・男性の育休取得が形だけの制度になり、女性はより負担が増える(40代:パート/アルバイト)
・在宅やテレワークによりWLBがより整う(40代:今は働いていない)
・介護との両立を考える年(50代:パート/アルバイト)
・変化無いと思います(60代:派遣社員)
・在宅を増やしてほしい(50代:今は働いていない)
・女性差別は変わらない、または、加速する年(50代:パート/アルバイト)
・仕事環境が整う人と整わない人の格差が広がる(50代:今は働いていない)
・全く想像つかない(50代:パート/アルバイト)

しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より

 女性活躍推進法が施行されてから6年が経ちました。主婦層を中心とする就労志向の女性に「2022年を振り返って、2021年より「女性が働きやすくなった」実感はありますか?」と尋ねたところ、「ある」と回答した人は29.0%に留まります。しかしながら、直近3ヶ年での比較では最も高くなりました。決して喜べる数字ではありませんが、前年比で7ポイント近く上昇しています。「ある」と回答した人に理由を尋ねると「働く女性の数が増えてきた」が57.8%、「産育休や在宅勤務などの制度が充実してきた」が51.9%と半数を超えました。また、「2022年は「女性が働く」ことについて、どのような年だったと思いますか?」との質問には「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになった年」と答えた人が過半数で断トツの比率でした。柔軟な働き方の広がりは、多くの人が実感しているようです。
 
 一方「2023年は「女性が働く」ことについて、どのような年になると思いますか?」との質問に対しても、「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになる年」が最も多く半数近くとなりました。また「2023年は、2022年より「女性が働きやすくなる」と思いますか?」と尋ねた際には37.4%が「思う」と回答し、2022年に働きやすくなった実感があると答えた比率29.0%を上回りました。「思う」と回答した理由を尋ねると「働く女性の数がさらに増える」が6割近くとなっています。働く女性の数が増えるほど、女性がより働きやすくなる印象も高まるようです。しかしながら、働いている女性がその仕事に満足しているとは限りません。就労志向の女性の希望は二重構造であることが、過去の調査(※)からもわかっています。働きたいと考える女性が、心から望む働き方を実現できる状態こそ社会が目指すべき姿なのだと考えます。
 
※100%仕事に時間使える場合に最も望ましい雇用形態:https://www.bstylegroup.co.jp/category/report/news-27734/
川上研究顧問


<しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 ープロフィールー​>

1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ40000人以上の声を調査・分析。2021年に独立。“ワークスタイル”をメインテーマにした研究・執筆・講演、企業の事業支援および広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。

人材派遣、紹介、アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げなど事業現場の最前線から、広報ブランディング・経営企画・人事など管理部門までを管轄。雇用・労働分野の有識者として多数のメディアに出演し、人材マネジメントから法規制まで雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。

Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員​
 

◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員​
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度)​
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度)​
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など​
 
◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、フジテレビ『みんなのニュース:​
ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数​
 
◇執筆・その他 ITメディア連載『「人材サービス」が滅ぶ日は来るのか?』/マネープラス連載『ワークスタイルの見つけ方』​他、
日本経済新聞、日経MJ、時事通信、NEWSポストセブン、アーバンライフメトロなど執筆・寄稿記事多数​
大学や男女共同参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターなども務める​


■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:645名 ※女性のみ
調査実施日:2022年11月18日(金)~2022年12月2日(金)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者

※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。

<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。

※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/category/report/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、主婦の雇用をのべ17万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」、すきま時間で働く「ご近所ワーク」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、使命 -MISSION- 『「はたらく」をもっと、しあわせに。』を、人と仕事の適材適所によって実現してまいります。

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本プレスリリースに関するお問い合わせ先

ビースタイルグループ広報担当:兒玉・川﨑

Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/