就活の際『年齢の壁』を感じるか? 年齢高くて不利益「感じた」74.3%/年齢で不利益「感じたことない」12.9%/理想の引退年齢「65歳以上」72.4%

2023年8月24日

ビースタイルグループ


仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『年齢と仕事』をテーマに主婦層を中心とする就労志向の女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:649件)

調査結果概要

1.就職活動をしていて年齢が「高くて不利益を感じたことがある」74.3%
2.引退するとしたら理想の年齢は「65歳以上」72.4%
3.理想の引退年齢:就活時に年齢で不利益を感じた別比較
4.フリーコメントより

就職活動をしていて年齢が「高くて不利益を感じたことがある」74.3%


引退するとしたら理想の年齢は「65歳以上」72.4%


理想の引退年齢:就活時に年齢で不利益を感じた別比較


フリーコメントより

◇寄せられたフリーコメントより抜粋(年代:雇用形態)
・仕事があり身体が丈夫であればいつまでも働きたい(50代:今は働いていない)
・能力とやる気があれば、年齢に拘らずに雇用しつづけてほしい(50代:SOHO/在宅ワーク)
・経験豊富な人に対して、面接すらしてもらえない状況を無くして欲しい。人柄やキャリアをもっともっと
 見てほしい(70代:今は働いていない)
・生きている限り仕事は続けたいので、引退年齢は考えていません(40代:派遣社員)
・意欲があっても年齢で除外される事が多い。子育ても一段落した年齢層は企業にとっても有効だと
 思ってます(50代:今は働いていない)
・50歳になった途端、書類選考で落とされてばかりいます。何年もやってきた仕事ですし、とても不安に
 感じています(50代:パート/アルバイト)
・人生100年時代といわれている今は、60、70代でも元気で若々しい。年金生活ではなく、年代に合った
 仕事があれば、働きたい人も沢山いる。元気であれば年齢関係なく、イキイキと働いてる人が当たり前の
 世の中になるとよい(40代:今は働いていない)
・年齢を理由に仕事につきづらくなる現状を変えたい(40代:フリー/自営業)
・年齢が高くなることにより、適切な判断ができることもある(70代:パート/アルバイト)
・仕事がライフステージや年齢によって選択できるようになってほしい。今は選べない
 (40代:今は働いていない)
・今パートで働いていますが、年齢が上がると若い人達と比べると職業選択の幅が狭くなる。年齢に関係なく
 今までの人生で経験して来た事を活かせる仕事がもっと有ったら良いと思っています(40代:パート/アルバイト)
・仕事=年齢ではない時代だと思ってます。年齢重ねている方だから出来る事もあります(40代:今は働いていない)
・年齢は関係ないと思います。若くても色々経験して知識等があれば、任せられることも増え、現場での力になると
 思います。逆に年齢が高くても、あまり社会での経験がなければ、出来ることが少なくなるかと思います
 (30代:パート/アルバイト)
・同じ年齢でも個人差があるので、一概に年齢で切るのはどうかと思います(60代:今は働いていない)
・やはり、若い時には頑張れることが、年々できなくなっています。機械操作や、理解力が追いつかない時があります。
 悔しいですが、若い子には敵いません(40代:パート/アルバイト)
・同じ70歳でも、それまでの経験やキャリアによって能力は随分と違って来ると思う。年齢で一括りは出来ないと思う
 (60代:パート/アルバイト)
・働き続けたいと思います。体力の限界であったり、長時間労働が年齢が上がるにつれ難しくなってきたときに、
 それを受け入れて雇用してもらえる職場環境か整っていればと思います(50代:派遣社員)
・経験上、年齢が基準になっていることは暗黙の了解だと思います。若い人が有利なのは仕方がなく当然とも思います
 が、TVや雑誌、CMの垂れ流す50代は世間話が好きでおしゃべりしていてといういわゆる「おばさん」のイメージを
 企業全体が共有している(50代:パート/アルバイト)
・年金をもらうようになるころ、それだけでは生活ができなくなっているのがほぼ確実なのでずっと働くようになるか
 と思う(50代:今は働いていない)
・事務系は20~30代の方のほうが正社員として採用されている率が高いし、募集も多いと感じます
 (50代:パート/アルバイト)
・身体が動く頭が働く限り年齢の規制は必要ないと思う。面接もしないで年齢だけでみて「今回は…」と言われて
 しまうと、全ての企業、職種から弾かれてしまうように感じる(50代:今は働いていない)
・働けるなら働き続けたい。定年制度は不要(40代:パート/アルバイト)
・自分が新しい仕事に挑戦したくても、年齢的な面で断られることがある(50代:今は働いていない)
・高齢者だから、仕事はお掃除、その考え方やめてください 昨日までバリバリ現役で働いていたものを年齢でくくるの
 はやめて欲しい 自立した高齢者の使い方を見直してほしい(60代:派遣社員)
・人生100年時代とはいえ一生働きたくはない。可能なら早めに引退したいが、日本社会が低賃金でずっと働けと
 言っているように感じる(40代:今は働いていない)
・若すぎた頃は、若すぎるからと仕事を信用されなかった。20代半ばには、そろそろ結婚して妊娠するのではないか
 と、大事なポジションにはつけてもらえなかった。30代になると、子育てで時間が制限され、パートの仕事が
 なかなか見つからなかった。30代後半になっても、子育ては続いているため、子供の急病や長期休暇を懸念して、
 パートの仕事がなかなか決まらなかった(30代:その他の働き方)

しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より

 年齢は同じでも、人が備える能力は人それぞれ異なります。しかし、ビジネスシーンにおいて、年齢で一括りにして一定のイメージとひもづけているように感じるケースを目にすることがあります。主婦層を中心とする就労志向の女性に「あなたはこれまでに、就職活動をしていて年齢で不利益を感じたことはありますか」と尋ねたところ「年齢が高くて不利益を感じたことがある」または「年齢が高くても低くても不利益を感じたことがある」と回答した人が合わせて74.3%に及びました。一方「年齢で不利益を感じたことはない」と回答した人は12.9%に留まり、大半の人が“年齢の壁”とも言える不利益を感じた経験があることがわかりました。
 続いて「もしあなたが仕事から引退するとしたら、何歳くらいが理想ですか」と尋ねると、65歳以上と回答した人が7割を超えました。70歳以上と回答した人も3割を超えており、60歳定年の職場が一般的ではあるものの定年年齢を超えて働きたいと考える人が多くなっています。理想の引退年齢の平均は65.7歳でしたが、「年齢が高くて不利益を感じたことがある」と回答した人に絞ると66.3歳とさらに高くなりました。年齢の高さで不利益を感じたことがある人の方が、より高齢になるまで働きたいと考えているジレンマが伺えます。
 フリーコメントには長く働き続けたいと希望する声もあれば、ずっと働かざるを得ないと嘆く声もありました。高齢になっても働きたいと考える人の事情はそれぞれです。採用時には、原則として年齢を不問とすることが法律で定められています。年齢にとらわれず働き続けたいと考える人が、不利益を感じることなく望ましい仕事を選択できる労働市場の形成が必要だと考えます。
川上研究顧問


<しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 ープロフィールー​>

1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ40000人以上の声を調査・分析。2021年に独立。“ワークスタイル”をメインテーマにした研究・執筆・講演、企業の事業支援および広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。

人材派遣、紹介、アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げなど事業現場の最前線から、広報ブランディング・経営企画・人事など管理部門までを管轄。雇用・労働分野の有識者として多数のメディアに出演し、人材マネジメントから法規制まで雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。

Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員​
 

◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員​
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度)​
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度)​
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など​
 
◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、フジテレビ『みんなのニュース:​
ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数​
 
◇執筆・その他 ITメディア連載『「人材サービス」が滅ぶ日は来るのか?』/マネープラス連載『ワークスタイルの見つけ方』​他、
日本経済新聞、日経MJ、時事通信、NEWSポストセブン、アーバンライフメトロなど執筆・寄稿記事多数​
大学や男女共同参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターなども務める​


調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:649名 ※女性のみ
調査実施日:2023年7月11日(火)~2023年7月18日(火)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください

 
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。

※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/category/report/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、主婦の雇用をのべ17万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」、すきま時間で働く「ご近所ワーク」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、使命 -MISSION- 『「はたらく」をもっと、しあわせに。』を、人と仕事の適材適所によって実現してまいります。

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本プレスリリースに関するお問い合わせ先

ビースタイルグループ広報担当:兒玉・川﨑

Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/