“在宅勤務”のデメリット:第1位「切り替えしづらい」65.1%

2023年11月13日

ビースタイルグループ


仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『在宅勤務』をテーマに仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:558件)

調査結果概要

1.在宅勤務の経験「ない」64.9%
2.在宅勤務のメリット「家から離れた職場まで移動しなくてすむ」77.2%
3.在宅勤務のメリット:年代別比較
4.在宅勤務のデメリット「家にいると仕事との切り替えがしづらい」65.1%
5.在宅勤務のデメリット:年代別比較
6.希望する働き方「在宅」37.4%、「出社」22.9%
7.在宅勤務と出社勤務の希望:年代別比較
8.フリーコメントより

在宅勤務の経験「ない」64.9%


在宅勤務のメリット「家から離れた職場まで移動しなくてすむ」77.2%


在宅勤務のメリット:年代別比較


在宅勤務のデメリット「家にいると仕事との切り替えがしづらい」65.1%


在宅勤務のデメリット:年代別比較


希望する働き方「在宅」37.4%、「出社」22.9%


在宅勤務と出社勤務の希望:年代別比較


フリーコメントより

◇寄せられたフリーコメントより抜粋(年代:雇用形態)


<働き方の希望について「完全在宅勤務を希望する」または「在宅勤務を優先的に希望する」と回答した方>
・出社勤務をしていた時期と比べると圧倒的に家庭との両立がしやすい。職種にもよるが、出社勤務のメリットが感じ
 られない(30代:派遣社員)
・通勤のストレスが減る。自宅での用事に対応し易い(60代:今は働いていない)
・通勤時間を家族、役所や銀行などの手続きに充てられ、有休を使用しなくても有効に時間を使えるため(30代:正社
 員)
・住まいがとにかく交通の便が悪く、仕事がある駅に出るまでに|バスの時間、本数が限られる。時刻表から解放された
 い(40代:今は働いていない)
・10年以上完全在宅で働いている為、最早通勤生活には戻れない(戻りたくない)(40代:SOHO/在宅ワーク)
・子供の体調不良にも対応できる。欠勤しなくてもよい(30代:パート/アルバイト)
・通勤時間の有効活用、家事介護等との両立、感染症からの防護、勤務地の選択肢が広がるなどのメリットがある(50
 代:派遣社員)
・持病があり、投薬の必要があるため働きに出ることが難しい。家ならば薬のペースを守ったり、体にストレスかけず
 に働けるので、ぜひ在宅で働きたい(40代:今は働いていない)
・コロナや災害などのリスクを減らせるという利点から、在宅勤務が望ましい(50代:パート/アルバイト)
・子育てや親の介護などで出社が難しい状況でも、在宅ならキャリアを継続することも可能(40代:その他の働き方)


<働き方の希望について「完全出社勤務を希望する」または「出社勤務を優先的に希望する」と回答した方>
・在宅だとセキュリティの面が心配なので(60代:今は働いていない)
・対面で仕事をしたいから(40代:パート/アルバイト)
・仕事とプライベートを分けたいから(60代:パート/アルバイト)
・自分には在宅ワークは合わない さぼってしまいそうだ(50代:今は働いていない)
・自身の希望する職種は在宅では無理だから(50代:派遣社員)
・家族がいると食事を用意しなくてはならないので外で働きたい(60代:今は働いていない)
・人と関わる事が好きなので、直接会話が出来る環境は大事だと私は思う。外に出て人と関わるのは良い刺激になりま
 す(30代:パート/アルバイト)
・グループで行う仕事はやはりコミュニケーションは顔を合わせた方が取りやすく、メールはニュアンスが伝わらず誤
 解を生じる事も多々ある(60代:今は働いていない)
・コロナ禍で夫が在宅勤務となったが、書斎がなくリビング横の和室にいるため、リモートや通話の声が家中に大きく
 響き、子供との会話も出来ずお友達も家に呼べず、家なのに寛げないなど生活全てが不便になった。私も仕事があ
 り、朝に出来ない家事を帰宅後にしたくてもできない(40代:契約社員)
・コロナ前に10年位在宅をやっていたから もう在宅はいいかな?と思っています(50代:派遣社員)


<働き方の希望について「在宅と出社勤務半々を希望する」と回答した方>
・たまには誰かと話したいし、でもたまには一人で仕事に没頭したい(40代:正社員)
・コミュニケーションと運動不足の解消ができるように(40代:パート/アルバイト)
・在宅は通勤がなく楽だが、適度に人との関わりも欲しくなる(50代:今は働いていない)
・悪天候や酷暑やウイルス繁殖期は在宅が安全だが、普段は心身の健康のために通勤したい(40代:パート/アルバイ
 ト)
・直接顔をあわせないとコミュニケーションが取り辛いことがあります。また、ずっと一緒だと些細な事で嫌な気持ち
 を抱くこともあるので(40代:派遣社員)
・在宅では、電話や来客等で中断することなく仕事ができることや、通勤時間がなく時間に余裕を持てるところがいい
 と思います。一方で、なにか相談しながらやりたい仕事がある時は出社勤務している方がいいです。両方をバランス
 良く取り入れて仕事ができたらいいと思うので(50代:パート/アルバイト)
・週五での出社は普段の家事育児がワンオペなので辛い(30代:パート/アルバイト)
・必要に応じてどちらかを選べるのが理想(60代:フリー/自営業)
・在宅勤務には憧れるが、やはり、直接会ってのコミュニケーションがしたいと思うので、半々が良い(50代:パート/
 アルバイト)
・子供がまだ小さいので家のこともやりたいが、ずっと家だけだと気分転換しづらいのでたまには出社したい(40代:
 パート/アルバイト)


<働き方の希望について「一概には言えない」と回答した方>
・在宅勤務をしたことがないので、よくわかりません(60代:今は働いていない)
・学校の長期休みに在宅勤務できるのはいいが、在宅勤務が長いと、コミュニケーション不足や仕事に漏れがでてきそ
 うで不安(30代:その他の働き方)
・在宅、出社それぞれに適する職種があると思う(50代:パート/アルバイト)
・それぞれメリットデメリットがあると思うので一概には言えないと思いました(50代:今は働いていない)
・在宅勤務中に、カメラなどを作動させられる案件/場合があるのを知ってから、在宅勤務にはドン引きしました。そ
 こまでされるのは、逆にこちらのプライベートも何もなく、完全出社対応でいいと思いました(40代:派遣社員)
・真夏の灼熱地獄の中電車通勤は苦痛だったし、コロナも流行っていて職場で仕事するのも不安があったが、在宅勤務
 だとオンオフの切り替えがちゃんとできないだろうと予想がつく。どちらにも一長一短あるから(50代:パート/ア
 ルバイト)
・時給が高くサポートがしっかりしていればどちらでもよい(50代:派遣社員)
・その時の状況によって変わってくると思う。子供がいる人だったら尚更だと思う。特にシングルで育ててる人なら
 (40代:パート/アルバイト)
・仕事の種類にもよる。|家で仕事するメリットもあるが、人との会話がなくなり、孤独感もある。私は、現在在宅勤務
 ですが、上手く時間を、使って旅行に行ったり、買い物に行ったりしている(60代:パート/アルバイト)
・経験した事がないので、在宅勤務がわからない(50代:今は働いていない)

しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より

 11月はテレワーク月間です。仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層に「あなたは、今まで在宅勤務をしたことはありますか」と尋ねたところ「在宅で働いたことはない」と答えた人が6割を超えました。続いて、「在宅勤務することには、どんなメリットがあると思いますか」と尋ねると、「家から離れた職場まで移動しなくてすむ」が最も多く77.2%。さらに、「通勤で疲れたりストレスを感じることが減る」73.3%、「プライベートなどに通勤分の時間を有効に使える」63.6%、「家事や育児、介護などと仕事を両立させやすい」62.7%と6割を超える項目が並びました。年代別で比較すると、「家事や育児、介護などと仕事を両立させやすい」と「チャットやメール中心のコミュニケーションだと楽」で年代が低いほど高くなりました。
 一方、「在宅勤務することには、どんなデメリットがあると思いますか」との質問には、「家にいると仕事との切り替えがしづらい」が最も多く65.1%で唯一6割を超えました。次が「通勤など移動機会が減って運動不足になる」50.2%、「子どもなど家族がいると落ち着いて仕事できない」45.9%とメリットよりは総じて低い割合になっています。年代別で比較すると「家にいると仕事との切り替えがしづらい」と回答した人の50代と60代以上の割合が顕著に高くなりました。また「在宅勤務と出社勤務について、あなたの希望に最も近いものをお教えください」との質問への回答は割れており、年代が低くなるにつれて在宅希望の比率が高くなり、年代が高くなるにつれて出社希望の比率が高くなる傾向が見られました。60代以上では、出社勤務希望の方が比率が高くなっています。在宅勤務にメリットがあることを感じる一方で、50代以上の年代層においては仕事と家庭の切り替えがしづらくなることをより強く懸念する可能性があるのかもしれません。
川上研究顧問


<しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 ープロフィールー​>

1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。

これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ約50000人の声を調査・分析し、およそ300本のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。

実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。

Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員

◇委員等
厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など◇メディア出演
NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数◇執筆・その他
ITメディア連載『働き方の見取り図』/JCAST会社ウォッチ連載『ここがヘンだよ会社の常識 ~兼業主夫のひとりごと』他、JBpress、日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、NEWSポストセブンなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める


調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:558名(※)
調査実施日:2023年9月12日(火)~2023年9月19日(火)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください

<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。

※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/category/report/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ18万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」、すきま時間で働く「ご近所ワーク」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、使命 -MISSION- 『「はたらく」をもっと、しあわせに。』を、人と仕事の適材適所によって実現してまいります。

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本プレスリリースに関するお問い合わせ先

ビースタイルグループ広報担当:川﨑・岩﨑

Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/