【働く主婦に聞く、2020年の家計はどうなる?】「家計が苦しくなりそう」48.4%、「家計にゆとりができそう」11.6%

2019年12月4日

株式会社ビースタイル


主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』(事業運営者:株式会社ビースタイル/本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)の調査機関しゅふJOB総研は『家計』をテーマに働く主婦層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数725件)


調査結果概要

1.2020年の家計「ゆとりできそう」11.6%、「苦しくなりそう」48.4%
2.家計予測の直近3か年比較
3.収入増やすなら「副業(雇用契約)」41.7%、「ポイントためる」41.1%
4.収入の増やし方直近3か年比較と世帯年収別比較
5.フリーコメントより


2020年の家計「ゆとりできそう」11.6%、「苦しくなりそう」48.4%

グラフ2


グラフ2


収入増やすなら「副業(雇用契約)」41.7%、「ポイントためる」41.1%

グラフ2


収入の増やし方直近3か年比較と世帯年収別比較

グラフ2


フリーコメントより

◇フリーコメントより(年代:就業形態)

<家計が苦しくなりそうと回答した人>
・子供の教育費が今年よりも増えるので…(40代:今は働いていない)
・今年、主人が定年したから(50代:派遣社員)
・消費税が上がっても収入はたいして変わらないから(40代:契約社員)
・不妊治療中のため(40代:パート/アルバイト)
・パートを辞めて、収入がへった事。仕事がなかなか見つからない。時給が低い
 (60代:今は働いていない)
・介護や医療費がかさむ。夫婦で両親2組の生活を支援するも、限界がある(40代:契約社員)
・扶養の枠が低過ぎる(40代:パート/アルバイト)
・消費税の上昇がじわじわと影響してくる(50代:派遣社員)
・シングルマザーで転職したいができない 母の介護もしている 娘は専門学校 家計はもう生活していける
 レベルではない(50代:パート/アルバイト)
・配偶者の会社で年々給料が下げられている。残業代もつかず、ブラック企業化している
 (40代:パート/アルバイト)


<家計にゆとりができそうと回答した人>
・派遣契約の会社が変わり、少し時給が上がったから(40代:派遣社員)
・住宅ローンが終わる(50代:派遣社員)
・私がパートに出るようになり、保育園の無償化もあり多少余裕が生まれそうではあるが、将来的な貯蓄も
 考えると楽観視はできない(30代:その他の働き方)
・娘の就職が決まり、学費がかからなくなったため(50代:パート/アルバイト)
・保育料無償化(30代:今は働いていない)
・年齢もいってますので就職を諦めていたが最近再就職することができた(50代:パート/アルバイト)
・夫が転職して年収が上がったから(40代:派遣社員)
・配偶者の育児参加が定着し、フルタイムで働く環境が整ったので時短で働くパートやアルバイトでは
 なく、社員の道を選べるようになった。配偶者の収入への依存から脱却できるため、将来への貯蓄が
 始められる(30代:派遣社員)
・家計を支える世帯主の収入がアップしたため。一方、支出はこれまでと変化がなさそうなので
 (30代:パート/アルバイト)
・扶養を外れて働くことを検討しているから(40代:パート/アルバイト)


<変化はなさそう>
・収入が減ることも増えることもなさそうだから(40代:正社員)
・特に変化が起こる要素が予想されないので。消費税のUPなど些末な問題で、2%程度増えたくらいで
 影響を受けるほどカツカツの家計ではない(40代:公務員/団体職員)
・子どもに手がかからなくなっても、親のサポートも入ってくると思うので(40代:派遣社員)
・下の子が幼稚園に入るので、無償化になったため少し負担が減りそうです。しかし、今までと大きな
 変化はないので(40代:今は働いていない)
・老後の貯蓄も計画通りなので、そこから多大な損失分を被らなければ大丈夫だと思う
 (60代:今は働いていない)
・働く時間が増えそうだが、介護の金額も増えそう(50代:今は働いていない)
・もともとゆとりはあるので(50代:パート/アルバイト)
・世帯収入が増えても増税が圧迫してくる(40代:パート/アルバイト)
・保育園から学童になり保育料は安くなるが、男児2人で食費がどんどん増えてきている
 (40代:パート/アルバイト)
・パートで働き始めたが、その分は貯蓄に回そうと思っているから(40代:パート/アルバイト)

 

しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より

 今年は消費税が10%に上昇し、家計への影響が懸念されました。昨年、働く主婦層に2019年の家計がどうなりそうかを尋ねたところ、「家計が苦しくなりそう」という声が55.7%と過半数におよびました。フリーコメントの中にも、消費税増税に言及しているものが多数見られました。そして今年、実際に消費税増税を体感した上で改めて来年2020年の家計について尋ねたところ、 「家計が苦しくなりそう」との声は48.4%に減少しました。フリーコメントの中には「消費税のUPなど些末な問題」との声も見られるなど、想定していたほどには増税の影響を感じなかったということかもしれません。
 
 しかしながら、「家計にゆとりができそう」と感じている人は11.6%と低水準が続いています。直近3か年を比較しても、ほぼ横ばいで推移しています。では、どうやって家計の収入を増やすかを尋ねたところ、「副業(雇用契約)」41.7%、「ポイントをためる(Tポイントなど)」41.1%、が1・2位となり、昨年と順位は入れ替わっているものの、直近3か年で不動のトップ2となっています。収入の増やし方について世帯年収によって傾向があるかを調べたところ、 「副業(雇用契約)」を選択する人の比率は世帯年収が高いほど下降する一方で、「金融商品の売買(株、投資信託、通貨など)」については、逆に世帯年収が高いほど上昇する傾向が見られました。
 
 2020年について「家計が苦しくなりそう」と回答した人のフリーコメントには「消費税の上昇がじわじわと影響してくる」との声もありました。家計に対する実感値は、日々の生活の中で変化していきます。「変化はなさそう」と回答した人からは、「パートで働き始めたが、その分は貯蓄に回そうと思っている」という声もありました。収入と支出の展望において、すっきりしないモヤがかかっているような印象を受けます。国民が日々の生活の中で豊かさを実感できるようになるのはもう少し先のように感じます。

川上所長


<しゅふJOB総研所長 兼 ヒトラボ編集長 川上敬太郎 ープロフィールー>
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、テンプスタッフ株式会社(当時)入社。責任者として営業・企画・新規事業起ち上げなどを行う。転職後、執行役員としてマーケティング・求人・キャリアカウンセリング部門を統括。業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼 編集委員を経て、2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職。
 
人材派遣、紹介など多様な人材サービス事業に20年以上携わり、事業現場の最前線から経営企画・人事・広報などの管理部門まで、あらゆるセクションの責任者を歴任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では、仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ約30000人の声を調査・分析。同年開設した『ヒトラボ』(https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/)では、人材サービスの公益的発展に資することを目的に、日々様々なテーマを取り上げて議論の場を提供。その他、人材マネジメントや法規制など、雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父。
 
◇委員等
厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など
 
◇メディア出演等
NHK『あさイチ』解説、フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説,テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』
パネラー出演、他新聞・テレビ・雑誌などでコメント多数
 
◇執筆・その他
マネープラス連載『ワークスタイルの見つけ方』:https://media.moneyforward.com/series/13
日本経済新聞/日経MJ/時事通信/NEWSポストセブンなど執筆・寄稿多数/
大学や男女共同参画センターなどでの講演、モデレーターなど/JCAST会社ウォッチ解説者、日本労務学会員


■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:725名
調査実施日:2019年11月13日(水)~2019年11月22日(金)まで
調査対象者:ビースタイル登録者/求人媒体『しゅふJOBパート』登録者

<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/category/report/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<株式会社ビースタイルについて>
企業理念は~best basic style~時代に合わせた価値を創造する。創業以来、主婦の雇用をのべ13万人以上創出してきた『しゅふJOB』や時短×ハイキャリアの働き方を実現する『スマートキャリア』など人材サービス事業を主軸とし、スーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど、新たに事業領域を広げながら、日本の幸福度向上に全力で取り組んでいるソーシャルカンパニーです。



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本プレスリリースに関するお問い合わせ先

(株)ビースタイル広報担当:柴田・兒玉・川上

〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-32-7 野村不動産南新宿ビル 3階
Mail:pr@b-style.net
ホームページ:http://www.bstylegroup.co.jp/
※当リリースに関して、所長 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。

※本リリースの引用の際は、必ず「しゅふJOB総合研究所調べ」とクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。