【新型コロナウイルスで夫婦の在宅機会増…働く主婦に聞く、家事や育児のワンオペ】ワンオペ経験ある 71.5%、話し合わずワンオペ」58.3%、配偶者転勤なら「引っ越す」31.9%

2020年5月1日

ビースタイルグループ


ビースタイルグループ(株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦/およびグループ各社)が展開する、主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関しゅふJOB総研は、『家事や育児のワンオペ』をテーマに、働く主婦層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数664件)

調査結果概要

1.家事や育児のワンオペ状態を経験したことが「ある」71.5%
2.条件別比較/年代別、子どもの人数別
3.ワンオペの理由「家族で話し合うことなく自分の役割になった」58.3%
4.配偶者の転勤で引っ越すなら「仕事をしていても一緒に引っ越す」31.9%
5.フリーコメントより

家事や育児のワンオペ状態を経験したことが「ある」71.5%

グラフ1


条件別比較/年代別、子どもの人数別

グラフ1


ワンオペの理由「家族で話し合うことなく自分の役割になった」58.3%

グラフ1


配偶者の転勤で引っ越すなら「仕事をしていても一緒に引っ越す」31.9%

グラフ1


フリーコメントより

◇フリーコメントより(年代:就業形態)

<家事や育児のワンオペ状態の経験について「今もワンオペ」と回答した人>
・全く育児 家事はして貰えないので自分でしています 相手に期待はしなくなった(50代:契約社員)
・自分のやりたいようにしたかったので私の場合は都合が良かった(40代:派遣社員)
・ワンオペという単語が「悪い」意味でとらえられ独り歩きしていることはよくない(50代:パート/アルバイト)
・夫婦内で話し合いのもと双方が理解納得していれば、育児の形は様々であっていいし、非難や意見をされる筋合い
 はないと思う。あくまでも各夫婦間の問題(50代:契約社員)
・家事や育児はなぜ仕事よりも、楽だと思われるのかが不思議でならない(40代:パート/アルバイト)
・育児と仕事をしていても、収入か主人の方が多いと主人に気を使う。家事と育児と仕事合わせた時間は自分の方が
 格段に上なのにと、日々不満がある(40代:パート/アルバイト)
・とても体力的にも精神的にもしんどい(40代:契約社員)
・3歳くらいまでは、母親がワンオペになるしかないと思う。母親が必要な時期という意味で。3歳以降は、子供自体
 が出来ることが増えてくるのでそこからが父親の出番だと思う(30代:今は働いていない)
・逆に入ってこられるのが嫌です。私は自分の好きなようにしたいです(40代:今は働いていない)
・ワンオペの一因である『転勤』という風習、なくなってほしいと切に思います(30代:パート/アルバイト)


<家事や育児のワンオペ状態の経験について「ワンオペだった時期がある」と回答した人>
・主人が仕事の日はとくにワンオペでも問題ないと考えている。休みの日はワンオペだととくに乳児のころはきつい
 (30代:SOHO/在宅ワーク)
・発熱での度重なる突然の保育園からの呼び出しで職場に居ずらくなり結局退職せざるを得なくなったのはつらかった
 (50代:パート/アルバイト)
・ワンオペは大変です。家族が手伝ってくれないことにイライラしてました。二度とあの時期には戻りたくないです
 (50代:フリー/自営業)
・一度その状態になってしまえば、慣れる。ただ、気づかぬうちに抱え込むことがふえ、無理していることに気づけ
 ない(30代:派遣社員)
・子供も小さく、配偶者の収入が良かった時期は、子育ても楽しく、家事も1人で頑張れたが、配偶者の収入が変わ
 らず、子供が大きくなり、お金がかかるようになり、パートを始めるようになってからは、子育ては楽しいが家事
 が辛くなりました(40代:パート/アルバイト)
・ワンオペは家庭崩壊に繋がる。育児ノイローゼになるリスクがたかい(30代:正社員)
・家事育児は、分担できることは、分担してお互い協力して子育てなどしないと、いつか爆発してしまいます
 (40代:今は働いていない)
・20年前と比べると、若い世代の人達が子育てするのは大変だと思う。ひと昔前の時代は専業主婦が多かったので
 ワンオペが普通だった(50代:契約社員)
・効率的に収入を得るために我が家はワンオペとなりました(40代:派遣社員)
・仕事帰りが遅く、育児、家事を手伝う状況ではなかった。育児を理由に早く帰そうとする雰囲気が会社になかった
 時代だった(50代:今は働いていない)


<家事や育児のワンオペ状態の経験について「ワンオペの経験はない」と回答した人>
・子どもが生まれれば相手が変わるかも、と安易に期待をせず、家事育児について事前に話し合っておくことが大事
 (40代:パート/アルバイト)
・専業主婦ならある程度仕方ない気もする(30代:正社員)
・時代遅れ(40代:パート/アルバイト)
・世の中で言うワンオペの定義が曖昧だなと感じました、家族と同居していても家事育児の分担がゼロなのか、別居
 なのか、同居の場合、心理的にワンオペなのか、作業的にワンオペなのかもあると思います(40代:正社員)
・感謝の気持ちを忘れず、きちんと言葉で伝えています(40代:今は働いていない)
・夫婦や子供で、やれること、得意な事、好きなことを話し合って、助け合うのが望ましい(50代:正社員)
・男性の家事育児を手伝うという考え方自体がおかしい。一緒にやる。自分がやるという考えになる必要がある
 (30代:パート/アルバイト)
・ワンオペさせるなら、家事代行を頼むなどそれなりの金を出すべき(30代:契約社員)
・少子化の主な原因の一つであると思う(40代:派遣社員)
・平日夜はワンオペせざるを得ないが、朝や土日は「ママ1号」として頑張ってくれる!男性育児がメジャーになれば
 良いと思います。そして、たいへんなのはママだけでなく、育児に参加しているパパもなので、温かく見守って
 欲しいです(40代:パート/アルバイト)


しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より

 一人ですべての作業を行うことを意味するワンオペレーションは、略してワンオペと呼ばれます。家庭と仕事の両立を希望する働く主婦層に「日々の生活の中で、家事や育児のワンオペ状態を経験したことがありますか」と尋ねたところ、「今もワンオペ」「ワンオペだった時期がある」を合わせて7割を超えました。ワンオペ経験について年代別に比較したところ、年代が高いほど「ワンオペの経験はない」と回答する比率が高いことがわかりました。一方別の調査(※)では、年代が低い方が夫の家事・育児に対する満足比率が高いという結果が出ており、一見その調査とは矛盾するようにも見えます。しかしながら、年代が低くなればなるほど核家族化は進んでおり、親世代と同居している比率と反比例することが影響している可能性も考えられます。また、ワンオペという言葉から“連想”する家事育児の負担度合いはまちまちで、年代が低いほどワンオペに対してより敏感になっている可能性も考えられます。一方、子どもの人数別比較では、お子さんの数が多いほどワンオペ経験比率が高くなっており、育児負担が大きいほど対応が妻に偏っているという矛盾した現状が見えます。
 
 ワンオペ経験者に「家事や育児のワンオペ状態になった理由は何でしたか」と尋ねたところ、6割近い人が「家族で話し合うことなく、自分の役割になった」と回答しました。「家事育児が好きなので、自ら望んでそうした」「家族で話し合った結果、自分の役割になった」との回答はそれぞれ2.3%、4.4%とわずかしかいません。多くのご家庭で家事育児についての話し合いが夫婦間でなされておらず、暗黙の了解のような形で、妻の方がワンオペすることになるケースが多いようです。また、配偶者の転勤で引っ越す必要が生じた場合については、最も多くの人が「自分が仕事をしていても一緒に引っ越す」と回答しました。夫の転勤は少なからず妻のキャリアに影響を与えることがわかります。新型コロナウイルスの影響で在宅勤務する人が増え、夫婦が共に家にいる時間が増えています。しかしながら、多くのご家庭で暗黙の内に妻が家事育児をワンオペで担い、自らのキャリアを諦めざるを得なくなる風潮があるようです。共にいる時間が長い今だからこそ、ご夫婦で家事育児の担い方について率直に話し合う場を持つことを提案したいと思います。
 
※夫の家事・育児を働く主婦層はどう評価したか?:https://www.bstylegroup.co.jp/news/report/news-18688/

川上所長


<しゅふJOB総研所長 兼 ヒトラボ編集長 川上敬太郎 ープロフィールー>

1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、テンプスタッフ株式会社(当時)入社。責任者として営業・企画・新規事業起ち上げなどを行う。転職後、執行役員としてマーケティング・求人・キャリアカウンセリング部門を統括。業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼 編集委員を経て、2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職(2020年より株式会社ビースタイル ホールディングス)。

人材派遣、紹介など多様な人材サービス事業に20年以上携わり、事業現場の最前線から経営企画・人事・広報などの管理部門まで、あらゆるセクションで責任者を歴任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ30000人以上の声を調査・分析。同年開設した『ヒトラボ』(https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/)では、人材サービスの公益的発展に資することを目的に、日々様々なテーマを取り上げて議論の場を提供。その他、人材マネジメントや法規制など、雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父。
 
◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など
 
◇メディア出演等 NHK『あさイチ』解説、フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説,テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』
パネラー出演、他新聞・テレビ・雑誌などでコメント多数
 
◇執筆・その他 マネープラス連載『ワークスタイルの見つけ方』:https://media.moneyforward.com/series/13
日本経済新聞/日経MJ/時事通信/ITメディア/NEWSポストセブンなど執筆・寄稿多数/
大学や男女共同参画センターなどでの講演、モデレーターなど/JCAST会社ウォッチ解説者、日本労務学会員


■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:664名
調査実施日:2020年3月19日(木)~2020年3月27日(金)まで
調査対象者:『しゅふJOBスタッフィング』および『しゅふJOBパート』登録者

<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。

※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/report/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ


<ビースタイル グループについて>
企業理念は~best basic style~時代に合わせた価値を創造する。創業以来、主婦の雇用をのべ13万人以上創出してきた『しゅふJOB』や時短×ハイキャリアの働き方を実現する『スマートキャリア』など人材サービス事業を主軸とし、スーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど、新たに事業領域を広げながら、日本の幸福度向上に全力で取り組んでいるソーシャルカンパニーです。


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本プレスリリースに関するお問い合わせ先

ビースタイル グループ広報担当:柴田・兒玉・川上

〒160-0022 東京都新宿区新宿4-3-17 FORECAST新宿SOUTH 7F
Mail:pr@b-style.net
ホームページ:http://www.bstylegroup.co.jp/
※当リリースに関して、所長 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。
※本リリースの引用の際は、必ず「しゅふJOB総合研究所調べ」とクレジットを明記していただきますよう
お願い申し上げます。