【働く主婦層に聞く:コロナ禍で、夫婦や家族のあり方は変化するか?】「変化する」70.3%

2020年10月15日

ビースタイルグループ


ビースタイルグループ(株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦/およびグループ各社)が展開する、主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関しゅふJOB総研は、『コロナ禍と夫婦や家族のあり方』をテーマに、働く主婦層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:766件)

調査結果概要

1.コロナ禍によって夫婦や家族のあり方は「変化する」70.3%
2.コロナ禍で夫婦や家族のあり方は変化するか:年代別と子どもの数別比較
3.フリーコメントより

コロナ禍によって夫婦や家族のあり方は「変化する」70.3%

グラフ1


コロナ禍で夫婦や家族のあり方は変化するか:年代別と子どもの数別比較

グラフ1


フリーコメントより

◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)

<「良い変化はあるが悪い変化はない」と回答した人>
・夫が家に居る時間が少し増えた事で、夫の家庭への愛着が増しているように感じる(30代:パート/アルバイト)
・家事や育児の分担ができる(40代:フリー/自営業)
・飲み会が減り出費が減った(50代:今は働いていない)
・平日お休みの際に、一緒に買い物ができる(50代:パート/アルバイト)
・色々なコト、モノが見直されて、本当に大切なモノが見つかる(50代:契約社員)
・いつも出張でいない旦那さんが毎日家に帰ってくるので子供達がとても楽しそうだし、ワンオペ育児から自分も解放
 されて嬉しい(40代:今は働いていない)
・娘がリモートで仕事をしております。気分転換の為と言って、家事を行う様になりました(60代:契約社員)
・家族の距離が身体的にも心理的にも近づいて、安心感が増した(30代:正社員)
・リモートワークが増え、家族との時間ができた。自粛で家族で料理を作る機会が増えた(50代:フリー/自営業)
・家族で一緒にいる時間がふえ、会話も増え、相手のことを今までより理解ができるようになった(50代:派遣社員)
 
<「良い変化はないが悪い変化はある」と回答した人>
・一人の時間がなくなる。家事に追われる(50代:パート/アルバイト)
・弱い者へのDV(40代:派遣社員)
・一緒にいる時間が長くお互いの嫌な面が目につくため、老後の生活を前倒しでお試ししているようで、将来不安
 (50代:派遣社員)
・普段いない人がいると、生活のペースが乱れる(40代:今は働いていない)
・ますます嫌な面が浮き彫りに(50代:正社員)
・夫の家にいる時間が増えたせいで、夫婦関係が益々悪化した(40代:今は働いていない)
・リモートワークが増えた事によって家事が増えました。一人で全てを回す事は無理があると思います
 (50代:その他の働き方)
・子供の就職やバイトの就業状況が変わり 今後に不安を感じる。配偶者の就業がオンラインを止めてもとの形態に
 戻った。通勤による感染リスクが高まった(60代:今は働いていない)
・今まで家の仕事の役割が私ばかりだったのが、主人が家にいる事が増えたにもかかわらず何もしない事に腹が
 立って、余計なイライラが増えた(40代:パート/アルバイト)
・孫たちに会えない(70代:今は働いていない)
 
<「良くも悪くも変化する」と回答した人>
・家族の会話が増えるが喧嘩も増える(40代:今は働いていない)
・夫が在宅と出勤の両方で仕事をするようになりました。今まで知ることがなかった子どものことを知ってもらうこと
 ができる点はいいですが、口うるさく夫婦で言ってしまうのはよくないと思ってます(40代:パート/アルバイト)
・良い面としては、すれ違いの多い家族の場合はお互いを知る時間をとれるようになるのではないかと思います。悪い
 面としては女性は家の中の仕事が増えること(50代:今は働いていない)
・テレワークなどで通勤時間から解放され、気持ちにゆとりが生まれる テレワークで仕事するための書斎がある家は
 めったにないため、家のなかがテレワークの人に合わせた生活になってしまう 在宅による家事の負担が増加する
 (40代:派遣社員)
・良い変化: 家族での食事が増えた。悪い変化: 遠方の年老いた親になかなか会いづらい(50代:今は働いていない)
・家族との時間が増えることはいい事だけどコロナ禍で出掛けられない気晴らしが出来ないからギクシャクしちゃっ
 たり逆にコロナ禍で家族愛が増したケースもあるから良くも悪くも変化すると思う(20代:パート/アルバイト)
・夫婦在宅勤務になったため、子どものお迎えなどに融通がきくようになったが、家事に関しては細かなことまで小言
 を言われることもある(30代:フリー/自営業)
・良い点は、夫が在宅勤務になり、家事の戦力になったこと。悪い点は大学生の息子達がゲーム依存症になったこと
 (50代:派遣社員)
・夫が自宅で仕事をしているとお昼の支度をしなければならない。わたしが仕事のときはすぐに食べられるものを
 買ってきておくようなので気を遣う。気晴らしに買い物に出たくても監視されている気がして気になる…いい面
 は、下の子の習い事の送迎で出ていても上の子が一人にならないで済むため留守番の心配がない
 (30代:パート/アルバイト)
・夫婦は一緒にいる時間が増えて相手の粗が見えてしまう。子供とは一緒にいる時間が増えて愛が増す(笑)
 (30代:正社員)


しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より

 コロナ禍が社会に与えている影響は、夫婦や家族のあり方にも及ぶのか。仕事と家庭の両立を希望する働く主婦層に「コロナ禍によって、夫婦や家族のあり方は変化すると思いますか」と尋ねたところ、過半数が「良くも悪くも変化する」と回答しました。「良い変化はあるが悪い変化はない」「良い変化はないが悪い変化はある」とあわせると、「変化する」と回答した人がおよそ7割です。
 
  「変化する」と回答した人の比率を年代別で比較してみると、30代以下が73.2%、40代が74.4%と7割を超えているのに対し、50代以上は66.8%と7割を切っています。大きな差とまでは言えないものの、40代以下の方が50代以上より変化に対してやや敏感になっているようです。また子どもの数別での比較では、お子さんがいない人が「変化する」と回答した比率が65.4%であるのに対し、お子さんが1人の人は74.4%、2人の人は71.0%といずれも7割を超えています。お子さんがいる人の方が変化に対してやや敏感になっているようです。
 
 全体の6割近くが「良くも悪くも変化する」と感じている背景には、明確に未来像が描きにくい不安感があるように思います。それは、世の中の様々な場面で常識感が変わりニューノーマル(新常態)を受け入れようとする覚悟の裏返しなのかもしれません。家庭生活においても仕事においても、いままで常識だったものが変化することを前提に、新しいスタイルを構築する必然性が高まっているように思います。
川上所長


<しゅふJOB総研所長 兼 ヒトラボ編集長 川上敬太郎 ープロフィールー>

1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、テンプスタッフ株式会社(当時)入社。責任者として営業・企画・新規事業起ち上げなどを行う。転職後、執行役員としてマーケティング・求人・キャリアカウンセリング部門を統括。業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼 編集委員を経て、2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職(2020年より株式会社ビースタイル ホールディングス)。
人材派遣、紹介など多様な人材サービス事業に20年以上携わり、事業現場の最前線から経営企画・人事・広報などの管理部門まで、あらゆるセクションで責任者を歴任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ30000人以上の声を調査・分析。同年開設した『ヒトラボ』(https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/)では、人材サービスの公益的発展に資することを目的に、日々様々なテーマを取り上げて議論の場を提供。その他、人材マネジメントや法規制など、雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父。
 
◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など
 
◇メディア出演等 NHK『あさイチ』解説、フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説,テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』
パネラー出演、他新聞・テレビ・雑誌などでコメント多数
 
◇執筆・その他 マネープラス連載『ワークスタイルの見つけ方』:https://media.moneyforward.com/series/13
日本経済新聞/日経MJ/時事通信/ITメディア/NEWSポストセブンなど執筆・寄稿多数/
大学や男女共同参画センターなどでの講演、モデレーターなど/JCAST会社ウォッチ解説者、日本労務学会員


■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数: 766名
調査実施日:2020年9月16日(水)~2020年9月23日(水)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOBパート』登録者

<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。

※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/report/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ


<ビースタイル グループについて>
best basic style~時代に合わせた価値を創造する~を共通の企業理念に掲げ、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、主婦の雇用をのべ13万人以上創出してきた『しゅふJOB』や時短×ハイキャリアを実現する『スマートキャリア』、すきま時間で働く『ご近所ワーク』など人材サービス事業を主軸に、RPA導入支援、スーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど事業領域を広げながら、グループ経営理念「四方善」を実践して参ります。


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本プレスリリースに関するお問い合わせ先

ビースタイル グループ広報担当:柴田・兒玉・川上

〒160-0022 東京都新宿区新宿2-3-10 新宿御苑ビル 6F
Mail:pr@b-style.net
ホームページ:http://www.bstylegroup.co.jp/
※当リリースに関して、所長 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。
※本リリースの引用の際は、必ず「しゅふJOB総合研究所調べ」とクレジットを明記していただきますよう
お願い申し上げます。