【2024年予測 女性は働きやすくなるのか】「なると思う」43.8% 一方で2023年は働きやすくなった実感「ない」70.4%
2024年1月17日
ビースタイルグループ
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『働く女性の2023』をテーマに、主婦層を中心とする就労志向の女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。
(有効回答数:587件)
※一部データに不具合が生じておりました。謹んでお詫び申し上げます。
調査結果概要
1.2023年を振り返り、女性が働きやすくなった実感「ない」70.4%/3か年比較
2.働きやすくなった実感「働く女性の数が増えてきた」59.8%
3.2023年は「これまでより自由にキャリアを選べるようになった年」50.4%
4.2024年予測「これまでより自由にキャリアを選べるようになる年」48.2%
5.2024年予測「女性が働きやすくなると思う」43.8%
6.働きやすくなるか/前年の「実感あり・なし」別比較・ 3か年比較
7.働きやすくなる理由「働く女性の数がさらに増える」61.9%
8.フリーコメントより
1.2023年を振り返り、女性が働きやすくなった実感「ない」70.4%/3か年比較
2.働きやすくなった実感「働く女性の数が増えてきた」59.8%
3.2023年は「これまでより自由にキャリアを選べるようになった年」50.4%
4.2024年予測「これまでより自由にキャリアを選べるようになる年」48.2%
5.2024年予測「女性が働きやすくなると思う」43.8%
6.働きやすくなるか/前年の「実感あり・なし」別比較・ 3か年比較
7.働きやすくなる理由「働く女性の数がさらに増える」61.9%
フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
<2023年は女性が働くことについてどのような年だったかの質問で「その他」を選んだ人の声より抜粋>
・コロナが開けて、在宅ワークが縮小された年(60代:今は働いていない)
・もっと働きたいのに枠内で働く不自由さ(50代:パート/アルバイト)
・チャイルドペナルティの影響を女性だけがうけている(40代:今は働いていない)
・保育園の問題は以前より改善しているが、子供を育てながら仕事をする事は以前と変わらず難しい
(30代:パート/アルバイト)
・共働きでも子供の体調不良で休むのはいつも女性 主人も協力したいのに会社の上司が奥さんが休めばいいと
古い考えの会社がまだたくさんあると思うのでその考えがなくならない限り女性はまだまだ働きづらい
(30代:パート/アルバイト)
・新卒入社で女性を増やしてるだけで、出産などで仕事から離れた女性には厳しい(40代:派遣社員)
・働けるようになったが、賃金あがらず、外で働き、家事は主婦丸投げ。介護なんてとんでもない。
働きにくい(50代:パート/アルバイト)
・学童が足りないと思います(40代:パート/アルバイト)
・60代はまだまだ働ける時代なのに、求人が少な過ぎる(60代:パート/アルバイト)
・仕事と家事 両立に疲れました(50代:フリー/自営業)
<2024年は女性が働くことについてどのような年になると思うかの質問で「その他」を選んだ人の声より抜粋>
・家事育児でパートが精一杯だが、子育て主婦が安い労働力として扱われるのは変わらないと思う
(30代:今は働いていない)
・専業主婦への風当たりが強くなりそう(40代:今は働いていない)
・女性の社会進出が進み、その分1つの採用枠に対する倍率が高くなり、採用の門が狭くなる
(40代:パート/アルバイト)
・女性が働きやすくなってほしいがそんなに簡単に世の中が変わるとは思えない(50代:今は働いていない)
・年金・税負担を増やす名目のため、より収入が少なくなり厳しくなる(50代:パート/アルバイト)
・相変わらず働きにくい状態(60代:パート/アルバイト)
・人手不足を理由に女性の就労が増える年(40代:今は働いていない)
・変わらないと思う。カスハラも増えているので消去法でしか職業を選べなくなるのではないかという不安がある
(50代:パート/アルバイト)
・女性の負担がさらに重くなるわりに評価されない場面が増えるかも。仕事も家事もこなして当たり前、のような
(40代:今は働いていない)
・介護に対しての理解ある企業が増えないと厳しい年になると思う(50代:今は働いていない)
<「女性と仕事について思うこと」に対するフリーコメントより抜粋>
・年齢と性差別 特に年齢によって職種が選べない。清掃や警備しかないとか(50代:契約社員)
・本当は出産しても社会と断絶されることなく働き続けたいです。正直、家庭内のケアと稼ぎ手の両立は無理ゲーだと
思いますし、みんなすり減りながら頑張ってます(30代:今は働いていない)
・仕事も家事も育児もバリバリ1人でこなせる女性は、ごく一部であって、夫や親や外注に頼った上で
全てこなせている人、何にも頼れず仕事を絞るか仕事を絞らずに子供や自分に負担をかけ続けるか、という
選択肢しかない人もいる(40代:派遣社員)
・保育所に入れない→職が決まらない→保育所に入れない 無限ループなんですが…(30代:フリー/自営業)
・子育て、介護などと女性が両立しているのは、順調に行かないことも多い。企業は、名ばかりの女性管理職を
増やしているが、呼称ばかりで、機能していない管理職も多く、男性管理職の負担が重くなっている事を
問題視してほしい(60代:今は働いていない)
・もう少し在宅の仕事や短時間でできる仕事が増えてほしい。外でバリバリに働ける人もいるが、
介護などで動けない家庭もある。フルタイムばかり多すぎて仕事ができない(40代:今は働いていない)
・時短正社員の仕事がほとんどない。リモートワーク可能な仕事が激減していて選択肢が少ない。
これらのことから、女性にとって豊富な選択肢の中から仕事を選べる環境ではないと考えている
(40代:フリー/自営業)
・働くことは必要だが一方で働かない女性の地位が下がってる気がする。
もっと多様な生活を認めるべき(50代:フリー/自営業)
・日本は優秀な女性が多く家庭内で生活しています。すごく頑張らないと仕事と家庭を両立できない社会ではなく、
家庭を大事にしながらも気楽に働ける社会になってほしい(50代:今は働いていない)
・家庭に軸を置きながら働くことを認めてくれる社会になってきていると思う。
私も今、完全在宅でシステム開発をやらせてもらっているが、すごく働きやすいです。
こういう仕事を許してくれる会社が増えれば安心です(40代:フリー/自営業)
しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より
<しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より> 有効求人倍率は1倍を超え続け、失業率は2%台をキープした2023年。主婦層を中心とする就労志向の女性に、「2023年を振り返って、2022年より「女性が働きやすくなった」実感はありますか」と尋ねたところ「ない」と回答した人が70.4%でした。ただ、2年前は77.9%と8割近かったものの、徐々に減少傾向にあります。一方、「ある」と回答した人にそう思う理由を尋ねたところ、「働く女性の数が増えてきた」が6割近くとなりました。こちらも直近3年でじわりと増加しており、働く女性の増加が女性の働きやすさの実感値に結びついているように感じます。また、「2023年は「女性が働く」ことについて、どのような年だったと思いますか」との質問には、過半数が「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになった年」と回答しました。ネガティブな声よりポジティブな声が上回っています。たた「その他」に寄せられたフリーコメントには、「何も変わらない」という声が多く寄せられました。 続いて、「2024年は「女性が働く」ことについて、どのような年になると思いますか」と尋ねると、やはり「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになる年」と回答する声が最も多く、さらに「企業が女性が働くことの価値をさらに認める年」「出産後も働き続けられるような環境がより整う年」と、ポジティブな言葉が上位3つを占めました。また、「2024年は、2023年より「女性が働きやすくなる」と思いますか」との質問に「思う」と回答した人は43.8%で、直近3年で最も多くなりました。 「女性が働きやすくなる」ことへの期待感が年々高まっていることが伺えます。一方、フリーコメントには、未来に期待する声はほとんど見られませんでした。期待感は高まっている一方で、現実はまだ不満を感じることが多いようです。女性活躍推進の道はまだ志半ばであり、しっかりとアクセルを踏み続けていく必要があると感じます。 |
<しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 ープロフィールー>
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。
これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ約50000人の声を調査・分析し、およそ300本のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員
厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など◇メディア出演
NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数◇執筆・その他
ITメディア連載『働き方の見取り図』/JCAST会社ウォッチ連載『ここがヘンだよ会社の常識 ~兼業主夫のひとりごと』他、JBpress、日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、NEWSポストセブンなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める
有効回答者数:587名 ※女性のみ
調査実施日:2023年11月15日(水)~2023年11月22日(水)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/category/report/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ18万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、使命 -MISSION- 『「はたらく」をもっと、しあわせに。』を、人と仕事の適材適所によって実現してまいります。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
ビースタイルグループ広報担当:川﨑・岩﨑
Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/