“年収の壁”よりも強固な壁:もし家庭の制約がない場合、主婦層が最も望む雇用形態は?1位「フルタイム正社員」43.3%

2024年11月12日

ビースタイルグループ

 

仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『望ましい雇用形態』をテーマに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。
(有効回答数:460件)

調査結果概要

1.いま最も望ましい雇用形態「短時間非正規社員」35.4%
2.いま最も望ましいと思う雇用形態 ランキング
3.仕事に専念できるなら、最も望ましい雇用形態「フルタイム正社員」43.3%
4.仕事に専念できるなら、最も望ましい雇用形態 ランキング
5.最も望ましい雇用形態:いまと100%仕事に専念できる場合の比較
6.フリーコメントより

1.いま最も望ましい雇用形態「短時間非正規社員」35.4%

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2.いま最も望ましいと思う雇用形態 ランキング

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3.仕事に専念できるなら、最も望ましい雇用形態「フルタイム正社員」43.3%

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4.仕事に専念できるなら、最も望ましい雇用形態 ランキング

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5.最も望ましい雇用形態:いまと100%仕事に専念できる場合の比較

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6.フリーコメントより

◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)

・制約がないのではあれば、最大に稼げる形態で働きたい(30代:派遣社員)
・主婦だからといって、夕方までが好ましいとは限らない 朝方送り出してから寝るため、うちは午後から夜の時間帯が好ましい(50代:今は働いていない)
・私の場合は残業時間を気にせずその日の目標をクリアするような働き方が好きだけど残業を嫌がられる場合もあるので逆に思い切りやりにくい、など(40代:フリー/自営業)
・フルタイムでは自分の時間がないばかりか体力がもたないので短時間で集中して仕事をしたい(50代:パート/アルバイト)
・家事育児などを気にせず仕事に専念できるならずっと正社員で働きたかった(60代:パート/アルバイト)
・フレックス制など勤務日数や勤務時間を業務内容や繁忙日により調整出来たりすると良い(50代:今は働いていない)
・現在思うのは、家族が第1優先なので仕事は楽しめる程度でよい。好きな仕事ができればそれでいい(40代:パート/アルバイト)
・仕事は好きだけど、仕事以外に融通がつかなさすぎる。週一回ぐらいは早く帰りたくても、毎週そうだと困るとか会社に言われて、仕事の勉強につながるために早く帰ろうとしても許されない雰囲気はなんとかしてほしい(50代:フリー/自営業)
・主婦業もしないといけないので、長時間労働はしない(50代:パート/アルバイト)
・子育てをしながらフルタイム、出張対応、などは我が家には無理でしたが当時リモートワークがもっと認められていたら辞めていなかったと思います(40代:フリー/自営業)
・学生の子供かいて、家事をしない夫がいる現状を考えると、パートタイムまたは契約社員などになってしまう。フルタイムだと
非常に体力的に大変(50代:今は働いていない)
・正社員の方が仕事の裁量を与えられるのでやりがいがある。しかし、人生の全ての時間を会社に注ぐと、会社の状態に人生を左右されることになるので、自立するためには働く以外の時間も必要だと思う(40代:パート/アルバイト)
・どう言ってもジェンダーレスにはならない。男性には子育てを毎日することはできないし、結局は女性は家庭と仕事を両立することになる。そして、土日祝休みの職場などを基準に世の中が回っている限り、働けるところが少ない。短時間しか雇ってもらえず、責任ある仕事も与えられない(50代:パート/アルバイト)
・短時間正社員なら家庭と両立がしやすい(30代:パート/アルバイト)
・趣味が仕事です!と言い切れるぐらい仕事が好きです。が、主人の仕事先の103万円越えると扶養手当の返金、家族手当の返金、そんなのなくして欲しいです。主婦も働きたい人はいっぱいいてると思います(50代:パート/アルバイト)
・親の介護で働いていられないので、正社員は無理(50代:派遣社員)
・子どもに障がいがあり,学校への送迎が必須です。学童クラブは本人の希望で入ることができません。また,放課後に療育施設に送迎する必要もあり,時間の制約があります。出勤までの時間を節約するため,在宅勤務・短時間勤務・週3~4日勤務がありがたいのですが,見つかりません(40代:今は働いていない)
・自身の裁量で時間や場所等を決めたい(50代:今は働いていない)
・育児や介護、家庭の運営のために一度正社員を離れてもまた正社員に戻れるような社会に変わってほしいです(40代:フリー/自営業)
・短時間非正規社員が会社に縛られなくてもっとも良い(60代:派遣社員)
・短時間、もしくは週4日のフルタイム勤務で、土日プラス平日1日週休3日が理想(50代:派遣社員)
・結婚し、子どももいる現在、家族全員分の家事、育児、介護等をしながらでは正社員はおろかパートに出るのも難しく感じる。気力も体力が追いつかない。重度障害の息子をあずける場所も少ないので本当に条件に合う仕事が選べずつらい(40代:今は働いていない)
・家事や子育てと両立しやすいように、ライフステージに合わせて、柔軟に対応できる働き方ができればいいなと思います(50代:今は働いていない)
・業務委託という働き方に興味があります。近所にはテレワークの施設も充実しており、フリーアドレスでばりばり働きたいです(50代:派遣社員)
・複数の仕事を掛け持ちして楽しみたいので、シフト自由・短時間が良い。雇用保険なども自分には必要ないので、正社員である必要がない(40代:その他の働き方)
・女性に限らず男性も柔軟に選べる職場環境があってしかるべき(50代:パート/アルバイト)
・60歳を超えても定年が無く時給が良いフルタイム派遣社員でありたい。同じ時間働くなら、持てる能力やスキルを活用し突き抜けた働き方をして稼ぎたい(50代:派遣社員)
・短時間勤務の選択肢が増えるか、残業なしがスタンダードになればありがたいと思います(40代:今は働いていない)


しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より

 働き方の希望は、人それぞれ異なるものです。仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層に「いまのあなたにとって最も望ましいと思う雇用形態をお教えください」と尋ねたところ、最も多かったのが「短時間非正規社員」で35.4%でした。次いで「短時間正社員」と答えた人が25.9%と、6割以上が短時間を望んだ一方、「フルタイム正社員」と回答した人は9.3%に留まりました。

 しかしながら、続けて「もし家庭の制約などがなく、100%仕事のために時間を使うことができる場合、あなたにとって最も望ましいと思う雇用形態をお教えください」と尋ねると、今度は一転して「フルタイム正社員」と回答した人が最も多くなり4割を超えました。次いで「短時間正社員」が24.8%と正社員を希望する人が7割近くとなりました。最も望ましい雇用形態について、いまと100%仕事に専念できる場合とで比較したところ、仕事に専念できる場合だと「フルタイム正社員」は4.6倍に増加する一方で、「短時間非正規社員」は約1/3に減少します。

 仕事と家庭の両立を自ら望んで行っている人もいれば、役割として致し方なくそうしている人もいます。もし仕事に専念できるなら、フルタイム正社員を希望する人が大きく増えるのは、103万円や106万円、130万円などの収入制限による壁の前に、そもそも家事や育児、介護などに費やす時間制約の壁に阻害されて働き方の希望が“二重構造”になっているため、実際には心の奥底にある本当の希望を抑え込んでいる主婦・主夫層が多いことを意味すると考えます。また、いまは主夫より主婦の方が圧倒的に数が多い状況ですが、夫婦間で家周りの仕事をシェアするようになるほど、希望の二重構造は女性だけでなく男性も悩みとして認識する人が増えていくのではないでしょうか。

川上研究顧問

 

<しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 ープロフィールー​>

1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。

これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ50000人の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。

実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。

Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/日本労務学会員

◇委員等
厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など◇メディア出演
NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数◇執筆・その他
ITメディア連載『働き方の見取り図』/JBpress連載『ワークスタイルの行方』他、日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、プレジデントオンライン、J-CASTニュースBizなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める

 

調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:460名(※)
調査実施日:2024年9月17日(火)~2024年9月30日(月)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当 」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。

当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください

<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。

※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/category/report/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ


<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ18万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、使命 -MISSION- 『「はたらく」をもっと、しあわせに。』を、人と仕事の適材適所によって実現してまいります。



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本プレスリリースに関するお問い合わせ先

ビースタイルグループ広報担当:川﨑・岩﨑

Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/