【働く主婦に聞く、これから家計はどうなりそう?】「苦しくなりそう」63.5% コロナ禍発生前より15.1ポイント上昇|家計収入増やすには「副業(雇用契約)」58.8%

2020年8月3日

ビースタイルグループ


ビースタイルグループ(株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦/およびグループ各社)が展開する、主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関しゅふJOB総研は、『家計』をテーマに、働く主婦層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:897件)

調査結果概要

1.これから家計は「ゆとりできそう」3.1%、「苦しくなりそう」63.5%
2.家計予測のコロナ禍発生前(2019年11月)との比較
3.収入増やすなら「副業(雇用契約)」58.8%、「ポイントためる」33.4%
4.収入の増やし方のコロナ禍発生前(2019年11月)との比較
5.フリーコメントより


これから家計は「ゆとりできそう」3.1%、「苦しくなりそう」63.5%

グラフ1


家計予測のコロナ禍発生前(2019年11月)との比較

グラフ1


収入増やすなら「副業(雇用契約)」58.8%、「ポイントためる」33.4%

グラフ1


収入の増やし方のコロナ禍発生前(2019年11月)との比較

グラフ1


フリーコメントより

◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
 
<家計にゆとりができそうと回答した人>
・夫が来年第2の職場を定年だが、年金も同時に受け取れるので、心配はない(60代:今は働いていない)
・ゆとりが持てるようになりたいです(40代:派遣社員)
・子供をもうひとりかんがえているので、増えるとかかるお金がきつくなり心配(30代:正社員)
・2極化(40代:派遣社員)
・今以上に良くなると思います(40代:今は働いていない)
・老後資金が不安(50代:パート/アルバイト)
・パラレルキャリア含めて副業や兼務をすれば、家計は増えるが、その分余暇の時間に制約が出るため
 バランス感覚と家庭内でのコンセンサスが必要(50代:契約社員)
・国民年金などの社会保障が、主婦にも足かせにならない制度創設を願います(50代:パート/アルバイト)
・旅行や外食が減り、家計は楽になる(家事は大変になるが) (40代:今は働いていない)
・いまのうちにしっかり貯蓄しておきたい(40代:パート/アルバイト)
 
<家計が苦しくなりそうと回答した人>
・コロナが落ち着くまでは厳しいと思う(50代:パート/アルバイト)
・夫の収入が減る分、私が稼がなくては!と思い、正社員を目指すことにしました(40代:公務員/団体職員)
・退職金がなく、年金もどうなるか不透明。できるだけ元気で働ける身体でいたい。また、雇用機会の
 バリエーションが欲しい(50代:派遣社員)
・シフトが減っているのでコロナが早く終息して、通常のパートの仕事に戻りたい(50代:パート/アルバイト)
・働いて収入を増やしたいが、コロナに感染するのが怖い(40代:今は働いていない)
・コロナ禍で仕事の契約が打ち切られ、それから面接に行きまくってるが未だに採用して貰えない。
 もう生活が出来なくなる寸前だ(50代:今は働いていない)
・何気に必需品の物価が値上がりして、一回の買い物もいつも通り購入しても支出が多くなった
 (50代:パート/アルバイト)
・不安しかない。こどもも欲しいが躊躇してしまう(30代:フリー/自営業)
・派遣法改正。|仕事なくて1日でも働きたいのに、日雇いで働きたいのに働けない!(40代:派遣社員)
・給与は増えないだろうと思うのと、外出が減ることによる支出の減少と、相殺できればよいと思う
 (40代:正社員)
 
<変化はなさそうと回答した人>
・無駄使いを貯蓄にまわす(50代:派遣社員)
・幸い夫婦共に大手企業勤務のため収入に変化はなかったが、今後何が起こるかわからないと思うようになり、
 以前よりも節約を考えるようになった(40代:契約社員)
・友達とランチ行ったり一緒に買い物に行く等の消費行動がなくなりました(30代:派遣社員)
・無駄に出歩かなくなった分の費用が浮くと思う(40代:パート/アルバイト)
・しめるところはきっちりしめて、メリハリをつける。投資をしっかりする。老後に向けてのプランを立てる。
 これらを今直ぐやっていきたい(40代:派遣社員)
・主人も在宅が増えることで売上が上がる職業なのでそこまで収入に関しては心配していませんが、
 お互い事業主なので、感染が一番心配です(40代:SOHO/在宅ワーク)
・離婚さえしなければ問題ない(30代:派遣社員)
・今までも無駄遣いはしていなかったので、コロナ後でも特に変わることはない(50代:契約社員)
・今はフルタイムで働いていないので、資格を取得したら業務の幅が広がるので仕事を増やす予定です
 (40代:派遣社員)
・教育費と老後資金の確保に注力したい(40代:その他の働き方)

しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より

 新型コロナウイルスの感染拡大は、時に激しく時にじわじわと私たちの生活に影響を与え続けています。仕事と家庭の両立を希望する働く主婦層に「あなたのご家庭について、これから家計はどうなりそうですか。感覚に近いものをお教えください」と質問したところ、コロナ禍発生前の昨年11月に同じ質問をした際の結果と比べて「ゆとりができそう」が8.5ポイント減少し、「苦しくなりそう」が15.1ポイント上昇しました。コロナ禍の影響が、家計にマイナスの影響を及ぼしていることが如実に表れています。
 
 ではどのように厳しい家計収入を補うのか、「もしあなた自身が、これから本業以外で家計のために収入を増やすとしたらどんな方法を選択しますか」と尋ねたところ、「副業(雇用契約)」が58.8%と6割近くに及びました。昨年11月の調査結果と比較すると17.1ポイント上昇しています。収入の補填がひっ迫している一方で、世の中に副業促進の傾向が少しずつ浸透してきていることも関係しているかもしれません。
 
 6割以上が「家計が苦しくなりそう」だと回答していることを反映する形で、フリーコメントには切実な声が多数寄せられました。しかしながら、「変化はなさそう」「ゆとりができそう」と回答している人もあわせて1/3以上となっており、確実にマイナスの影響を受けている人たちとの間で二極化している可能性もあります。
 
 家計は、収入と支出から成り立っています。収入も支出もどちらも増えることが予想される状況であれば経済活動の輪を大きく回していくことが可能ですが、現時点では難しそうです。当面の間はシビアな経済環境を想定しつつ、各ご家庭で収支のバランスをどうとっていくか、またそのために必要な社会的支援のあり方を検討し施行していくことが必要になってくるのではないかと考えます。

川上所長


<しゅふJOB総研所長 兼 ヒトラボ編集長 川上敬太郎 ープロフィールー>

1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、テンプスタッフ株式会社(当時)入社。責任者として営業・企画・新規事業起ち上げなどを行う。転職後、執行役員としてマーケティング・求人・キャリアカウンセリング部門を統括。業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼 編集委員を経て、2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職(2020年より株式会社ビースタイル ホールディングス)。
人材派遣、紹介など多様な人材サービス事業に20年以上携わり、事業現場の最前線から経営企画・人事・広報などの管理部門まで、あらゆるセクションで責任者を歴任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ30000人以上の声を調査・分析。同年開設した『ヒトラボ』(https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/)では、人材サービスの公益的発展に資することを目的に、日々様々なテーマを取り上げて議論の場を提供。その他、人材マネジメントや法規制など、雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父。
 
◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など
 
◇メディア出演等 NHK『あさイチ』解説、フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説,テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』
パネラー出演、他新聞・テレビ・雑誌などでコメント多数
 
◇執筆・その他 マネープラス連載『ワークスタイルの見つけ方』:https://media.moneyforward.com/series/13
日本経済新聞/日経MJ/時事通信/ITメディア/NEWSポストセブンなど執筆・寄稿多数/
大学や男女共同参画センターなどでの講演、モデレーターなど/JCAST会社ウォッチ解説者、日本労務学会員


調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:897名
調査実施日:2020年7月15日(水)~2020年7月22日(水)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOBパート』登録者

<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。

※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/report/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ


<ビースタイル グループについて>
企業理念は~best basic style~時代に合わせた価値を創造する。創業以来、主婦の雇用をのべ13万人以上創出してきた『しゅふJOB』や時短×ハイキャリアの働き方を実現する『スマートキャリア』など人材サービス事業を主軸とし、スーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど、新たに事業領域を広げながら、日本の幸福度向上に全力で取り組んでいるソーシャルカンパニーです。


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本プレスリリースに関するお問い合わせ先

ビースタイル グループ広報担当:柴田・兒玉・川上

〒160-0022 東京都新宿区新宿4-3-17 FORECAST新宿SOUTH 7F
Mail:pr@b-style.net
ホームページ:http://www.bstylegroup.co.jp/
※当リリースに関して、所長 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。
※本リリースの引用の際は、必ず「しゅふJOB総合研究所調べ」とクレジットを明記していただきますよう
お願い申し上げます。