出産後、正社員で働きたいと希望する女性は72%から14%へと大きく減少。
パートタイム希望者は、出産後に4%から77%と大幅に増加。
子供が未就学児のうちに仕事復帰したいと答えた女性の数は52%。
主婦に特化した人材サービスを展開する株式会社ビー・スタイル(本社:東京都新宿区 代表取締役:三原邦彦)は、女性の仕事選びの基準が、「結婚・出産」というライフイベントを機にどのように変化するのかを調査しました。
日雇い派遣禁止をはじめとする派遣法改正など非正規労働という働き方に規制機運が漂う一方で、特に結婚・出産をした女性の中では、パートタイムをはじめとする非正規労働という働き方を希望する声が圧倒的に多く、その働き方が必要とされている実態が浮き彫りになりました。
・調査手法 :インターネットリサーチ(無記名式)
・有効回答者数:375名(すべて女性)
・調査実施日 :2011年10月19日から2011年10月30日まで
・調査対象者 :ビー・スタイル/しゅふJOB登録者及びフェイスブック等にて一般公募
結婚前に正社員で働いていた人は全体の72%であるのに対し、派遣等正社員以外の就業形態は28%。一方出産後に希望する就業形態においてはこの値が逆転し、正社員14%、正社員以外が86%となった。また結婚後においては、正社員23%に対して正社員以外は77%。結婚・出産を機に正社員を望む人が大きく減少。一方で正社員以外の働き方を望む人が大きく増加するという動態変容が浮き彫りとなった。
結婚・出産で大きな変化が見られなかったのは契約社員希望者の数。派遣社員を希望する人の数は、結婚後に微増するものの出産後はわずかだが減少に転じた。また在宅/個人事業主を希望する人の数は、結婚後に4.6倍に上昇するものの、やはり出産後は減少に転じている。
結婚後、出産後ともに希望者が大きく増えたのは、パート/アルバイト。結婚後に約5倍、出産後には6.7倍へと大幅に上昇。同じ非正規と称される括りの中でも、就業形態によって動態変容に差異が見られる結果となった。
結婚前の勤務日数が週5日以上のフルタイム就業者は96%、パートタイム希望は4%と極端な開きがある一方、結婚後はフルタイム希望が39%、パートタイム希望が58%と逆転。パートタイム希望者の数は一気に15倍へと上昇する。
出産後の希望にいたっては、フルタイム希望19%に対してパートタイム希望が77%と8割近くに増え、結婚前との人数比較で、およそ20倍に上昇する結果となった。
一方結婚後と出産後とを比較した場合、出産後にフルタイム就業を希望する人の数はほぼ半減。逆に出産後にパートタイムを希望する人の比率は結婚後と比較して約30%上昇する。
働かないと答えた人は約55%増加するものの、全体比率では2.4%⇒3.7%と少ない。結婚しても出産まではフルタイムで働きたいと考える女性が一定数存在し、出産後もパートタイムに切り替えてキャリアを継続させたいと考える志向が伺える。
週1日以下を希望する人の数は、結婚後に倍増するものの母数としては少なく、出産後は逆に減少へと転じている。一方、週2日勤務を希望する人は結婚後に17倍と一気に上昇。出産後はさらに上昇し、26倍にいたる。もっとも上昇率が変異したのは週3日勤務希望者の数。結婚後に38倍へと一気に上昇し、出産後には50倍以上に増えている。
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