2019年12月2日
株式会社ビースタイル
主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』(事業運営者:株式会社ビースタイル/本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)の調査機関しゅふJOB総研は『働く女性の2019』をテーマに働く主婦層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数725件)
1.2019年を振り返り、女性が働きやすくなった実感「ない」69.7%
2.働きやすくなった実感「働く女性の数が増えてきた」65.0%
3.2019年は「これまでより自由にキャリアを選べるようになった年」38.2%
4.2020年予測「これまでより自由にキャリアを選べるようになる年」45.7%
5.2020年予測「女性が働きやすくなると思う」40.7%
6.働きやすくなる理由「働く女性の数がさらに増える」62.4%
7.フリーコメントより
◇フリーコメントより(年代:就業形態)
<2019年は女性が働くことについてどのような年だったかを尋ねた際、「その他」を選んだ人の声より抜粋>
・変わり映えしない年(40代:パート/アルバイト)
・仕事をしながら育児や家事、子供の習い事の送迎、女性の負担は変わらず(40代:派遣社員)
・幼児保育無償化など、国は女性が働くことを一層推奨していた年(40代:公務員/団体職員)
・家事育児と両立出来るような働き方の仕事が田舎にはないと思う年だった(30代:派遣社員)
・在宅ワークを始めたと言ったら、皆周りから理想と言われた。恐らくもっともっとそういう環境が必要。
社会が追いついていない(30代:SOHO/在宅ワーク)
・育児、家事と仕事が両立できる条件の仕事はまだまだ少ないと感じた(40代:派遣社員)
・中高年女性でも採用してくれる企業が増えた(50代:パート/アルバイト)
・女性自身が何が理想的なのかが分からなくなっている印象(50代:今は働いていない)
・言葉は多様化しても実情に変化はない(50代:派遣社員)
・女性というより主婦の働き方がパートやフリーランス、在宅など、働き方の選択肢が広がった
(40代:フリー/自営業)
<2020年は女性が働くことについてどのような年になると思うかを尋ねた際、「その他」を選んだ人の声より抜粋>
・あと10年は大きな変化は望めないと感じる(40代:フリー/自営業)
・相変わらず女性が大変な年(50代:パート/アルバイト)
・実力社会、格差社会は拡がると思う(30代:契約社員)
・女性の声が大きすぎて、男性からの反発もでて、意見を言うことが悪いことのように
とらえられる年(40代:派遣社員)
・わかりません。期待はしていますが(40代:パート/アルバイト)
・まだまだエルダー、シニア層の就職は難しいと思う(50代:パート/アルバイト)
・女性とかの枠でさなく、個人として必要とされるようになる事(50代:フリー/自営業)
・理想と現実はほど遠いと実感する年(50代:公務員/団体職員)
・働かないと生活出来ない(50代:パート/アルバイト)
・年齢だけで落とされる年に変わりがない年(50代:今は働いていない)
女性の活躍推進が言われるようになってから、法制度を含めて様々な変化が起きています。仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦”層は、そんな変化をどのように捉えているのでしょうか。2019年を振り返って、2018年より女性が働きやすくなった実感があるか尋ねたところ、「ある」と回答した人はおよそ3割にとどまりました。「ない」と答えた人は約7割に及びます。働く主婦層の実感は、まだまだ厳しいようです。「ある」と回答した3割の人にその理由を尋ねたところ、「働く女性の数が増えてきた」が65%でした。 女性が働くことについて2019年はどうだったかを振り返ってもらったところ、4割近くが「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより 自由にキャリアを選べるようになった年」と回答しました。次いで3割弱が「保育園不足やマタハラなど、働き続けることがこれまでより難しくなった年」と回答しており、2019年の印象自体はネガティブよりもポジティブなイメージが上回ったようです。では、女性が働くことについて2020年はどうなると思うかを尋ねると、「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになる年」を選んだ人が45.7%と最も多く、「保育園不足やマタハラなど、働き続けることがさらに難しくなる年」は4番目の17.5%でした。未来への展望はよりポジティブであることがわかります。しかしながら、2020年は2019年より女性が働きやすくなると思うかという質問については、「思う」が40.7%と過半数には届いていません。一方、2019年の実感として女性が働きやすくなったと感じている人だけに限ると、2020年も働きやすくなるだろうと考える人が8割近くになります。実際に働きやすくなったと実感したことがあるかないかで、未来への期待感は大きく変わると言えます。 直近3年を振り返ると、女性が働きやすくなったと実感している人の比率は変わらず3割前後で一進一退の状況です。着々と進む制度改革が実感値を伴うようになるには、本意型で無理なく働けるようになった人の実例の数がまだまだ足りないのだと考えます。 |
<しゅふJOB総研所長 兼 ヒトラボ編集長 川上敬太郎 ープロフィールー>
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、テンプスタッフ株式会社(当時)入社。責任者として営業・企画・新規事業起ち上げなどを行う。転職後、執行役員としてマーケティング・求人・キャリアカウンセリング部門を統括。業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼 編集委員を経て、2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職。
人材派遣、紹介など多様な人材サービス事業に20年以上携わり、事業現場の最前線から経営企画・人事・広報などの管理部門まで、あらゆるセクションの責任者を歴任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では、仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ約30000人の声を調査・分析。同年開設した『ヒトラボ』(https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/)では、人材サービスの公益的発展に資することを目的に、日々様々なテーマを取り上げて議論の場を提供。その他、人材マネジメントや法規制など、雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父。
◇委員等
厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など
◇メディア出演等
NHK『あさイチ』解説、フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説,テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』
パネラー出演、他新聞・テレビ・雑誌などでコメント多数
◇執筆・その他
マネープラス連載『ワークスタイルの見つけ方』:https://media.moneyforward.com/series/13
日本経済新聞/日経MJ/時事通信/NEWSポストセブンなど執筆・寄稿多数/
大学や男女共同参画センターなどでの講演、モデレーターなど/JCAST会社ウォッチ解説者、日本労務学会員
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<株式会社ビースタイルについて>
企業理念は~best basic style~時代に合わせた価値を創造する。創業以来、主婦の雇用をのべ13万人以上創出してきた『しゅふJOB』や時短×ハイキャリアの働き方を実現する『スマートキャリア』など人材サービス事業を主軸とし、スーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど、新たに事業領域を広げながら、日本の幸福度向上に全力で取り組んでいるソーシャルカンパニーです。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
(株)ビースタイル広報担当:柴田・兒玉・川上
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-32-7 野村不動産南新宿ビル 3階
Mail:pr@b-style.netホームページ:http://www.bstylegroup.co.jp/
※当リリースに関して、所長 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。
※本リリースの引用の際は、必ず「しゅふJOB総合研究所調べ」とクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
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