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【年金等のパート適用拡大にも影響?! 働く主婦層は、いくらなら扶養枠を外す?】最多は、時給1500円台。一都三県以外は、「1200円以上」59.0%

2019年11月21日

株式会社ビースタイル


主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』(事業運営者:株式会社ビースタイル/本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)の調査機関しゅふJOB総研は『扶養枠と収入上限』をテーマに働く主婦層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数995件)


調査結果概要

1.働く時の希望、「収入制限は気にしない」43.2%
2.収入上限の希望、2017年との比較
3.時給換算で1500円以上の仕事であれば、「扶養枠を外して働く」54.3%
4.一都三県と一都三県以外との比較
5.フリーコメントより

働く時の希望、「収入制限は気にしない」43.2%

グラフ2


収入上限の希望、2017年との比較

グラフ2


時給換算で1500円以上の仕事であれば、「扶養枠を外して働く」54.3%

グラフ2


一都三県と一都三県以外との比較

グラフ2


フリーコメントより

◇フリーコメントより
(①と③は年代:居住都道府県、②は年代:居住都道府県:扶養枠を外す時給ライン○○円以上)
 
①いくら位の仕事であれば扶養枠を外すかを尋ねた際、「1000円未満でも扶養枠を外して働く」と回答した人の理由
・扶養される立場ではない為(40代:石川)
・時給1000円でも、8時間働くと103万は、ゆうに越える(50代:埼玉)
・母子家庭なので、自分が稼がないといけないから(40代:島根)
・扶養とかよくわからないが、国民年金だけでは不安なので、厚生年金に加入したいか(40代:千葉)
・岩手で時給¥1000以上の仕事なんて、まずない(30代:岩手)
・女性も自立することが必要であるから(50代:神奈川)
・相互扶助の義務を果たしたいと思うため(40代:東京)
・働くなら扶養枠を設けたくないし、やり甲斐で探したいから(50代:埼玉)
・配偶者控除の制度自体、不公平に感じている(40代:大阪)
・扶養枠を設けるとキャリアアップにつながらないから(30代:千葉)
 
②いくら位の仕事であれば扶養枠を外すかを尋ねた際、「1000円以上」の範囲で回答した人の理由
・生活費を計算して(50代:東京:1500円)
・気にせず多く働きたい(40代:東京:1200円)
・低い時給で扶養枠を外れるにはかなりの時間労働することになるから(50代:神奈川:1500円)
・時給が上がればフルタイムで働かなくてもよいから(50代:神奈川:2000円)
・よくわかりませんが、それぐらいがいいかなと(40代:大阪:1000円)
・最低賃金も上がっているので、1200円はほしい(40代:東京:1200円)
・社会保険に加入しても、なんとかペイできる金額(50代:大阪:1500円)
・本当なら1500円以上が望ましいが、最低賃金がそこまで行ってない。だいたいが1000円ちょっとの
 時給しかない(40代:東京:1000円)
・時給ではなく裁量で働きたいが、対応しているところが少ない。よって、仕事の成果と照らし合わせて
 我慢できる範囲かと(50代:千葉:1600円)
・子育て中なので、子供の急なお休み(風邪など)で迷惑をかけてしまう事があるので時給は安くても
 長く働きたい(30代:神奈川:1000円)
・自分の職歴が事務職であり専門職ではないので、仕事内容に見合う時給の相場はこれくらいだと思われる
 (40代:神奈川:1000円)
・週5の6時間勤務でも、年間収入が何とか社会保険分を支払っても利益が出る計算になるから
 (50代:東京:1300円)
・以前の職場の時給がそのくらいだから(40代:群馬:1300円)
・扶養枠から外れるなら最低限の額(40代:福岡:1000円)
・実際問題、これくらいあって、社会保険に入って、安定して働けるならばありがたいと思うべきなのかと思う
 (40代:静岡:1100円)
 
③いくら位の仕事であれば扶養枠を外すかを尋ねた際、「2000円以上でも扶養枠内に収めて働く」と
 回答した人の理由

・今は子供を優先したいので(40代:東京)
・夫からの指示(40代:栃木)
・扶養からはずれると戻るのが大変だから。自分の仕事はパートで正社員としては体力的に無理だと思うので
 (50代:神奈川)
・扶養から外れるメリットが無い(40代:埼玉)
・夫の会社の保険がよいため(40代:東京)
・基本的に働きたくない(50代:奈良)
・バリバリ働く事だけが全てじゃない。他にやりたい事もあるし、働く事と趣味とのバランス良く働きたい
 (50代:東京)
・家のこともちゃんとやりたいので、働くのは自分が疲れない程度で(50代:栃木)
・扶養内というより、自分の体力を考慮すると扶養枠に収まるくらいしか働けない(60代:東京)
・子育てとの両立も難しくなるし、そこまでのスキルは持ち合わせていない(40代:東京)
 

しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より

 収入面においては最低賃金が上昇を続け、支出面においては消費税の増税がありました。仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”にも何らかの影響が及んでいる可能性があります。「あなたは働く時の希望条件として、収入上限を設定していますか」と尋ねてみたところ、「収入制限は気にしない」と回答した人が最も多く43.2%に及びました。以前、2017年の希望を聞いた際に「収入制限は気にしない」と回答した人は33.0%。2年で10ポイント近くも上昇したことになります。

 では、扶養枠の収入制限を超えて働こうと思うラインは時給でいくらなのかを尋ねたところ、全体集計では1500円台(1500円以上1600円未満)と回答した人が最も多く22.9%でした。一都三県と一都三県以外に分けて集計しても、最も多かったのは1500円台でした。全体集計では1500円以上の金額で回答した人の比率が5割を超えています。その傾向は2016年に行った調査(※)から変わっておらず「収入制限は気にしない」と回答した人が2年で10ポイント近く上昇した背景には、時給の上昇が影響している可能性があります。実際に主婦・主夫層に特化した求人サイト『しゅふJOBパート(※)』に掲載された求人情報のうち、2017年10月と2019年10月のパート・アルバイト・派遣の求人を比較すると、時給1500円以上の求人の比率はおよそ16%増えています(しゅふJOB総研調べ)。

 扶養枠の収入制限を超えて働こうと思うラインについて、5割を超える金額帯を地域別で比較すると、一都三県は1500円以上(61.2%)一都三県以外は1200円以上(59.0%)でした。いま政府はパートタイマーへの厚生年金等の適用拡大を検討しています。制度について検討を進めることも大切ですが、時間当たりの賃金がさらに高まっていけば、自然と扶養枠の収入制限を超えて働く人の比率も高まる可能性があると考えます。

※扶養枠外すなら、時給1500円:
https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/news-9483/
※しゅふJOBパート:https://part.shufu-job.jp/

川上所長


<しゅふJOB総研所長 兼 ヒトラボ編集長 川上敬太郎 ープロフィールー>

1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、テンプスタッフ株式会社(当時)入社。責任者として営業・企画・新規事業起ち上げなどを行う。転職後、執行役員としてマーケティング・求人・キャリアカウンセリング部門を統括。業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼 編集委員を経て、2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職。

人材派遣、紹介など多様な人材サービス事業に20年以上携わり、事業現場の最前線から経営企画・人事・広報などの管理部門まで、あらゆるセクションの責任者を歴任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では、仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ約30000人の声を調査・分析。同年開設した『ヒトラボ』(https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/)では、人材サービスの公益的発展に資することを目的に、日々様々なテーマを取り上げて議論の場を提供。その他、人材マネジメントや法規制など、雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父。


◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」
(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」
(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、
内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など


◇メディア出演等 NHK『あさイチ』解説、フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説,テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』
パネラー出演、他新聞・テレビ・雑誌などでコメント多数


◇執筆・その他 マネープラス連載『ワークスタイルの見つけ方』:https://media.moneyforward.com/series/13
日本経済新聞/日経MJ/時事通信/NEWSポストセブンなど執筆・寄稿多数/
大学や男女共同参画センターなどでの講演、モデレーターなど/JCAST会社ウォッチ解説者、日本労務学会員


■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:995名
調査実施日:2019年9月10日(火)~2019年9月19日(木)まで
調査対象者:ビースタイル登録者/求人媒体『しゅふJOBパート』登録者

<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<株式会社ビースタイルについて>
企業理念は~best basic style~時代に合わせた価値を創造する。創業以来、主婦の雇用をのべ13万人以上創出してきた『しゅふJOB』や時短×ハイキャリアの働き方を実現する『スマートキャリア』など人材サービス事業を主軸とし、スーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど、新たに事業領域を広げながら、日本の幸福度向上に全力で取り組んでいるソーシャルカンパニーです。



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本プレスリリースに関するお問い合わせ先

(株)ビースタイル広報担当:柴田・兒玉・川上

〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-32-7 野村不動産南新宿ビル 3階
Mail:pr@b-style.net
ホームページ:http://www.bstylegroup.co.jp/
※当リリースに関して、所長 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。

※本リリースの引用の際は、必ず「しゅふJOB総合研究所調べ」とクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。