2020年1月6日
株式会社ビースタイル
主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』(事業運営者:株式会社ビースタイル/本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)の調査機関しゅふJOB総研は『夫の家事・育児』をテーマに働く主婦層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数644件)
1.夫の家事・育児に「満足」19.3%、「不満はない」28.3%、「不満」52.5%
2.直近3年比較:「家事・育児を少しは行っていたが不満」が増加傾向
3.「満足」/30代以下:29.6%、40代:18.2%、50代以上:14.8%
4.夫が取り組んでいた家事育児、1位「ゴミ出し」43.5%
5.夫が取り組んだ方がいい家事育児、1位「掃除や片づけ」41.6%
6.フリーコメントより
◇フリーコメントより(年代:就業形態)
<家事・育児を十分行っていて満足>
・結婚当初から、出来る時に出来る方がやるスタンスで今までやって来ているので助かっています
(40代:派遣社員)
・妻が疲れていると、洗い物をしてくれたり助けられています(40代:パート/アルバイト)
・夫も妻も、仕事も家事や育児も、平等に自分の仕事であるととらえるべき(50代:派遣社員)
・幸い、とても協力的な夫なので、とても助かっています(40代:今は働いていない)
・女性の方が多く家事の負担を負っていても、その分他に頼っているところがあったりと、
夫婦それぞれにベストなバランスがあると思う(30代:派遣社員)
・家事分担を特にしなくても、できる人ができることをするのが基本(50代:今は働いていない)
・娘が5才になり。夫も娘と一緒に成長している(40代:パート/アルバイト)
・私に出かける用事があるときなどは、率先して料理をしてくれる。あまりやられると、
こちらの立つ瀬がなくなるぐらいだ(40代:SOHO/在宅ワーク)
・夫が一定期間お休みを取り、主夫になってもらいました。名もなき家事の多さに驚いたと言っていました
(30代:正社員)
・妻の弁当も作ってくれて、本当に有難い(50代:派遣社員)
<家事・育児を少しは行っていて不満はない>
・料理のレパートリーを増やしてほしいと思います(40代:正社員)
・案外やっている。もっと認めてもいいのではないか(50代:派遣社員)
・仕事が忙しくそもそも家にいる時間が少ないので、家の事が出来なくてもある程度仕方ないし、
さほど不満はない(30代:今は働いていない)
・昔に比べて、妻が強すぎ。妻が家事、子育て、当たり前(50代:今は働いていない)
・週末は料理全般、買い出しをしてくれるので感謝している(40代:パート/アルバイト)
・これから先私がどう頑張っても稼ぐことができない額を稼いでいるので、文句を言う立場に
ないと思っている(40代:派遣社員)
・事前に夫婦できちんと話し合った上で取り組むと、お互い不満など起こらない(50代:契約社員)
・夫が家事育児を手伝うイコールいい父親、いい夫という世の中の動きには少し疑問を感じている。
様々な形があるのにそれを推している風潮には違和感がある(40代:パート/アルバイト)
・料理以外はよくやってくれています(40代:今は働いていない)
・料理も家事もたまにやってくれて、子育てにも積極的に参加してくれてはいるが、
だいたいどれも70パーセント位の仕上がり(40代:パート/アルバイト)
<家事・育児を少しは行っていたが不満>
・日々の小さな家事を理解してほしい(40代:派遣社員)
・思い込みで家事をするのでかえって迷惑(60代:契約社員)
・手伝ってやってる感が否めない(40代:派遣社員)
・妻の手伝いをするという感覚でいるので積極的に自分からやることがほとんどない(40代:契約社員)
・都合のいい時だけ、子供の相手をして、育児をやった気でいる(40代:パート/アルバイト)
・言わないとやらないスタンスがよくない(30代:正社員)
・忙しすぎて体力もなく、子供に関わる時間を捻出できない(30代:その他の働き方)
・やってほしいことは多々あるが、やらせると中途半端だったり、レベルが低くて二度手間になる
(30代:パート/アルバイト)
・ちょっとやっただけで偉そうにするのはやめてくれ(40代:パート/アルバイト)
・片付けてほしいと言ったら「皿洗いをやってあげたらママは何も家事をしなくなる」と言われた
(50代:派遣社員)
<家事・育児を少しは行っていたが不満>
・今さら言っても何も変わらないので、もう言う気もない(40代:派遣社員)
・子供たちは夫の姿を見ているので、子供たちのほうが協力的である(40代:今は働いていない)
・やらないことで、仕事に専念でき且つ、収入に貢献するのであれば良いと割り切るしかない(50代:派遣社員)
・主人にとってこの家は下宿先です。掃除がしてある家、洗われて片付けられている洗濯物、
温かいご飯が用意してあり、お風呂はいつでも入れるようになっています(40代:パート/アルバイト)
・諦めてはいるがせめて自分のことくらいやれと思う(50代:今は働いていない)
・文句があれば自分でやれと言ったら文句も言わなくなった(30代:パート/アルバイト)
・ゲームばかりで自主的に家事を手伝うなど一切無し ゲームする暇があったら、子供と会話などした方がよい
(40代:パート/アルバイト)
・家事は女がやる事と基本的に思っている様子(50代:パート/アルバイト)
・本当に全くやらない人なので、こちらのストレスが限界を超え離婚を考えます(40代:パート/アルバイト)
・少しでも家事や子守りをしたら「妻を手伝ってあげる良い夫」と自画自賛
(50代:公務員/団体職員)
女性の就業率が上昇する一方で、夫の家事・育児はどのように変化しているのでしょうか。仕事と家庭の両立を希望する既婚女性たちに「2019年を振り返って、夫は家事・育児に十分取り組んでいたと思いますか?」と尋ねたところ、不満と回答した人が52.5%と過半数におよびました。既婚女性以外の人が持っているイメージでは、6割を超える人が夫の家事・育児に対して不満を持っているだろうと回答していることと比較すると、現実の方が不満度は低いようです。しかしながら、直近3か年の調査結果を比較すると大きな変化は見られません。むしろ、満足の比率は前年比で下がっており、「家事・育児を少しは行っていたが不満」の回答比率は増えています。 年代別に見ると、「満足」と答えた比率は30代以下が29.6%と突出して高くなっています。30代以下で「家事・育児を全く行っておらず不満」を選んだ人の比率は4.0%で、40代や50代以上の1/4程度です。一方、40代と50代以上とで比較すると、「満足」と回答した比率は若干40代の方が高くなっているものの「不満」と回答した人の比率も40代の方がわずかに高くなっており、全体としては大きな違いがないように見えます。 2019年を振り返って、夫が積極的に取り組んでいたと思う家事・育児のトップ3は、1位から順に「ゴミ出し」「買い物」「掃除や片づけ」となりました。一方、夫がもっと積極的に取り組んだ方が良いと思う家事・育児のトップ3は、上から「掃除や片づけ」「名もなき家事全般」「料理」の順となりました。両者の比率ギャップを確認してみると、期待を上回って取り組んでいることが最も顕著なのは「買い物」。一方、期待に対して取り組みが最も不足しているのが「名もなき家事全般」です。名もなき家事とは、買い物やゴミ出しのような具体的名称がついていない家事のことを指します。買い物に行く前に“何を買うか”を決めたり、ゴミ出しする前に“ゴミを集める”“ゴミを分別する”などが該当します。夫としては家事をしているつもりでも、まだまだ見落としていることがたくさんありそうです。 フリーコメントに「ちょっとやっただけで偉そうにするのはやめてくれ」という声が寄せられたように、妻と夫の間には家事・育児への取り組みに対する認識ギャップがかなりあるように映ります。家仕事も生活に欠かせない務めです。確認の意味も込めて、ぜひご夫婦で認識のズレがないか話し合ってみていただければと思います。 |
<しゅふJOB総研所長 兼 ヒトラボ編集長 川上敬太郎 ープロフィールー>
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、テンプスタッフ株式会社(当時)入社。責任者として営業・企画・新規事業起ち上げなどを行う。転職後、執行役員としてマーケティング・求人・キャリアカウンセリング部門を統括。業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼 編集委員を経て、2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職。
人材派遣、紹介など多様な人材サービス事業に20年以上携わり、事業現場の最前線から経営企画・人事・広報などの管理部門まで、あらゆるセクションの責任者を歴任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では、仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ約30000人の声を調査・分析。同年開設した『ヒトラボ』(https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/)では、人材サービスの公益的発展に資することを目的に、日々様々なテーマを取り上げて議論の場を提供。その他、人材マネジメントや法規制など、雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父。
◇委員等
厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など
◇メディア出演等
NHK『あさイチ』解説、フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説,テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』
パネラー出演、他新聞・テレビ・雑誌などでコメント多数
◇執筆・その他
マネープラス連載『ワークスタイルの見つけ方』:https://media.moneyforward.com/series/13
日本経済新聞/日経MJ/時事通信/NEWSポストセブンなど執筆・寄稿多数/
大学や男女共同参画センターなどでの講演、モデレーターなど/JCAST会社ウォッチ解説者、日本労務学会員
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<株式会社ビースタイルについて>
企業理念は~best basic style~時代に合わせた価値を創造する。創業以来、主婦の雇用をのべ13万人以上創出してきた『しゅふJOB』や時短×ハイキャリアの働き方を実現する『スマートキャリア』など人材サービス事業を主軸とし、スーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど、新たに事業領域を広げながら、日本の幸福度向上に全力で取り組んでいるソーシャルカンパニーです。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
(株)ビースタイル広報担当:柴田・兒玉・川上
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-32-7 野村不動産南新宿ビル 3階
Mail:pr@b-style.net
ホームページ:http://www.bstylegroup.co.jp/
※当リリースに関して、所長 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。
※本リリースの引用の際は、必ず「しゅふJOB総合研究所調べ」とクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
© 2020 b-style holdings Inc.