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【働く主婦の保活事情】保活「大変だった」8割。年代低いほど「大変だった」比率が上昇。一方、「預けることができた」人も8割

2020年2月6日

株式会社ビースタイル


主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』(事業運営者:株式会社ビースタイル/本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)の調査機関しゅふJOB総研は『保活』をテーマに働く主婦層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数713件)


調査結果概要

1.保活に取り組んだ経験が「ある」49.5%
2.保活を主に行っていたのは「自分」95.8%
3.保活して「希望の施設に預けることができた」50.7%
4.保活は「大変だった」79.9%。年代別比較では30代以下が最も高く85.1%
5.フリーコメントより

保活に取り組んだ経験が「ある」49.5%

グラフ2


保活を主に行っていたのは「自分」95.8%

グラフ2


保活して「希望の施設に預けることができた」50.7%

グラフ2


保活は「大変だった」79.9%。年代別比較では30代以下が最も高く85.1%

グラフ2


グラフ2


フリーコメントより

◇フリーコメントより(年代:就業形態)

・保活と言う言葉自体に違和感を感じる。何故、希望する側が活動と言う名称で競争したり、競わねばならないのか?
 (40代:今は働いていない)
・どこも定員が少なく、いくつか回って、自宅より遠いところも希望してないのに書いておかないと入れない
 かもしれない、みたいな感じなのがとても嫌でした(40代:派遣社員)
・保育園が決まらないと不安しかないが、決まると日常に忙殺されて、保活の大変さを忘れてニュース等で
 問題になっても、他人事になってしまう(40代:パート/アルバイト)
・正社員ばかり優遇されている。パートや非正規が保育料が高いところしか預けられないのが不公平だ
 と思う(40代:派遣社員)
・私の場合は妊娠中に保育園や市役所を回り、運よく認証保育園に入所できましたが、身重の体で働きながら
 保活もし、職場復帰できないのではと不安を抱えながら出産に挑むのは心身的に悪影響だと思いました
 (40代:パート/アルバイト)
・保活をしない立場だが、それなりに苦労を強いられる事がある。保活してる自分達だけ大変だと主張しないでほしい
 (40代:パート/アルバイト)
・離職中に妊娠出産をしたので、就活しながら保育探しは体力的に辛くて専業主婦の選択をしました
 (40代:今は働いていない)
・情報が少ない、情報が一元管理されていない、保育園によって特色が異なるため、見学が必須
 (40代:パート/アルバイト)
・仕事を続けていく上で安心して子供を見てもらえる施設を確保する事が大変というのは子供を作ろうと思う
 人が少なくなる原因になっていると思います(40代:今は働いていない)
・地域の差が激しい。私の地域は待機児童ゼロだったので途中からでも希望の保育園にはいれました
 (40代:パート/アルバイト)
・保育園、幼稚園の無償化より、保育士さんの待遇改善に予算を回して人材確保をした方が、無理な保活を
 する人が減ると思った(40代:パート/アルバイト)
・正社員、フルタイム、両親は遠くに住むと、保育が必要な条件は最高に満たしていると思ったが、区役所の
 人から「生活保護やシングルマザーの人もいますから」と言われて、家の近くに3つも保育園があるのに、
 一つも入れず、やむを得ず認可外保育園に入れた(50代:派遣社員)
・保育園、幼稚園の無償化より、保育士さんの待遇改善に予算を回して人材確保をした方が、無理な保活を
 する人が減ると思った(40代:パート/アルバイト)
・区役所に日参したところで、入園の可否に関係はないため、保活する必要はない。それよりも、事前に
 見学をすることで、保育内容、保育者の考えや姿勢がわかるため、どのような施設なのかを知る目的で
 保活をする必要はあると思う(40代:正社員)
・子供の世話は母親の仕事という考え方が、まだ根強くあるように思います。そのため、保活は母親が
 ターゲットになるように思います(40代:嘱託社員)
・保育園だけではなくシッターさんなど臨機応変に預けられたらいいと思う(40代:派遣社員)
・早生まれが不利すぎる(30代:正社員)
・産後体調が悪かった為、一時的に保育園を利用する為に保活をしました。体調が悪いので、家の近くの
 保育園が良かったのですが、空きがないと言われ、家から離れた保育園に決まりました。預けられるのは
 ありがたかったですが、体調悪い中、遠くまで送迎するのはとても辛かったです(40代:派遣社員)
・子供がいないからよく分からないが、安心して預けられる所があるのか?と思うと無理してまで預けなくても
 いいのでは?と思う(30代:今は働いていない)
・双子を抱えながら役所へいったりの手続きが大変だった(30代:派遣社員)
・私や私の娘達が住む地域では 待機児童は全くない事から 保活の大変さを解らずにこんにち来ています。
 本来ならば悩む話なのですが 申し訳ない感じです(50代:パート/アルバイト)
・産み月から保活は始まっているし、自治体によって、やり方が様々なので、職場の同僚の話が
 参考にならないケースも多い(30代:正社員)
・必死にならないと保育園に入園できないから、保活なんて言葉が生まれるんだと思う。昔はそんな単語無かった
 (40代:派遣社員)
・最初から預けられる保証があればもっと早くから働いたと思う。実際は先に仕事を見つけなければならないし、
 仕事を探すには子供がいては動きにくいし、難しい。うちの場合は子供の祖父母も離れて暮らしているし、
 求職活動さえ難しかった(50代:パート/アルバイト)
・私の近所では本当に少子化なのか?と疑うくらい子供が多い。3人以上の子供がいるママさんも多いし
 私自身も4人の母親です。出生届がだされた時点で人数の把握ができるのだからそれにむけて保育できる
 場所を増やすこともやるべきだと思います(30代:今は働いていない)
・探してもどうせないと思ったので、働く事を諦めた(40代:今は働いていない)
・海外におりましたので、保活はしていません。ベビーシッターやナーサリーなどがたくさんあり、選択肢は
 たくさんありました(40代:パート/アルバイト)
・保育園に預ける年齢の子どもは成長は著しくあっという間。一生に一度のこの期間は親元で親の手で
 親の愛情を注ぎ親が育てることが当たり前となる事を願う。世の中の保活ブームは子育て放棄とも感じる
 (50代:パート/アルバイト)
・はじめて聞いた言葉です。保育所に入れるのに活動が必要と聞いて驚きました(30代:今は働いていない)
・子供がいない私は友人などから話を聞くだけだったが、本当に大変そうだった。今は改善されているのかも
 しれないけど、「仕事が決まっていないと保育園に入れないが、保育園が決まっていないと企業がなかなか
 採用してくれない」という話を以前はよく聞くことがあり、大きな矛盾を感じた(40代:派遣社員)
・子供を預けられれば良いということになっているが、自分の大切な子供を預けるのに、その先を自由に選べない
 ということ自体、あり得ない(40代:パート/アルバイト)

しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より

 子どもを保育施設に入れるための活動は、省略して保活と呼ばれます。仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”に保活の経験の有無を聞いたところ、半数弱があると回答しました。また、保活経験がある人に、「保活を主に行っていたのはどなたですか?」と尋ねたところ自分と答えた人が95.8%でした。保活して保育施設に預けることができたかどうかについては、「希望の施設に預けることができた」と回答した人が約半数。「希望の施設ではないが預けることができた」と回答した人を合わせると8割を超えています。一方、預けることができなかったと回答した人も13.9%いました。

 保活が大変だったかどうかについては、「とても大変だった」「少し大変だった」をあわせて79.9%が大変だったと回答しました。最終的に保育施設に預けることができている人は8割いましたが、そこに至るまでに困難な道のりが立ちはだかっていることが伺えます。また、保育施設には預けられたものの希望の施設に預けられなかった人も多く、預けざるを得ない人が苦労して、なんとか預け先を見つけたケースも多いと推察されます。
年代別に見てみると、保活が大変だったと感じている人の比率は年代が低くなるほど多くなっていることがわかります。しかしながら、50代以上の人たちで大変だったと回答している人の比率も7割を超えています。以前から多くの人が保活を大変な活動だと感じていて、大変だと感じている人の比率は近年さらに高まってきているのだと言えます。

 フリーコメントに「保活という言葉があること自体がおかしい」「保育園が決まらないと仕事を見づけづらいのに、仕事をしていないと保育園に入りづらいというシステムはおかしい」といった主旨の声が寄せられているように、保育施設が必要な人にとって利用しやすい仕組みが、十分に整っていない印象を受けます。一方で、地域によって保活難易度に差もあるようです。政府や自治体も改善策を進めているものの、残念ながらその恩恵はまだ十分に行き渡ってはいないように思います。

川上所長


<しゅふJOB総研所長 兼 ヒトラボ編集長 川上敬太郎 ープロフィールー>
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、テンプスタッフ株式会社(当時)入社。責任者として営業・企画・新規事業起ち上げなどを行う。転職後、執行役員としてマーケティング・求人・キャリアカウンセリング部門を統括。業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼 編集委員を経て、2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職。
人材派遣、紹介など多様な人材サービス事業に20年以上携わり、事業現場の最前線から経営企画・人事・広報などの管理部門まで、あらゆるセクションの責任者を歴任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では、仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ約30000人の声を調査・分析。同年開設した『ヒトラボ』(https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/)では、人材サービスの公益的発展に資することを目的に、日々様々なテーマを取り上げて議論の場を提供。その他、人材マネジメントや法規制など、雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父。

◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など

◇メディア出演等 NHK『あさイチ』解説、フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説,テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』
パネラー出演、他新聞・テレビ・雑誌などでコメント多数

◇執筆・その他 マネープラス連載『ワークスタイルの見つけ方』:https://media.moneyforward.com/series/13
日本経済新聞/日経MJ/時事通信/ITメディア/NEWSポストセブンなど執筆・寄稿多数/
大学や男女共同参画センターなどでの講演、モデレーターなど/JCAST会社ウォッチ解説者、日本労務学会員


■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:713名
調査実施日:2020年1月23日(木)~2020年1月31日(金)まで
調査対象者:ビースタイル登録者/求人媒体『しゅふJOBパート』登録者

<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<株式会社ビースタイルについて>
企業理念は~best basic style~時代に合わせた価値を創造する。創業以来、主婦の雇用をのべ13万人以上創出してきた『しゅふJOB』や時短×ハイキャリアの働き方を実現する『スマートキャリア』など人材サービス事業を主軸とし、スーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど、新たに事業領域を広げながら、日本の幸福度向上に全力で取り組んでいるソーシャルカンパニーです。



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本プレスリリースに関するお問い合わせ先

(株)ビースタイル広報担当:柴田・兒玉・川上
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-32-7 野村不動産南新宿ビル 3階
Mail:pr@b-style.net
ホームページ:http://www.bstylegroup.co.jp/
※当リリースに関して、所長 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。

※本リリースの引用の際は、必ず「しゅふJOB総合研究所調べ」とクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。