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【現実とのギャップに、悩んだことある 83.9%。働く主婦を苦しめる、“あるべき姿”の呪縛・・・】「仕事が見つからない時」52.6%/年代低いほど悩みやすく

2020年3月16日

株式会社ビースタイル


主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』(事業運営者:株式会社ビースタイル/本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)の調査機関しゅふJOB総研は『あるべき姿とのギャップ』をテーマに、働く主婦層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数713件)


調査結果概要

1.あるべき姿とのギャップに悩んだこと「ある」83.9%
2.あるべき姿への悩みの深さ:年代別比較
3.あるべき姿とのギャップを感じるのは「仕事が見つからない時」52.6%
4.あるべき姿とのギャップ:年代別比較と悩みの深さ別比較
5.フリーコメントより


あるべき姿とのギャップに悩んだこと「ある」83.9%

グラフ2


あるべき姿への悩みの深さ:年代別比較

グラフ2


あるべき姿とのギャップを感じるのは「仕事が見つからない時」52.6%

グラフ2


あるべき姿とのギャップ:年代別比較と悩みの深さ別比較

グラフ2


フリーコメントより

◇フリーコメントより(年代:就業形態)
 
<あるべき姿とのギャップに「悩んだことがあり、精神的に追い込まれた」と回答した人>
・結婚したとたんに上司の態度が手のひらを反すように変わった。その後、自分とは実力としてはさして変わらない
 男性がずっと早く出世するようになった(50代:正社員)
・不妊で子供ができず、職場で子供がいるか聞かれたり、話になると辛い(40代:今は働いていない)
・仕事をして社会と繋がりを求める一方、子育てや家事の代理をしてくれる人がいない。二足のわらじは履けない
 自分にイライラする(40代:パート/アルバイト)
・どうしても世間の母親に求めることは多く、自分らしさを保つのが難しい社会だなと思う(40代:派遣社員)
・フルタイムで働き、しっかり業務を覚えステップアップしていけるような仕事に就きたいが、現実的には子供の
 こと、家事があり、フルタイムで働いたら自分が倒れてしまう(40代:パート/アルバイト)
・就活中ですが専業主婦歴が長いせいか、不採用続きです。自分は社会の役に立たないことを突きつけられたようで
 食欲が無くなり、痩せてきています(40代:今は働いていない)
・周りの働くお母さんがみんなうまくこなしてるように見えて辛くなる時がある(30代:派遣社員)
・困った時に相談できる人がいない(40代:派遣社員)
・障害児を育てる親ですが日本の社会は海外より理解が遅れていて差別的なことは何度も受けてきた
 (40代:パート/アルバイト)
・ママさん雑誌に出てくる読モがキラキラしすぎていて、「白パンツ&ブランド靴で公園行く?こんな真っ白な家具の
 家で子育てできる?こんな完璧なママ5%くらいしかいないよ」と思ってしまう(30代:SOHO/在宅ワーク)
 
<あるべき姿とのギャップに「悩んだことはあるが、精神的に追い込まれるほどではなかった」と回答した人>
・子供が小さいときは、子育ては孤独だなっと思ったことがあった(40代:パート/アルバイト)
・女性はこうあるべきというものがこの時代になってもなくならずつらい(40代:正社員)
・社会に戻ったばかりの時は、多少なりともギャップを感じてしまいます(50代:パート/アルバイト)
・仕事が決まらなかった時、社会に否定されたような気がして、辛かった(40代:派遣社員)
・ネットであふれるような叱らない子育てが難しい。むり(30代:その他の働き方)
・1億総活躍と言われてから、専業主婦への厳しい意見が多くなった気がして、専業主婦の自分はとても負い目を
 感じることがある(40代:今は働いていない)
・年齢を経るごとに仕事も決まりにくくなりました。|建前では年齢や性別などで選別してはならない事になって
 いますが実際はそうではない事を実感しております(40代:今は働いていない)
・本当のところ仕事をするのが苦手であまり仕事をしたくない。でも仕事をしないと生きていけない
 (30代:今は働いていない)
・本当は、正社員の仕事を続けて、それなりの地位に居たかった(50代:派遣社員)
・社会はママには優しいけど、子供がいない女性にはとても厳しいと思う(40代:今は働いていない)
 
<あるべき姿とのギャップに「悩んだことはない」と回答した人>
・私は、むしろ、自分に求められているものは何か?と考えます(50代:派遣社員)
・あるべき、とか、理想にこだわりすぎて自他を追いつめている部分が多いような気がする。仕事が完璧にできなく
 ても、多少周囲に迷惑をかけても落ち込まないで自分を許す(50代:派遣社員)
・あれもこれも全てをパーフェクトにしようとせず、心と体のバランスを考えて家族とのコミュニケーションを
 よく取って、ほどほどの生活をするのがよいのかなと思います(40代:パート/アルバイト)
・社会の中のあるべき自分の姿 と言う視点で考えたことはありません。自分は自分なので(50代:契約社員)
・あるべき自分を追求するよりありたい自分を追求していきたいです(40代:派遣社員)
・世間一般や社会やらがあるべき自分を提示してるわけでもないのに、自分でそんなものを考える必要がないと思う
 (40代:パート/アルバイト)
・家庭での私と、本来いろんな事にチャレンジしたい私。いろいろ制約があるのが不都合に感じる事もありますが、
 それは、家庭を持てばある程度仕方ない事(50代:派遣社員)
・「あるべき自分」というのは子供の頃に親や学校、テレビなどで見聞きした、いわゆる前時代的な価値観が
 多数ですので、変化していく時代においてなおさら捕らわれてはいけないです(30代:派遣社員)
・理想を持ちすぎ(50代:今は働いていない)
・あるべき自分なんて決めなくていい。愚問(40代:派遣社員)


しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より

 仕事にも家庭にも追われてしまい、身も心もゆとりを持てなくなってしまう…働く主婦層に「社会の中の“あるべき自分”の姿と現実とのギャップに悩んだことはありますか?」と尋ねたところ、「悩んだことがあり、精神的に追い込まれた」と答えた人が4割近くに上りました。「悩んだことはあるが、精神的に追い込まれるほどではなかった」と合わせると、悩んだことがあると答えた人は8割を超えます。年代別に比較してみると、精神的に追い込まれたと回答した人の比率は、年代が低いほど高くなっています。「悩んだことはない」と回答した人の比率は30代以下が9.9%であるのに対し、50代以上は22.4%と倍以上の開きがあります。年代が低いほど悩みやすく、深刻に考えてしまう傾向が見られます。
 
 あるべき姿とのギャップを最も感じるのは「仕事が見つからない時」で、選択項目の中で唯一5割を超えています。年代別に見ても、悩みの深さ別に見ても「仕事が見つからない時」に、あるべき姿とのギャップを感じる人が最も多くなっています。ただし、悩みの深さ別比較で「悩んだことはない」人だけを抽出すると「ギャップを感じたことはない」と回答した人が過半数でした。「悩んだことはない」人から寄せられたフリーコメントには、「理想にこだわりすぎて自他を追いつめている部分が多い」「あるべき自分なんて決めなくていい」など、“あるべき姿”にとらわれないことの重要性を指摘する声が集まりました。
 
 目標を持ったり理想を掲げて追い求めることは、やりがいにつながる面もありますが、そこで掲げた“あるべき姿”が呪縛となり却って自らを苦しめてしまうこともあります。中には周囲以上に自意識が高じてしまい、“あるべき姿”をつくり出してしまっていることもあるかもしれません。価値観の多様化が進む中、ご自身の“ありのままの姿”を大切にした上で、“あるべき姿”や“ありたい姿”にとらわれない適度な距離を保つ必要があるのだと考えます。

川上所長


<しゅふJOB総研所長 兼 ヒトラボ編集長 川上敬太郎 ープロフィールー>
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、テンプスタッフ株式会社(当時)入社。責任者として営業・企画・新規事業起ち上げなどを行う。転職後、執行役員としてマーケティング・求人・キャリアカウンセリング部門を統括。業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼 編集委員を経て、2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職。
人材派遣、紹介など多様な人材サービス事業に20年以上携わり、事業現場の最前線から経営企画・人事・広報などの管理部門まで、あらゆるセクションの責任者を歴任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では、仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ約30000人の声を調査・分析。同年開設した『ヒトラボ』(https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/)では、人材サービスの公益的発展に資することを目的に、日々様々なテーマを取り上げて議論の場を提供。その他、人材マネジメントや法規制など、雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父。
 
◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など
 
◇メディア出演等 NHK『あさイチ』解説、フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説,テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』
パネラー出演、他新聞・テレビ・雑誌などでコメント多数
 
◇執筆・その他 マネープラス連載『ワークスタイルの見つけ方』:https://media.moneyforward.com/series/13
日本経済新聞/日経MJ/時事通信/ITメディア/NEWSポストセブンなど執筆・寄稿多数/
大学や男女共同参画センターなどでの講演、モデレーターなど/JCAST会社ウォッチ解説者、日本労務学会員


■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:713名
調査実施日:2020年1月23日(木)~2020年1月31日(金)まで
調査対象者:ビースタイル登録者/求人媒体『しゅふJOBパート』登録者

<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<株式会社ビースタイルについて>
企業理念は~best basic style~時代に合わせた価値を創造する。創業以来、主婦の雇用をのべ13万人以上創出してきた『しゅふJOB』や時短×ハイキャリアの働き方を実現する『スマートキャリア』など人材サービス事業を主軸とし、スーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど、新たに事業領域を広げながら、日本の幸福度向上に全力で取り組んでいるソーシャルカンパニーです。



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本プレスリリースに関するお問い合わせ先

(株)ビースタイル広報担当:柴田・兒玉・川上

〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-32-7 野村不動産南新宿ビル 3階
Mail:pr@b-style.net
ホームページ:http://www.bstylegroup.co.jp/
※当リリースに関して、所長 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。

※本リリースの引用の際は、必ず「しゅふJOB総合研究所調べ」とクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。