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【働く主婦層が振り返る:2020年、女性は働きやすくなったか? 】実感ない 74.8%|2021年は「自由にキャリアを選べるようになる」59.7%、「女性が働きやすくなる」33.0%

2020年12月8日

ビースタイルグループ


ビースタイルグループ(株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦/およびグループ各社)が展開する、主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関しゅふJOB総研は、『働く女性の2020』をテーマに、働く主婦層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:575件)

調査結果概要

1.2020年を振り返り、女性が働きやすくなった実感「ない」74.8%
2.働きやすくなった実感「産育休や在宅勤務などの制度が充実してきた」53.8%
3.2020年は「これまでより自由にキャリアを選べるようになった年」55.5%
4.2021年予測「これまでより自由にキャリアを選べるようになる年」59.7%
5.2021年予測「女性が働きやすくなると思う」33.0%
6.働きやすくなる理由「産育休や在宅勤務などの制度がさらに充実する」57.4%
7.フリーコメントより


2020年を振り返り、女性が働きやすくなった実感「ない」74.8%

 
グラフ1


働きやすくなった実感「産育休や在宅勤務などの制度が充実してきた」53.8%

グラフ1


2020年は「これまでより自由にキャリアを選べるようになった年」55.5%

グラフ1


2021年予測「これまでより自由にキャリアを選べるようになる年」59.7%

グラフ1


2021年予測「女性が働きやすくなると思う」33.0%

グラフ1


働きやすくなる理由「産育休や在宅勤務などの制度がさらに充実する」57.4%

グラフ1


フリーコメントより

◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)

<2020年は女性が働くことについてどのような年だったかの質問で「その他」を選んだ人の声より抜粋>
・女性に限らず雇用環境は厳しくなったと感じる(50代:フリー/自営業)
・働きにくくなり、不採用ばかりになった(40代:今は働いていない)
・ワークライフバランスについて考えた年(40代:パート/アルバイト)
・コロナの影響を受け、子育てに関わることで時間を割くのはやはり女性で、そのことで会社からなんらかの
 ペナルティを受けた年(40代:その他の働き方)
・在宅ワーク普及で働き方の幅が広がる反面、子供をみながらの在宅ワークが難しい事を実感した年
 (30代:派遣社員)
・求人が激減した年(50代:派遣社員)
・何かあった時のシワ寄せが結局女性にいくことが多いことが分かった年だった。同時に多様化もしており、
 在宅勤務のおかげで夫の家事や子育てへの理解が深まった人もいたと思う(30代:派遣社員)
・コロナの影響で飲食や接客等のパートタイムがダメージを受けた(40代:パート/アルバイト)
・コロナの影響で非正規が多い女性にとっては、厳しい年になった(50代:派遣社員)
・コロナのせいで仕事を失ったり、家事の負担が増えたりした(40代:正社員)
・コロナのせいでフルタイム、ハイスキルしか働けない(40代:派遣社員)
・テレワークにより個人差が生じた年(50代:今は働いていない)
・女性の声が表に出てきた年。だからといって急に働きやすい環境に整えられる訳ではない。これからに期待
 (50代:派遣社員)
・コロナによって正社員と派遣社員の待遇の違いがはっきりした年(50代:今は働いていない)
・良くも悪くもコロナの影響が大きかった年(40代:派遣社員)
 
<2021年は女性が働くことについてどのような年になると思うかの質問で「その他」を選んだ人の声より抜粋>
・変わらない、少なくとも良くはならない(50代:派遣社員)
・ブランクが長いと再就職が困難(40代:今は働いていない)
・先ことは全くわからない(40代:契約社員)
・技術も資格も若さも無い人は、どんどん失業しそうな年(30代:今は働いていない)
・高齢の女性が働ける現場は増えていないので、自殺者も増える(40代:派遣社員)
・不景気により解雇が相次ぐ年(40代:その他の働き方)
・希望と違う職につかざるを得ない人が増え、大変厳しくなると思う(40代:派遣社員)
・安定した長期就業が厳しい年(50代:契約社員)
・働ける人と働けない人が二極化する年(50代:今は働いていない)
・コロナの影響で働きにくい年(50代:その他の働き方)
・女性就業率は増えるが、キャリアを積むのは難しい年(40代:フリー/自営業)
・そんなに劇的に変わることはないと思うけれど、良くはなっても悪くなることはないと思う
 (40代:パート/アルバイト)
・子供の年齢によって大きく変わる。ひとくくりで言えないくらい多様化しないと女性は働けない
 (40代:派遣社員)
・女性の労働対価がダンピングされる事が加速する年(50代:パート/アルバイト)
・女性は今まで以上に働かざるを得なくなる年になると思います(50代:派遣社員)


しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より

 コロナ禍に明け暮れたと言っても過言ではないほど、2020年は新型コロナウイルスに振り回されました。仕事と家庭の両立を希望する働く主婦層に「2020年を振り返って、2019年より女性が働きやすくなった実感はありますか」と尋ねたところ、3/4にあたる74.8%が「ない」と回答しました。「ある」と回答した25.2%にそう思う理由を尋ねたところ、「産育休や在宅勤務などの制度が充実してきた」を選んだ人が最も多く53.8%でした。一方で直近3か年の結果と比較すると、過去2年で最も多くの人が選んだ「働く女性の数が増えてきた」が20ポイント近くも減少しています。コロナ禍で仕事を失ってしまった人が多かったこと、求人数が減少したことなどが影響しているように思います。
 
 「2020年は女性が働くことについて、どのような年だったと思いますか」という質問に対しては、「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになった年」という回答が最も多く55.5%となりました。次いで多かったのは「保育園不足やマタハラなど、働き続けることがこれまでより難しくなった年」ですが、直近3か年の推移を見ると年々減少しています。一方「企業が女性が働くことの価値をより認めるようになった年」という回答も年々減少しているのは気になるところです。「2021年は女性が働くことについて、どのような年になると思いますか」という質問への回答は「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになる年」がトップでした。
 
 「2021年は、2020年より女性が働きやすくなると思いますか」という質問には、「思う」が33.0%と1/3程度にとどまります。そう思う理由は「産育休や在宅勤務などの制度がさらに充実する」がトップで57.4%。2020年を振り返って女性が働きやすくなったことを実感している人の理由と同じ傾向です。クロス集計すると、今年女性が働きやすくなったと実感した人の78.6%が、来年も働きやすくなると思うと回答しています。今は求人数のボリュームが少ないものの、求人条件や今就業中の勤務条件が柔軟になってきている傾向を感じている人が多いのではないかと思います。そのため、「自由にキャリアを選べるようになる」という期待感がある一方で、「女性が働きやすくなると思わない」という就業実感との間にあるギャップが広がっているように思います。就業条件の柔軟性がさらに高まり、求人数のボリュームも増加するようになった時、初めて働きやすさが実感されることになるのではないかと考えます。
川上所長


<しゅふJOB総研所長 兼 ヒトラボ編集長 川上敬太郎 ープロフィールー>

1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、テンプスタッフ株式会社(当時)入社。責任者として営業・企画・新規事業起ち上げなどを行う。転職後、執行役員としてマーケティング・求人・キャリアカウンセリング部門を統括。業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼 編集委員を経て、2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職(2020年より株式会社ビースタイル ホールディングス)。
人材派遣、紹介など多様な人材サービス事業に20年以上携わり、事業現場の最前線から経営企画・人事・広報などの管理部門まで、あらゆるセクションで責任者を歴任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ30000人以上の声を調査・分析。同年開設した『ヒトラボ』(https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/)では、人材サービスの公益的発展に資することを目的に、日々様々なテーマを取り上げて議論の場を提供。その他、人材マネジメントや法規制など、雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父。
 
◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など
 
◇メディア出演等 NHK『あさイチ』解説、フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説,テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』
パネラー出演、他新聞・テレビ・雑誌などでコメント多数
 
◇執筆・その他 マネープラス連載『ワークスタイルの見つけ方』:https://media.moneyforward.com/series/13
日本経済新聞/日経MJ/時事通信/ITメディア/NEWSポストセブンなど執筆・寄稿多数/
大学や男女共同参画センターなどでの講演、モデレーターなど/JCAST会社ウォッチ解説者、日本労務学会員


■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数: 575名
調査実施日:2020年11月11日(水)~2020年11月18日(水)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOBパート』登録者

<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。

※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ


<ビースタイル グループについて>
best basic style~時代に合わせた価値を創造する~を共通の基本理念に掲げ、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、主婦の雇用をのべ16万人以上創出してきた『しゅふJOB』や時短×ハイキャリアを実現する『スマートキャリア』、すきま時間で働く『ご近所ワーク』など人材サービス事業を主軸に、RPA導入支援やスーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど事業領域を広げながら、グループ共通のバリュー「四方善」を実践して参ります。


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本プレスリリースに関するお問い合わせ先

ビースタイル グループ広報担当:柴田・兒玉・川上

〒160-0022 東京都新宿区新宿2-3-10 新宿御苑ビル 6F
Mail:pr@b-style.net
ホームページ:http://www.bstylegroup.co.jp/
※当リリースに関して、所長 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。
※本リリースの引用の際は、必ず「しゅふJOB総合研究所調べ」とクレジットを明記していただきますよう
お願い申し上げます。