2021年10月7日
ビースタイルグループ
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『生理と仕事への影響』をテーマに、主婦層を中心とする就労志向の女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:904件)
1.仕事をする上で生理が原因で女性が男性より不利と感じたこと「ある」73.6%
2.不利と感じること「頭痛などの体調不良や眠気で本来の力が出せない」80.3%
3.女性に必要な福利厚生「生理休暇の付与」69.0%
4.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態) ※全員女性
<仕事をする上で生理が原因で女性が男性より不利になっていると感じたことが「ある」と回答した人>
・生理休暇があっても男性上司には言いにくかったり、言っても知らなかったりするので、啓蒙してほしい
(40代:パート/アルバイト)
・生理で体調が悪くなり、期日までの仕事に影響が出たことがあった。お客様とやり取りしながら物事を進めるので、
人に頼めるような仕事ではなかったので、何時間か穴を空けたのは非常に心苦しかった(40代:今は働いていない)
・人によっては病気レベルの症状が出るので、生理休暇はあると助かると思う(40代:パート/アルバイト)
・よほど生理痛の軽い方を除きほとんどの女性が体調不良を隠して無理して働いているのが現実です。
理解してほしいとはいいませんが、生理用品やピルに女性だけがお金を使うのは不公平かと思うところです。
国を発展させるため、女性の妊娠出産に伴う生理のサポートは当然必須と思います(30代:正社員)
・生理休暇と言う名前が良くない気がします。今、生理です!と社内に言っていると思います。デリカシーが無い
(50代:パート/アルバイト)
・在宅ワークになってこれはだいぶ解消された。通勤のしんどさ、耐えがたい眠気や腹痛でも家にいる安心感は
だん違い(40代:パート/アルバイト)
・対男性よりも女性同士お互い辛いんだから甘えられない空気感がある。生理が原因である場合子宮内膜症など
具体的な病名があると周りも納得するがない場合は頑張るしかない(50代:今は働いていない)
・生理休暇はあるが、取得事例もなく周囲の理解もなく非常に使いづらいです。もっと世の中の理解が進んで
くれれば… といつも感じています(40代:正社員)
・服痛や腰痛が酷くて、出勤が特につらかった。通勤電車で立っているのがしんどくて、座って通勤したかった。
特に電車内では臭いが気になったり。具合が悪くて愛想笑いも出来ないと、感じが悪いなどと思われるのでは
ないかとか、気遣いで更に疲れる(50代:その他の働き方)
・生理期間だけでなく前後のPMSも含めると月のほとんど体調不良ということがよくある。気軽に使える仮眠室は
とても助かる。また、在宅ならより働きやすい(30代:正社員)
・私は人より生理が重くて大変でした。生理が軽い人は重い人の辛さがわからないから同性でも無神経な事を
言う人が多かった。怠けていると思われて仕事が円滑に進まない事があった(50代:今は働いていない)
・生理休暇がある会社でしたが、使うたびに課長に呼び出され、何でいつも具合悪くなるのだと言われ続け
ました(50代:パート/アルバイト)
・服を汚してしまったとき本当に困る。その後、着替えないと仕事できない(40代:正社員)
・実際にあったことですが、仕事が忙しくてなかなかトイレへ行くタイミングがなく、経血が服に染みてしまい、
職場の椅子まで汚してしまってとても気まずかった(30代:今は働いていない)
・子供の頃から、小児科に行くように婦人科や泌尿器科が当たり前になりちょっと風邪ひいちゃったからお薬
もらってきた足にできたタコが痛くて、皮膚科で診てもらったくらいの感覚で、生理の話題も職場でフランクに
できるようになればいい(40代:その他の働き方)
<仕事をする上で生理が原因で女性が男性より不利になっていると感じたことが「ない」と回答した人>
・仮眠室は、午後の集中力を高めるためにごく短時間の昼寝をすると良いという話もあるし男性も使えるので
良いのではないだろうか。生理用品や鎮痛剤の購入費の補助や支給は激しく違和感がある
(40代:公務員/団体職員)
・ここにきて、「生理・生理」との世論がおかしい。それぞれの個人で症状も違うわけで、臨機応変に対応できる
状況にあることが大切。女子の特権のような扱いはかえっておかしい(50代:パート/アルバイト)
・自分は困っていないが症状が重く生理中働くのが大変な人もいるので人それぞれだと思う(40代:正社員)
・自分はあまり経験がないのでわからない(50代:パート/アルバイト)
・個人差が大きいので人に応じた対応ができた方がいい(40代:パート/アルバイト)
・生理と仕事への影響は人それぞれなので、職場の理解次第で影響は出るし影響ないかも知れない
(40代:派遣社員)
・生理だけ取り上げるのではなく、例えば頭痛持ちとかと同じように辛いときは休める環境になればよいと思う
(40代:正社員)
・影響がないからわからない。体調が悪かろうが能力で負けないから構わない(50代:フリー/自営業)
・生理痛の重いかたは大変だと思うけど、周りにはなかなか理解してもらえないし個人差があるからその方だけに
福利厚生が適用されてしまうのは影響のない人からしてみたら納得できないと思う(40代:派遣社員)
・先日隣の席の独身の女性が生理痛で実際休んでいましたが、男性の上司に生理が理由の休暇は言いにくい
ので、普通に有給で体調不良の理由で休めば良いと思います(50代:契約社員)
・別に生理休暇とかも必要ないのでは?そもそも会社内で、取りにくいし。男性には理解されないし
(50代:今は働いていない)
・生理痛のひどい人にとっては大変だと思う(40代:今は働いていない)
・生理の辛さに個人差があることを知ってほしい(30代:派遣社員)
・人によるが私は痛み止めがあれば、他に不快では無かった。必ず毎月生理休暇を取る人はいたが、
具合が悪くならない人は何だか損した気分ではある(50代:今は働いていない)
・生理は女性ならではなので、休暇や用品の購入等への補助があるのは良いが、軽い人・重たい人の差が大きくも
あるため、女性同士での差別があってはならないと思う(50代:派遣社員)
経済的な理由で生理用品を購入できない女性の“生理の貧困”が世界中で問題視されるなど、これまで女性にとって身近な存在でありつつも、表立って話題になることの少なかった生理に焦点が当てられることが増えてきました。主婦層を中心とする就労志向の女性に「あなたは仕事をする上で、生理が原因で女性が男性より不利になっていると感じたことはありますか」と尋ねたところ、実に73.6%が「ある」と回答しました。近年女性管理職比率が低いことなどには注目が集まるようになってきましたが、その陰で、職場で生理に悩まされている女性も多数存在しています。 生理が原因で仕事する上で男性より不利になっていると感じたことがあると回答した女性に、「どのようなことで不利になっていると感じましたか」と尋ねたところ、最も多かったのが「頭痛などの体調不良や眠気で本来の力が出せない」で8割を超えました。続いて多かったのが「横漏れなど身だしなみが気になって集中しづらい」で65.0%、さらに過半数の人が「休むと仕事に穴を開けたり周囲から反感を買ってしまう」「怠けていたり、やる気がないように誤解を受けやすい」と回答しました。「生理をめぐって女性にはどんな福利厚生が必要だと思いますか」との質問に対しては、7割近くが「生理休暇の付与」と回答し「トイレに生理用品などが置けるロッカーの設置」「生理用品や鎮痛剤・ピルなどの購入費補助」「仮眠室の設置」と続きました。 フリーコメントには様々な声が寄せられましたが、生理が仕事する上で男性より不利になる原因だと感じたことが「ある」と回答した女性にも「ない」と回答した女性にも共通していた声は、生理の重さや影響は人により異なるという指摘です。そのことが男性と女性との間にとどまらず、女性同士の間にも無理解を生んでしまう要因となっているようです。他にも、生理休暇があっても取得しづらいという声や在宅勤務できると助かるという声などもありました。生理はオープンな場で話しづらいテーマだと受け止める人も多いだけに、職場内での影響や対処法についての検討が、十分行われてこなかったように感じます。より働きやすい職場づくりのために、生理に悩む女性の声に積極的に耳を傾ける必要があると考えます。 |
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦・主夫層”のべ35000人以上の声を調査・分析し、200本以上のレポートを配信。2021年に独立。“ワークスタイル”をメインテーマにした研究・執筆・講演、企業の事業支援および広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
人材派遣、紹介、アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げなど事業現場の最前線から、広報ブランディング・経営企画・人事など管理部門までを管轄。雇用・労働分野の有識者として多数のメディアに出演し、人材マネジメントから法規制まで雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員
※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
best basic style~時代に合わせた価値を創造する~を共通の基本理念に掲げ、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、主婦の雇用をのべ16万人以上創出してきた『しゅふJOB』や多様な働き方×ハイキャリアを実現する『スマートキャリア』、すきま時間で働く『ご近所ワーク』など人材サービス事業を主軸に、RPA導入支援やスーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど事業領域を広げながら、グループ共通のバリュー「四方善」を実践して参ります。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
ビースタイルグループ広報担当:兒玉・川﨑
Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/media/
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