2021年10月18日
ビースタイルグループ
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『新型コロナワクチンと職場』をテーマに、主婦層を中心とする就労志向の女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:904件)
1.新型コロナウイルスワクチンを「接種予定または接種済み」84.3%
2.同僚の新型コロナウイルスワクチン接種状況について「知りたい」61.1%
3.ワクチン接種状況を知りたいか:働いている・いない別比較
4.同僚の新型コロナウイルスワクチン接種状況について「知らせたい」66.9%
5.ワクチン接種状況を知らせたいか:働いている・いない別比較
6.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態) ※全員女性
・ワクチンを打てない人が仕事できない環境になることへの不安があります(50代:派遣社員)
・接種している人、いない人が分かれば対応できる事もある(50代:フリー/自営業)
・ワクチン接種している職場の方が安心できるので、特殊な事情以外は打って欲しい
(40代:パート/アルバイト)
・接種していない人とは一緒に仕事をしたくない(40代:正社員)
・個人的な問題(基礎疾患など)でもあるので、親しい人とは話せるが、全員で共有するのは難しい
のではないか(50代:パート/アルバイト)
・ワクチン接種をしたかどうかについては個人の自由なので知る必要はない。接種したか聞かれれば
答えますが、面接でそれを聞いてくる会社があったら嫌です(50代:パート/アルバイト)
・強制接種の職場であり、個人の意見は受け入れ不可であった(50代:パート/アルバイト)
・ワクハラが物凄い環境です。TVでも訴えてるのがワクハラにさえ聞こえる。あくまでも個人の自由だと
思います(40代:派遣社員)
・強制するものでもないし、日頃コミュニケーションがとれていればわざわざ制度として検討すべき事案
でも無いと思う(30代:正社員)
・人によってあるべき姿の理想がばらばらなので触れにくい(40代:派遣社員)
・ワクチンを打ったか否かの会話は、同調圧力が無意識にかかってしまうので禁句にした方が良い
(30代:パート/アルバイト)
・最近ワクチン接種休暇ができて、摂取したほうが有利に感じます。個人的には積極的に受けたくはない
のですが、休暇取得の有無で周囲にはバレるので、接種すべきなのだろうとプレッシャーです(40代:正社員)
・職場によって向き合い方に大きな差がある。従業員を守ること、感染拡大防止への協力度に温度差がありすぎる
(50代:パート/アルバイト)
・ワクチン接種の同調圧力はやめるべきだ。打つ打たないは自由だという考えが普通と思う
(60代:今は働いていない)
・反ワクチン等もいる中で、打てない理由の中にワクチン接種できない身体もいることを理解してもらいたい
(50代:今は働いていない)
・ワクチン接種だけではなく、ワクチンそのものや新型コロナウィルスについての情報共有を気軽にできる環境で
あって欲しいと思う(50代:フリー/自営業)
・ワクチン接種はいつなのか定期的に聞かれる。アレルギーがあるので接種は考えていると伝えても状況は
変わらない(40代:派遣社員)
・職場が仲良い雰囲気なので自然と共有しています。話題にした方が良いと思います(30代:派遣社員)
・対面の勤務を強いるのであれば、ワクチン接種とPCR検査を会社負担ででも定期的に推進すべきです
(40代:フリー/自営業)
・ワクチン接種が就業の条件になったり、非接種者の差別に繋がるようにはなって欲しくない(60代:派遣社員)
・任意なのだから、社内で接種済みか未摂取かを共有する必要はない。今までのワクチンだってそのようなことは
していないはずなので(40代:パート/アルバイト)
・上司達がアンチコロナなので、摂取を妨害したり嫌味を言われ副作用が出るかもしれないのに翌日の休みを
取れない。罹ったら悪者だと言われる(30代:正社員)
・副反応の事を考えると共有しておいた方がいい。フォローしあえるしお互いに準備もできる
(50代:パート/アルバイト)
・うちの職場は元々対策されてないし、自分以外、社長も含め皆マスクもしていないので今更感が強い
(40代:パート/アルバイト)
・やむを得ない事情で(アレルギー等)打てない方もいる中、知らせる事が義務になると、自分の病気を公表せざるを
得なくなる可能性がある(50代:今は働いていない)
・隣の席の人がコロナに感染していたのに黙って出勤していて、その人の家族に感染して死亡者まで出して、
大変な目にあった(40代:パート/アルバイト)
・周りが少しでも不安にならないよう、自分が接種済みだということをシェアしたいが、自らシェアしない人の
接種状況は聞かない、公表しない方がいいのでは、と思う(40代:正社員)
・不特定多数の人と接する仕事なのでみんなにワクチン接種してほしいのが本音です。職場で全員接種して
欲しかった(50代:パート/アルバイト)
・現在、私の職場ではワクチンを打たない選択肢はない。と言われている。完全なるパワハラ、ワクハラ。
ワクチン接種をしないなら、コロナが落ち着くまで休んでください。とも強く言われていて、
ストレスになっている(30代:パート/アルバイト)
・在宅勤務なので、ワクチン接種は関係ない(50代:SOHO/在宅ワーク)
・職場では接種したかどうかは普通の話題で、誰も隠さず話している。副反応の話も相談している(50代:派遣社員)
・学校勤務で、複数の児童との接触は避けられません。9月1日学校再開以来、ウイルスとの共存がテーマだと日々
感じています。勤務している以上、ワクチン接種をしないという選択はない、と思っています
(50代:公務員/団体職員)
・ワクチン接種をしない人はきちんと理由を言うべき(70代:公務員/団体職員)
・元々打ちたくない人もいるし、基礎疾患や体質的に打ちたくても打てない人がいるので、強制はすべきでない。
ただ密になったり環境的にリスクが高い職場の場合は知っておきたい気持ちはある。感染対策がいい加減な上に
ワクチンを打つ気がない人とは正直一緒に働きたくないが、その場合申し出れば配置変えなど臨機応変に出来る
職場だと有難い(50代:その他の働き方)
・職場で仕事をする以上、マナーとしてワクチン接種の把握はできると良いと思う(40代:パート/アルバイト)
・社内にワクチン推進派の女性がおり、毎日ニュース見ては騒ぐので不快(40代:パート/アルバイト)
・ワクチン接種を個人情報ととらえてはいけないと思います。リスク管理要因ととらえるべきだと思います
(50代:契約社員)
・体質でコロナにかかわらずワクチンが打てません。ワクチン証明が必要になればかなり不利益を被ると思います。
正直、「ワクチン証明書の偽造」は出てくると思います(50代:今は働いていない)
・ワクチン接種は、任意だから知らせる必要は無くても感染者が出た時の事を考えて管理者が把握する必要はあると
思います(50代:パート/アルバイト)
・全てが任意であるべき。勧めるものではない(40代:今は働いていない)
新型コロナウイルスのワクチン接種は進み、新規感染者数は減少しています。主婦層を中心とする就労志向の女性に「新型コロナウイルスワクチンに対するあなたのスタンスをお教えください」と尋ねたところ、8割以上が「接種予定または接種済み」と回答しました。続いて、「あなたは、職場の同僚の新型コロナウイルスワクチン接種状況について知りたいと思いますか?お考えに最も近いものをお教えください」との質問には、「知りたい」と回答した人が6割強。一方で、ワクチン接種状況を「職場で共有すべきではない」との回答も6割強ありました。知りたい気持ちはある一方で、不要な差別や不利益などが生じることを心配する人も多く、葛藤があるように見受けられます。同様に自身のワクチン接種状況を「知らせたいか」についても尋ねたところ「知らせたい」との回答が6割を超えたものの、「職場で共有すべきではない」との回答が過半数でした。 ワクチン接種状況を「知りたい」または「知らせたい」かの意向について、現在働いているか否かでクロス集計したところ、「知りたい」「知らせたい」ともに、働いていない人の方がやや多くなりました。大きな差とは言えませんが、いま働いていない人の方がワクチン接種状況をより強く意識する傾向があるのかもしれません。ワクチン接種および新型コロナウイルス感染への意識が、就職先選びや就職活動自体に対する姿勢を慎重にさせている可能性も考えられます。フリーコメントには、多種多様な意見が寄せられました。ワクチン接種を強く求める声もありましたが、総じて多かったのは、体質等の理由でワクチンが接種できない人もいる中で、ワクチン接種への意識が過剰に高まってしまうことが差別や不利益を生んでしまうことを心配する声です。新型コロナウイルスへの感染やワクチン接種に対する考え方は様々であり、考え方の違いを“心の壁”にしてしまっては、職場内の関係性に歪(ひずみ)が生じてしまいます。調査ではワクチン接種を行う人が大多数となっていますが、接種しないことを非難するのではなく個々の事情に配慮し、それぞれの選択を尊重する姿勢が職場内の関係性を円滑にする上でとても重要な鍵となるのではないかと思います。 |
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦・主夫層”のべ35000人以上の声を調査・分析し、200本以上のレポートを配信。2021年に独立。“ワークスタイル”をメインテーマにした研究・執筆・講演、企業の事業支援および広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
人材派遣、紹介、アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げなど事業現場の最前線から、広報ブランディング・経営企画・人事など管理部門までを管轄。雇用・労働分野の有識者として多数のメディアに出演し、人材マネジメントから法規制まで雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員
※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
best basic style~時代に合わせた価値を創造する~を共通の基本理念に掲げ、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、主婦の雇用をのべ16万人以上創出してきた『しゅふJOB』や多様な働き方×ハイキャリアを実現する『スマートキャリア』、すきま時間で働く『ご近所ワーク』など人材サービス事業を主軸に、RPA導入支援やスーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど事業領域を広げながら、グループ共通のバリュー「四方善」を実践して参ります。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
ビースタイルグループ広報担当:兒玉・川﨑
Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/media/
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