2022年1月18日
ビースタイルグループ
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『仕事選びのスタンス』をテーマに、就労志向の主婦・主夫層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:520件)
1.2021年の仕事選び「希望条件にこだわった」44.8%
2.2021年の仕事選びのスタンス:世帯年収別比較(※回答者のみ)
3.2022年の仕事選び「希望条件にこだわりそう」47.1%
4.2022年の仕事選びのスタンス:世帯年収別比較(※回答者のみ)
5.仕事選びのスタンス:2021年と2022年の比較
6.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
<2022年の仕事選びは「仕事に就くことを優先し、希望条件にはこだわらなくなりそう」と回答した人の理由>
・まだコロナの影響が残っており、給料が半分以下に減り、夫も協力的ではないため、とにかく稼がなければ、
生活できないから!(30代:パート/アルバイト)
・2022年はフルタイムで働こうと思っている(50代:今は働いていない)
・安定的に仕事に就きたい(50代:派遣社員)
・年齢的な縛りが大きくなったから(60代:今は働いていない)
・働く喜びを実感しているからです(50代:派遣社員)
・コロナで仕事がないのが現状だから(30代:パート/アルバイト)
・コロナ禍で世帯年収が減ったので(50代:今は働いていない)
・子育てがひと段落するタイミングで転職を考えており、働く時間や日数にある程度融通がきくので、
仕事に就くことを最優先にしたいから(40代:パート/アルバイト)
・希望に叶う職探しが困難だったため(40代:今は働いていない)
・我が家は世帯主が年収960万円以上で児童手当も高校無償も恩恵を受けられず子どもを2人育てていて、
全く生活が潤うことはありません。とにかくお金がたりません(40代:パート/アルバイト)
<2022年の仕事選びは「仕事に就くことよりも、希望条件にこだわりそう」と回答した人の理由>
・子供が大きくなり、学費も以前より掛からなくなった為、ゆとりを持って家事と両立したい(40代:派遣社員)
・子供が小さいし、夫はあてにならないので、家事育児にしわ寄せがないような時間や場所を選ばないと
いけないから(40代:パート/アルバイト)
・希望に合わないところで働いても長く働き続けることは難しいと思うので(40代:今は働いていない)
・在宅介護と育児があり職を離れた。フルタイムで働くことが難しくパートタイマーでも週5勤務の為退職。
介護保険、保育施設を利用しても長く働くことが難しい(30代:今は働いていない)
・子どもが具合い悪い時に側にいられない事が嫌になり前職(正規職)を辞めた為、そこを妥協するなら
辞めた意味がない(40代:パート/アルバイト)
・家事負担が変わらないので、疲れない範囲である事と、コロナの感染が広がった場合、
交通手段が自転車でも行ける範囲が重要だから(50代:今は働いていない)
・子供がまだ小さい、預け先の問題、子供との時間を確保したいから(30代:パート/アルバイト)
・家事と介護があるため、短時間でしか働くことができない状況のため(50代:今は働いていない)
・自分の生活スタイルを変えず、楽しくストレスを溜めずに働くため(40代:パート/アルバイト)
・仕事を楽しくしたいから。色々な面でストレスがないほうが、いい仕事ができると思う
(60代:今は働いていない)
<2022年の仕事選びは「希望条件にこだわるかどうかはケースバイケース」と回答した人の理由>
・希望は自転車で通える範囲だが超短期や夫が在宅できる週末の仕事だったら少し遠くても
応募してみようと思うので(40代:その他の働き方)
・コロナ禍が終息すれば、働き方にも変化がありそうだから(50代:今は働いていない)
・希望条件が合えばいいが、収入が増えることで条件を妥協したりすることもある(40代:契約社員)
・希望通りの求人は無に等しい、妥協できることは妥協する(50代:パート/アルバイト)
・やりがいのある仕事なら、希望条件が多少違っても仕事に就きたいと考えている(50代:派遣社員)
・100%完璧に希望に合う仕事を見つけるのは難しいと感じました(60代:今は働いていない)
・条件ばかりこだわっていると仕事に就くことは出来ないと考えるから。状況に応じて見定めたい
(30代:派遣社員)
・ワンオペでの子育て、家事、介護でとにかく生活を回すことと家計のために稼ぐこと、このバランスが
どうやったらとれるか、主婦はみんな考えてるんじゃないですか(40代:フリー/自営業)
・私がやり甲斐を感じられそうかどうか(70代:パート/アルバイト)
・1人目の時に保育園入所のためには必要と考え、フルタイムで復帰し、大変だった。
休みを取りやすい環境という条件にはこだわったが、通勤時間も重視すべきだった(30代:派遣社員)
仕事と家庭をどう両立させるかに頭を悩ませてきた就労志向の主婦・主夫層の方々は、2022年にどのようなスタンスで仕事を選ぶのか。まず、「2021年、仕事選びの希望条件に対するあなたのスタンスはどうでしたか。最も近いと思うものをお教えください」と尋ねたところ、「仕事に就くことを優先し、希望条件にはこだわらなかった」は10.4%だったのに対し、「仕事に就くことよりも、希望条件にこだわった」「希望条件にこだわるかどうかはケースバイケース」がともに44.8%という結果でした。もとから就業条件に制約がある層であるにもかかわらず、コロナ禍を経験して積極的に外に出づらい状況が続くなど、2021年は慎重なスタンスだったようです。
また、「2022年、仕事選びの希望条件に対するあなたのスタンスはどうなりそうですか。最も近いと思うものをお教えください」との質問に対しても同様の傾向が見られましたが、「仕事に就くことを優先し、希望条件にはこだわらなくなりそう」との回答は5.8%。2022年はさらに仕事選びに慎重になり、希望条件にこだわるスタンスが強くなっています。世帯年収で比較すると、2021年は世帯年収500万円未満の方が500万円以上より希望条件にこだわらない傾向が強く、500万円未満19.2%、500万円以上8.3%と2倍以上の開きがありました。しかし、2022年は500万円未満8.3%、500万円以上5.0%とその差がグンと縮まっています。2021年は希望条件にこだわらなかったものの、2022年は希望条件にこだわりそうと回答した人をクロス集計すると、フリーコメントには「家庭の時間や自分の時間を犠牲にしたくない」「働きやすい人間関係や環境が何より大事」「採用件数が増えるような兆しがみえる」など、自身の心境や市場環境に言及する声が寄せられました。2020年6月以降、求人数は継続して増加の傾向にありますが、主婦・主婦層の雇用創出につなげるには求職者が選択しやすい就業条件の整備が鍵を握ることになると思われます。 |
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦・主夫層”のべ35000人以上の声を調査・分析し、200本以上のレポートを配信。2021年に独立。“ワークスタイル”をメインテーマにした研究・執筆・講演、企業の事業支援および広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
人材派遣、紹介、アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げなど事業現場の最前線から、広報ブランディング・経営企画・人事など管理部門までを管轄。雇用・労働分野の有識者として多数のメディアに出演し、人材マネジメントから法規制まで雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
best basic style~時代に合わせた価値を創造する~を共通の基本理念に掲げ、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、主婦の雇用をのべ16万人以上創出してきた『しゅふJOB』や多様な働き方×ハイキャリアを実現する『スマートキャリア』、すきま時間で働く『ご近所ワーク』など人材サービス事業を主軸に、RPA導入支援やスーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど事業領域を広げながら、グループ共通のバリュー「四方善」を実践して参ります。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
ビースタイルグループ広報担当:兒玉・川﨑
Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/media/
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