2022年1月27日
ビースタイルグループ
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『保活』をテーマに、就労志向でお子さんがいる女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:439件)
1.保活に取り組んだ経験が「ある」48.1%/世帯年収別比較
2.保活を主に行っていたのは「自分」98.6%
3.保活した時期「2014年以前」64.5%
4.保活して「希望の施設に預けることができた」46.4%/保活した時期別比較
5.保活は「大変だった」80.1%/時期別および子どもの数別比較
6.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態:保活経験の有無)
・面接に行くのですら子どもの預け先がなく、思いきって一時間だけ子どもだけを家に残して
面接に行ったことがある(今思えばゾッとするけど)(50代:パート/アルバイト:ある)
・未就学児を預けて働くのは抵抗がありました。なので私は小学生になるまでは子供のそばにいたので
保活はわかりませんが周りが預け先に苦労していたので大変だと思いました(40代:派遣社員:ない)
・保育園に入れるには仕事をしてないといけなくて、仕事をするには保育園に入ってないといけないし、
どうしたらよいのか悩む(50代:パート/アルバイト:ある)
・書類作成と書類提出に多くの時間がかかる(40代:パート/アルバイト:ある)
・大変だと思う。だから、私は再就職先に保育園のパートをやってみました。ほんとに、保活大変だと
思うけれど、みんなであたたかい気持ちで力を合わせて頑張る社会にしていけたらいいなと思う
(40代:パート/アルバイト:ない)
・疲れ果てた挙げ句、希望の園には入れなかった。夫が単身赴任と嘘をついて、希望の園に入園する人も
いたり、嫌な思い出しかない(50代:フリー/自営業:ある)
・もっと預けやすく働きやすくしてほしい(30代:今は働いてない:ない)
・全員が望んだ施設には入れなくても、入園希望者は全員入れるようにしてほしい
(30代:パート/アルバイト:ある)
・保育園のエージェントサービスがあればいいなと思います(40代:パート/アルバイト:ない)
・私の場合は、育児休暇は取らず産休明けから預けたため、優先的に入ることができた
(60代:パート/アルバイト:ある)
・子供のためなので、必死でしたが、いろんな保育園を見学しに行き、それぞれの良さがあり
とても勉強になりました。大変でしたが、楽しかったです(30代:パート/アルバイト:ある)
・一昔前に子育てしてきた自分にとって、近頃の子育ては守られていて羨ましいと思う
(40代:パート/アルバイト:ない)
・保育園の設立条件を考えるとやむを得ない部分はあるが、とにかく保育園も関わる保育士さんも
不足していると思う(40代:パート/アルバイト:ある)
・無理に保活しなくとも、ある程度子供が成長してから職場復帰できる体制が理想です
(40代:今は働いてない:ない)
・2019年に保活は新設保育園が2つあったので余裕があったが、2年後は激戦。新設が1つあったが
落ちて待ち。たまたま空きが出て入園できたが、子どもたちは別々の保育園なので送迎が大変です。
転園届け出してますが待ちの人数が多いので無理です(30代:パート/アルバイト:ある)
・保育士の待遇改善をして保育士、保育園が増えて、前向きに働きたいと考えている人が「保活」など
せずにすむのが本来あるべき形なんだろうと思う(40代:派遣社員:ない)
・働ける場所はあっても、保育園に空きがなく入らなかった過去がある。今となっては、働かず子供と
一緒にいられて良かった(40代:パート/アルバイト:ある)
・保活という言葉自体初めて聞いた。そんな言葉ができるほど子供を預けることは大変なのかと思った
(40代:パート/アルバイト:ない)
・転勤族で近くに親戚がいない為、夫の休みの日しか面接に行けなかった。仕事を探す時から保育園に
入りたいが、保育園に入る為に仕事をしていないといけなかった(40代:パート/アルバイト:ある)
・希望通りの園に預けるのが難しい(40代:今は働いてない:ある)
・保活するのが難しかったため、幼稚園で延長保育を使って両立できる仕事を見つけた
(40代:派遣社員:ない)
・保育園に入れるかどうかがギャンブルすぎる(30代:正社員:ある)
・待機児童が多くて、見学して希望の園に申し込み、ではなく空いてたら入れると言った感じ。
保育園の質で選べない(40代:パート/アルバイト:ある)
・保育施設だけでなく、病児・病後児保育施設がもっと欲しかった(40代:契約社員:ある)
・この国では働く親は保活に必死にならなければ働けない。結果、働く親の子どもにしわ寄せが行く、
この国の構造が非常に不満(50代:パート/アルバイト:ある)
・保活をしていないのでわからないが、多分、精神的に追い詰められるイメージがある
(50代:派遣社員:ない)
・在宅ワークが可能、または子連れ出勤が出来る環境があれば良いと思う
(40代:今は働いてない:ある)
・女性は働きたくてもすぐに子どもを預けて働けないのは不公平に思う結局保活するのは母親
(40代:パート/アルバイト:ない)
・2月まで結果が分からないので本当に精神的に負担になった(40代:今は働いてない:ある)
・全ての子供がはいれるべき(40代:今は働いてない:ある)
・仕事が決まったのに保育園が決まらず困りました。たまたま実家が近かったので保育園に入れるまで
両親に子供を見てもらえて良かったです(40代:派遣社員:ある)
・出産は女性しかできないし、体の負担なので休職するのは必要なことだが、復職を目指して女性が保育園を
探さねばならない現状には違和感がある。2人の子供なんだから夫婦でやるべきことでしょう
(40代:パート/アルバイト:ない)
・子どもの預け先が、選べるくらい多くあればいい。近所の保育園は、就職が決まってないと入れない。
それを聞いて保活する事と、就職活動をあきらめた過去がある。就職活動する時から子どもを預ける事が
できれば、苦労せずに就職活動に取り組めるのに、順番がおかしいと思う(40代:パート/アルバイト:ない)
保活は、子どもを保育施設に入れるための活動です。仕事と家庭の両立を希望するママ層に尋ねたところ、半数弱の48.1%が保活した経験があると回答しました。そのうち、自分が保活を主に行ったと回答したのは98.6%と100%に近い数字です。74.8%の人が預けることができたと回答していますが、「希望の施設に預けることができた」人に絞ると46.4%にとどまります。「現在も保活中」を除いて保活を実施した時期別にクロス集計したところ、「預けることができた」比率の合計は、子ども・子育て支援新制度が施行された2015年以降では78.8%と2014年以前の75.0%を3.8ポイント上回りました。一方、「希望の施設に預けることができた」と回答した比率は2014年以前が12ポイント上回りました。また「預けることができず仕事を辞めた」と回答した比率は、2015年以降が7.0%、2014年以前は14.7%と半減しています。平成24年と29年の就業構造基本調査を比較すると、育児中の有業女性の数は310万人から404万人に増えています。その増加分を保育施設を増やしたことで受け入れできている一方で、希望の施設に預けられる比率は下がってしまっているようです。
一方、保活が大変だと感じている人は8割を超えています。子どもの数の違いでは顕著な違いは見られませんでしたが、保活時期が2015年以降の人は2014年以前の人より、大変だと感じている比率が4.0ポイント上昇し、楽だと感じている比率は8.8ポイント減少していました。保活はいずれの時期でも大変ではあるものの、2015年以降の方がさらに負担感が強くなっているようです。また、フリーコメントには「希望の園に入れない」「就職していないと保育園に入れられないが、子どもを預けないと就活ができない」「第一子と二子が別々の保育園で送迎が大変」など切実な声が多数寄せられました。個々が置かれている状況の違いに丁寧に耳を傾けて、今後の施策改善に活かしていく必要があると考えます。 |
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ40000人以上の声を調査・分析。2021年に独立。“ワークスタイル”をメインテーマにした研究・執筆・講演、企業の事業支援および広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
人材派遣、紹介、アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げなど事業現場の最前線から、広報ブランディング・経営企画・人事など管理部門までを管轄。雇用・労働分野の有識者として多数のメディアに出演し、人材マネジメントから法規制まで雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
best basic style~時代に合わせた価値を創造する~を共通の基本理念に掲げ、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、主婦の雇用をのべ16万人以上創出してきた『しゅふJOB』や多様な働き方×ハイキャリアを実現する『スマートキャリア』、すきま時間で働く『ご近所ワーク』など人材サービス事業を主軸に、RPA導入支援やスーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど事業領域を広げながら、グループ共通のバリュー「四方善」を実践して参ります。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
ビースタイルグループ広報担当:兒玉・川﨑
Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/media/
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