2022年2月7日
ビースタイルグループ
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『孤独感』をテーマに、就労志向の主婦・主夫層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:513件)
1.コロナ禍以降、「孤独を感じることが多くなった」33.7%
2.参考/孤独感の変化:主婦・主夫層と一人暮らし層の比較
3.孤独を感じることが多くなった理由「私生活で人との交流が減った」87.9%
4.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
<コロナ禍以降、「孤独を感じることが多くなった」と回答した人>
・友達と会えなくなったが、家族と同居でまだよかった。
一人暮らしだともっと孤独だった(40代:パート/アルバイト)
・面倒な付き合いがなくなったのはとても良いことなのだが、やはり人は人と触れ合ったり
して生きていく生き物なのだと痛感。リモートがもっと普及すれば慣れて当たり前になり、
触れ合いもまた増えていくのにな、と思っている(50代:派遣社員)
・仕事が無い専業主婦にとっては、コロナ禍で「孤独感」を強く感じる事が多いと思う。
特に「子育ても終わり」「親の介護も終わり」「再就職先もなく社会に取り残される」
「家庭は夫と二人のみ夫からの気遣いもない」専業主婦には、孤独感は強く感じる
(50代:今は働いていない)
・感染対策のために距離感を保つことは大事だと思う反面、人の温かみにふれる機会が減った。
またニュースもコロナに関する話題ばかりで、先行きが不透明で暗い報道が多いので、
聞いているだけでも滅入る(60代:フリー/自営業)
・顔を見て会話することが激減し、意思の疎通が難しかった。LINEの既読スルーや、
反応が無いことや遅いことに、コロナ前以上に怯える事もあった(50代:パート/アルバイト)
・友達とも会う機会が減り、連絡も取らなくなったので友達が減った(30代:派遣社員)
・コロナ禍と引越しが重なり知り合いも居ない為より一層孤独感を感じます
(40代:パート/アルバイト)
・オンライン生活をしてみて改めて直接人と会って会話をしたり食事をしたりする時間を
大切に感じています。在宅生活は運動不足にもなりますし、人と会えない分孤独を感じて
しまいます。人との直接交流が持てないのは、長く続けられないライフスタイルです
(40代:今は働いていない)
・精神的に追い詰められて、身内にも相談出来ず、自殺する事も考えるようになった
(50代:パート/アルバイト)
・今までは偶然会ったことをきっかけに次の約束ができたり、ランチしようと気軽に誘えたけど、
コロナ禍の今、交流の機会が少なくなった(40代:パート/アルバイト)
<コロナ禍以降、「孤独を感じることが少なくなった」と回答した人>
・子供は休校中に孤独を感じて精神的に不安定になったが、PTAが任意になり、自治会や保護者会
なども減ったため、必要ない連帯や責任を押し付けられることもなくなり、孤独を感じることが
少なくなった(40代:今は働いていない)
・娘と話をする機会が増えた(50代:派遣社員)
・家族が家にいるのでそれはそれで大変(40代:フリー/自営業)
・自分は家族と同居しているが一人暮らしだったら孤独感を感じていると思う(40代:正社員)
・コロナ禍で友達と会わなくなりましたが、逆にストレスを感じなくなり、友達などもはやいらない
のでは?と思う自分に驚きながらも、孤独を感じることは少なくなりました。会える状況なのに会えない
というよりは、会える状況じゃないから会ってないだけって感じなので、孤独感が減ってる気もします
(30代:パート/アルバイト)
・コロナ禍で人との交流は減ったが、1人の良さも感じる機会が増えた。結果として孤独感は減った
(40代:正社員)
・無理な付き合いがなくなり良かった。孤独に抵抗無い人にとっては好都合(40代:契約社員)
・もともとワンオペ育児専業主婦だったので、コロナ禍によってオンラインイベントが充実しかえって
孤独感がなくなりました(30代:今は働いていない)
・必要のない孤独感を、コロナ前は感じていたと思う。誰それはこんなすごいイベントに参加したとか、
サークル活動が活発だとか、豪華なホームパーティーなど。比べることが少なくなったので、楽
(30代:正社員)
・元々、孤独が好きなところがあり、コロナ以前は、人づきあいで疲れ切ってしまう事が多々あったが、
コロナのおかげで自分と向き合う時間をたくさん取れたので、自分を取り戻せた(50代:その他の働き方)
<コロナ禍以降の孤独感について、「変わらない」と回答した人>
・コロナ禍で誰もが強制的に孤独になることで、これまでの付き合いが煩わしく不要なものだったと気づく、
それをスッキリした解放感と捉えるか、孤独感と捉えるかは人それぞれと思う(50代:派遣社員)
・コロナ禍で確かに人とは会わなくなったけど、会いたい人とはビデオ通話などで連絡も取り合うし、
特に孤独は感じない。その人の感じ方次第。煩わしい飲み会やなどが減って自分にはちょうどよい
(40代:パート/アルバイト)
・社会との関わりは明らかに減るが、それは何も自分だけではないわけで現状を楽しむ方法を探すことも
大切(30代:正社員)
・コロナ禍で会えない人たちが多いけど、子育てが大変でそれどころじゃない(30代:パート/アルバイト)
・もともと友人とも疎遠なので、特に友人がいないから孤独だとは思わない(40代:パート/アルバイト)
・うちの家族は、私も含めてコロナ禍でも全く変わらない勤務をしていたのでわかりません
(60代:今は働いていない)
・snsで様子がわかる。近所の人となら、スーパーなどで立ち話もできた(50代:パート/アルバイト)
・家族みんなでいたので、孤独感は感じませんでした。友人とも電話やラインなどで繋がっていましたので
孤独感はありませんでした(40代:正社員)
・仕事がなくなったら生きていけない(40代:契約社員)
・主人が殆ど在宅、自室があるのにリビングを職場代わりにされ孤独になりたいと毎日思った
(50代:パート/アルバイト)
コロナ禍によって、三密回避や外出自粛を余儀なくされ、人と人が直接対面する場が持ち辛くなっています。仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層に「コロナ禍以降、あなたの孤独感に変化はありましたか」と尋ねたところ、約1/3にあたる33.7%が「孤独を感じることが多くなった」と回答しました。「孤独を感じることが少なくなった」と回答した人は8.8%にとどまり、その差は4倍近くもあります。サンプルサイズが小さいため参考値ではあるものの、一人暮らししている人にも同じ質問を行ったところ「孤独を感じることが多くなった」と回答した人は37.8%。夫や子どもたちなどと共に暮らす主婦・主夫層より4.1ポイント高くはなっているものの大きな差とまでは言えません。同居人の有無にかかわらず、孤独を感じることが多くなった人が、一定の割合で存在している様子が伺えます。 また、 「孤独を感じることが多くなった」と回答した人に理由を尋ねたところ、「私生活において人との交流が減った」と回答した人が最も多く9割近くに及びました。次いで多かったのが、「ストレスで気持ちが不安定になった」と回答した人で6割を超えています。孤独の感じ方は人により個人差がありますが、フリーコメントには「友達が減った」「自殺する事も考えるようになった」など、心に大きな負担がかかっている人からの声も寄せられた一方、SNSの存在によって孤独感が緩和されているとする声も見られました。孤独感は外からは見えません。家族や友人、同僚など私たちの身近にも孤独をより強く感じている人がいる可能性があります。コロナ禍の脅威が消えない中、意識的な声がけや心配りなど、互いの存在を気にかける姿勢がより一層大切になってきているのだと思います。 |
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ40000人以上の声を調査・分析。2021年に独立。“ワークスタイル”をメインテーマにした研究・執筆・講演、企業の事業支援および広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
人材派遣、紹介、アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げなど事業現場の最前線から、広報ブランディング・経営企画・人事など管理部門までを管轄。雇用・労働分野の有識者として多数のメディアに出演し、人材マネジメントから法規制まで雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員
※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当 」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
best basic style~時代に合わせた価値を創造する~を共通の基本理念に掲げ、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、主婦の雇用をのべ16万人以上創出してきた『しゅふJOB』や多様な働き方×ハイキャリアを実現する『スマートキャリア』、すきま時間で働く『ご近所ワーク』など人材サービス事業を主軸に、RPA導入支援やスーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど事業領域を広げながら、グループ共通のバリュー「四方善」を実践して参ります。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
ビースタイルグループ広報担当:兒玉・川﨑
Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/media/
© 2020 b-style holdings Inc.