2022年2月21日
ビースタイルグループ
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『優先した時間・したい時間』をテーマに、就労志向のママ層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:456件)
1.2021年に優先した時間 1位「家事・育児・介護の時間」47.1%
2.2021年に優先した時間TOP5/優先した時間:3か年比較
3.2022年に優先したい時間 1位「家族のコミュニケーション」44.3%
4.2022年に優先したい時間TOP5/次の年に優先したい時間:3か年比較
5.フリーコメントより
◇「女性と仕事について思うこと」に対するフリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
・キャリアを考えていても、家事がついて回るので自分の時間がうまく取れない(50代:派遣社員)
・一日24時間で私たちはどれだけのことをもとめられてるのかため息が出ます。普通に暮らしたい
(40代:フリー/自営業)
・短時間でも(2時間くらい)働きたい人はいるのでそういう案件が増えて欲しい(40代:今は働いていない)
・キャリアアップやたくさん働くことが本当に女性にとってプラスなのか?家庭全体の幸福度と妻の幸福度の相関を
見てみたい(30代:正社員)
・1日に8時間仕事をし、家事も6時間はこなしている。土日は洗濯と買い出しに追われる。それでも仕事はお金のため
だけでなく自身の存在を確立出来る大事なものと感じる(40代:派遣社員)
・女性には出産という人生で大切な選択もあります。子供を持つという選択をしても特に小学校入るまでは仕事時短で
子供と過ごせる環境が当たり前に保証される社会であってほしいと思います(50代:フリー/自営業)
・女性の雇用機会が増えるのは良いが、働かざるを得ない状況は好ましくない(50代:その他の働き方)
・子供がいると負担は基本的に女性にかかるので、働きにくい(40代:今は働いていない)
・家族の協力が必須。ただ「企業で働く」「フリーランスで働く」等だけが「働く女性」ではない。家庭のことに
専念している専業主婦も社会には大事な存在だということをもっと示すべきだと思う(30代:派遣社員)
・女性はなぜ何かよりも仕事を優先できにくいのかな、とよく思う。男性が仕事一番にしていても非難されることは
ほぼないのに、同じことを女性がすると、男女問わず非難の目で見られると感じる(40代:パート/アルバイト)
・家庭の状況により長期間休みたい時期がどうしてもでできます。数ヶ月お休みしたり、復帰したりということが
しやすい社会があると良いなと思います(30代:今は働いていない)
・家族が増えると仕事と家庭の時間とのバランスが非常に難しい。お金が足りないのでもっと働きたい
(30代:今は働いていない)
仕事と家庭を両立しようとすると、どうしても時間が足りなくなります。就労志向のママに「2021年を振り返って、あなたが優先してきた時間は何でしたか」と尋ねたところ、「家事・育児・介護の時間」が47.1%で1位となりました。2位は、昨年トップの「家族のコミュニケーション時間」です。コロナ禍で外出しづらい状況が続いている中、一昨年には20%近くあった「人づきあいの時間」は7.9%にとどまっています。 一方、「2022年にあなたが優先したいと願う時間は何ですか」との質問に対しては、「家族のコミュニケーション時間」が44.3%で1位。「次の年に優先したい時間」の回答結果を直近3年分並べたところ、昨年・一昨年と2位だった「仕事時間」が今年は3位に後退しました。以前レポートにまとめた(※)ように仕事選びのスタンスが慎重になっていることが影響しているのかもしれません。かわって2位になったのは「休息・睡眠時間」です。回答者の比率は、42.1%で1位と2.2ポイント差しかありません。2020年から始まったコロナ禍も3年目に入り、ママたちに疲れが蓄積している様子が伺えます。優先した時間の方の3か年比較でも「休息・睡眠時間」は年々比率を上げていることから、休息を取ろうとはしているものの、十分に足りてはいないということなのかもしれません。 フリーコメントには、仕事も家事も育児もこなすママたちの大変さを訴える声が多数寄せられました。コロナ禍でパパや子どもが家にいる時間が増えると、パパや子どもにとっては休息となっても家庭を切り盛りするママは却って忙しくなります。日々のことだけに、無意識のうちにどんどん疲れていってしまう「自覚なき疲労」が蓄積されがちです。2022年に優先したい時間の5位に、前年は7位だった「家事・育児・介護の時間」が入っていますが、時間がない中でやらなければならないという切迫感が、さらに疲労を蓄積させてしまう懸念もあります。忙しさに押しつぶされてしまう前に、ママたちには「自覚なき疲労」が蓄積していると想定した上で、「意識的な休息」と家族の協力が必要なのだと思います。 ※2022年、仕事選びのスタンスは?:https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/news-28231/ |
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ40000人以上の声を調査・分析。2021年に独立。“ワークスタイル”をメインテーマにした研究・執筆・講演、企業の事業支援および広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
人材派遣、紹介、アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げなど事業現場の最前線から、広報ブランディング・経営企画・人事など管理部門までを管轄。雇用・労働分野の有識者として多数のメディアに出演し、人材マネジメントから法規制まで雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員
※本リリースの引用の際は、必ず「しゅふJOB総合研究所調べ」とクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
best basic style~時代に合わせた価値を創造する~を共通の基本理念に掲げ、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、主婦の雇用をのべ16万人以上創出してきた『しゅふJOB』や多様な働き方×ハイキャリアを実現する『スマートキャリア』、すきま時間で働く『ご近所ワーク』など人材サービス事業を主軸に、RPA導入支援やスーパーフード“モリンガ”のプロデュースなど事業領域を広げながら、グループ共通のバリュー「四方善」を実践して参ります。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
ビースタイルグループ広報担当:兒玉・川﨑
Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/media/
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