2022年5月26日
ビースタイルグループ
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『女性の仕事と理系』をテーマに、主婦層を中心とする就労志向の女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:590件)
1.学生時代「理系だった」12.7%
2.女性が結婚・出産後に再就職する際、理系の方が有利だと「思う」34.6%
3.理系の方が有利だと思う理由「理系だとできる仕事が多いから」56.9%
4.結婚・出産する女性に理系であることが影響する期間/1位:「新卒入社」
5.お子さんが女の子なら、理系になることを「勧める」23.7%
6.フリーコメントより/理系であることと女性の仕事について
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態:理系だったか)
<女性が結婚・出産後に再就職する際、理系の方が有利だと思いますかとの質問に「思う」と答えた人>
・理系=専門職というイメージなので、ずっと有利にいられると思う(50代:正社員:理系ではなかった)
・客観的な分析力は理系の方が長けてると考えられるので、仕事をする上で定量的に業務を見たり数字で判断する
ときの理解力に生かされると思う(30代:パート/アルバイト:理系だった)
・子供が理系ですが、学部に女子が本当に少ないです。就職先は、給与水準は高く安定した企業が多いのに、本当
にもったいないなと思います(40代:派遣社員:理系ではなかった)
・学生期間は大変だと思うが、長期的に見てキャリア形成しやすいと思うので良いと思う
(30代:正社員:理系ではなかった)
・私の娘は理系で建築の勉強をしています。女性も社会で活躍する場面が今後増えると思います。しかし、そのための
学費なども高くもっと学びやすい状況ができてほしいです(50代:その他の働き方:理系だった)
・専門的で女性から見てもカッコいいです。仕事も幅があり、収入が増える事は一生を通して見ても幸せだと思う
(30代:フリー/自営業:理系ではなかった)
・リケジョはかっこいいというイメージが定着しつつある 男女関係なく、理系で学び、社会で活かせる時代だ
(50代:正社員:どちらともいえない)
・勧めたわけではないが、自分の娘は迷うことなく理系を選択した(本人の興味、希望で)。今大学院2年生で就活
をしているが、やはり専門的な分野の仕事に就く予定。今後何らかの理由で一時的に仕事を辞めたり、転職する
ことになっても、専門知識や経験を活かして(文系の私よりは)有利にキャリア形成できるのではないか?
(50代:パート/アルバイト:理系ではなかった)
・理系が不利と感じた事はない(50代:今は働いていない:理系だった)
・理系であれば、文系の仕事もでき、選択肢が増えると思う(60代:今は働いていない:理系ではなかった)
<女性が結婚・出産後に再就職する際、理系の方が有利だと思いますかとの質問に「思わない」と答えた人>
・理系であっても文系であっても、「その人となり」が仕事に影響するとおもう
(50代:パート/アルバイト:理系ではなかった)
・理系であるかどうかではなく、出産育児に理解が得られるか、どのように考慮してもらえるのかで女性が仕事を
続けられるかどうかが決まると思う。育児があると周りの人の理解とフォローがないと研究職など専門職に従事は
難しい(40代:パート/アルバイト:理系だった)
・理系だろうと文系だろうと関係ない(60代:パート/アルバイト:理系ではなかった)
・文系で新卒でシステムエンジニアになりましたが、理系だからという差別もなく、人事の方から文系出身でも活躍
している先輩はたくさんいますと言われたので、理系にこだわりはないです
(40代:フリー/自営業:理系ではなかった)
・好きで理系に進んだが、大学からしてすでに男社会で理系女子のロールモデルが圧倒的に少なく、特に結婚出産を
経ると理系の専門職では続けていくのが本当に難しいと感じる。理系的な思考や培ったものは消えないが、
資格が必要な職種でない限り、仕事において理系であることはあまり関係ないと思う
(30代:パート/アルバイト:理系だった)
・理系であるかどうかより、専門性の高さが関係する気がする。例えば、弁護士は文系であるが、いわゆる理系と類似
の悩みがある気がする(40代:今は働いていない:理系ではなかった)
・理系の仕事は、進化が激しく、一旦出産等で退社してしまうと、復帰する事が難しいと感じた。再就職の際、
一般的な事務等の経験が無いため再就職先を見つけるのも難しい(50代:今は働いていない:理系だった)
・あまり理系と仕事は関係ないと思う(40代:パート/アルバイト:理系ではなかった)
・理系と言っても分野がいろいろある。仕事とやってきたことがマッチングしなければ理系であろうと仕事が有利とは
思わない(30代:契約社員:理系ではなかった)
・理系であるか、理系以外かは、本人が選んだ嗜好の違いであって仕事の優劣とか待遇の違いとかとは関係の無いこと
だと思う(60代:パート/アルバイト:どちらともいえない)
<女性が結婚・出産後に再就職する際、理系の方が有利だと思いますかとの質問に「わからない」と答えた人>
・個人的には人生やり直せるなら理系に進みたいと思う。しかし、結婚・出産がキャリア形成に影響を及ぼすのでは
という懸念はある(40代:派遣社員:理系ではなかった)
・理系云々に関わらず適性が正しく評価されるようであってほしいと思います
(40代:フリー/自営業:どちらともいえない)
・文系が不利とは感じていない。どの職場でも人に好かれるタイプが強いと感じる。娘には自己肯定感を損なうような
過酷な勉強をさせるつもりがない(40代:パート/アルバイト:理系ではなかった)
・理系という大きな主語でくくることはナンセンスだと思う(50代:フリー/自営業:理系ではなかった)
・自分の子供が性別問わず理系になると言うなら、是非勧めて応援するのが務めであると同時に、将来的に理系の
仕事に就職することが当たり前の世の中であって欲しい(40代:パート/アルバイト:理系だった)
・出産で研究等のキャリアを断念することになるのでは、というイメージが強い。一度辞めると理系のキャリアが
活かしにくい気がします(40代:パート/アルバイト:理系ではなかった)
・女性で理系ってカッコいいと思います!女性だ、男性だと色眼鏡で見る時代ではないし、得意とする分野に性別は
関係無いと思います(60代:パート/アルバイト:理系ではなかった)
・そこまで関係があるか実感がなく分からない(40代:正社員:どちらともいえない)
・私はそこまで理系にこだわる必要はないと思います。実際は私は理系ではないし、頭も良くないですが、
ありがたい事に転職などで困った事は今のところはありません。(これから先は分かりませんが…)
(30代:パート/アルバイト:理系ではなかった)
・理系でも資格取得の有無で仕事の幅は違ってくると感じる(60代:契約社員:理系だった)
理系の女性は、略してリケジョと呼ばれます。主婦層を中心とする就労志向の女性に「あなたは学生時代、理系でしたか」と尋ねたところ、理系だったと答えた人は12.7%にとどまりました。リケジョは比率が少なく貴重な存在であることがわかります。続けて「女性が結婚・出産後に再就職する際、理系の方が有利だと思いますか」と尋ねると「わからない」が最も多かったものの、「思う」が「思わない」を8.8ポイント上回りました。しかし、先の質問で「理系だった」と答えた人に絞ると逆に「思わない」が8ポイント上回っています。理系だった人の方が、理系でなかった人より見方がシビアのようです。また、理系の方が有利だと答えた人に理由を尋ねると「理系だとできる仕事が多いから」が最も多く「理系だと給与条件が高くなるから」「理系は数が少なくて貴重だから」と続きました。 「結婚・出産をする場合、女性のキャリア形成において理系であることが最も影響するのはどの期間だと思いますか」との質問には、「新卒入社のタイミング」と答えた人が最も多かったものの、僅差の2位は「一生を通じて理系かどうかは影響しない」、その真逆の「一生影響しつづける」が3位でした。学生時代に理系だったか否かでクロス集計すると、一生を通じて「影響しない」も「影響しつづける」も理系だった人の方が高い数値になっています。「もしあなたのお子さんが女の子だとしたら、将来のキャリアを考えてお子さんに理系になることを勧めますか」との質問には「勧める」が「勧めない」の4倍以上となり、理系だった人に絞ると、その差は10倍以上に開きます。理系だった女性は、実体験から結婚・出産後の再就職に対してはシビアな印象を持っている一方、理系であること自体にはより肯定的な傾向が見られます。内閣府の男女共同参画白書 令和3年版「大学(学部)及び大学院(修士課程)学生に占める女子学生の割合」によると、大学で理学を専攻する女性は27.8%、工学は15.7%に留まります。リケジョはまだまだ増える余地があり、リケジョの増加が理系分野の専門性を活かして就職する女性を増やし、結婚・出産などのライフイベントを迎えた後のキャリア形成を考える際のロールモデルを増やすことにつながっていくのだと思います。 |
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ40000人以上の声を調査・分析。2021年に独立。“ワークスタイル”をメインテーマにした研究・執筆・講演、企業の事業支援および広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
人材派遣、紹介、アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げなど事業現場の最前線から、広報ブランディング・経営企画・人事など管理部門までを管轄。雇用・労働分野の有識者として多数のメディアに出演し、人材マネジメントから法規制まで雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員
※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、主婦の雇用をのべ17万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」、すきま時間で働く「ご近所ワーク」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、使命 -MISSION- 『「はたらく」をもっと、しあわせに。』を、人と仕事の適材適所によって実現してまいります。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
ビースタイルグループ広報担当:兒玉・川﨑
Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/media/
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