2023年2月1日
ビースタイルグループ
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『女性管理職』をテーマに主婦層を中心とする就労志向の女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:596件)
1.【前回分析より①】100%仕事に時間を使えれば管理職を「希望する」64.4%
2.【前回分析より②】「現状」と「100%仕事に時間が使えた場合」の比較
3.管理職「希望しない」女性が、100%仕事に時間を使えると「希望する」52.0%
4.現状:管理職希望するか/子どもいる・いない別比較
5.100%仕事に時間が使えた場合:管理職希望するか/子どもいる・いない別比較
6.女性管理職の比率に関するフリーコメントより
◇フリーコメントより(年代:就業形態)
※「あなたは管理職になることを希望していますか」との質問に対して「管理職は希望しない」と回答した人のうち、「もし結婚や出産をしても家庭の制約がなく、100%仕事のために時間を使うことができるとしたら、あなたは管理職になることを希望しますか」との質問に対しては「管理職を希望する」または「条件によっては管理職を希望する」と回答した人のフリーコメントより抜粋。
・女性は、仕事だけではなく家事や育児などもあり、それがやりたくないなら独身という選択になる
(50代:今は働いていない)
・比率を上げるためにあえて女性を増やす必要はない。能力で考えた方が絶対にいい
(30代:パート/アルバイト)
・管理職の比率を増やすことだけを目標にしても、意味がない。管理職になってもいいな・なりたいな、
と思えるような働き方にならないといけない(30代:正社員)
・なぜ半分ではないのかを、逆に教えてほしい。男女比率は半分で、皆就職するだろうに、おかしいと
思わないのかと(40代:派遣社員)
・育児中は特に保育園の時間が決まっていて遅れられない等、成果主義でない企業で管理職になる事は
不可能です(50代:その他の働き方)
・比率だけにとらわれるのには疑問がある。能力が重要(50代:今は働いていない)
・子育て中のワーママさんが班長などをしている会社にいたことがあるが、残業になり家庭を犠牲に
しているという印象が強かった。そこまでして管理職のような立場をさせるのはどうかと思うので、
実績だけを作り、比率をただ増やすということはしない方が良いと思う(20代:パート/アルバイト)
・男女の比率よりも、男女とも働きやすい環境が欲しい(50代:今は働いていない)
・ぜんぜん進んでないと思う。実際育児はすごい時間と労力をとられる。自分が人生の中心じゃなくなる。
管理職になりたい人が当たり前になれる環境を整えるのは必要だと思う
(40代:SOHO/在宅ワーク)
・女性かどうかで決めるのではなく、仕事ができるかどうかで決めてほしい(50代:パート/アルバイト)
・男性の中で女性比率が少ない場合、やはり男性が優位。女性、男性に関わらず、明確に一定の基準をクリア
した者が管理者になるのが分かりやすいのでは(40代:派遣社員)
・比率の問題ではなく、能力があるなら、管理職にすれば良いのに、男性中心の職場が多く、能力が同じ
なら、男性選ぶ傾向があると思う(50代:契約社員)
・役職を与えられることにより、責任感や仕事に対しての気持ちの比率は上がると思う
(40代:パート/アルバイト)
・男性と同等の管理職を女性に求めることはムリがあると思う。出産・子育てがある限り、負担が増大
するのは当然で、心身ともにその負担を受け入れた上で、職務を全うしなくてはならないと思うと、
女性が管理職を希望しないことは納得できる(50代:派遣社員)
・男女比率を語るのは意味がないとずっと思っている。ただ、女性という理由だけで評価がかわるのは、
本当にバカみたい(50代:パート/アルバイト)
・優秀な女性は世の中に沢山いるのに、なぜもっと活躍させてもらえないのかなと思っていた。女性が
男性化せず女性のまま、もっと上を目指して欲しい(40代:契約社員)
・女性管理職の%を50%に決めて人数を増やすことから始めた方が良い(60代:派遣社員)
・女性自身が、責任を持つ意識を高めていければ、自然にバランスが整うと思う(60代:パート/アルバイト)
・まずは女性職員を正当に扱うこと。比率だけ上げても、やっかみや劣等感、差別感情を出されては
意味がない(50代:契約社員)
・そもそも、長きにわたり、女性が上に立つことを嫌がる男性の感覚の上に成り立っている国なので、この
比率を増やすことはなかなか難しいと考える(50代:パート/アルバイト)
・数値目標は意味がない。やりたい人、適した人を管理職にするべき。それは男性も同じだと思います
(50代:今は働いていない)
・今の日本の社会の仕組み上どうしても女性管理職の比率が低いのは仕方ないと思う反面、そういった
壁が払拭されると良いなと思います(30代:パート/アルバイト)
・どうしても女性は出産や育児、女性疾患などで体調などが不安定な事が多いし、仕事から離れないと
いけないこともあるので、現状は致し方ないと思う(30代:今は働いていない)
・女性管理職比率を上げたり、女性管理職登用実績を作るために、有能な男性よりも、下の女性を上に
昇格させる事例も見たので、もやもやすることもあります(40代:公務員/団体職員)
・今は女性も仕事をして男性と家事を分担する時代になったが、まだまだ女性が家事育児に縛られている
と思う(60代:正社員)
・そもそも育児に家事などの負担が まだまだ女性にある時点で比率など求めるのに違和感がある。まずは
女性も仕事のしやすい環境・制度を整えてほしい(40代:パート/アルバイト)
女性の管理職希望について前回の調査分析(※)で、もし結婚や出産をしても家庭の制約がなく100%仕事のために時間を使うことができた場合はどうかを尋ねたところ、実に64.4%の女性が「管理職を希望する」と回答しました。そこでさらに踏み込み、「あなたは管理職になることを希望していますか」と質問した際に「管理職は希望しない」と回答した人だけを抽出した上で、もし結婚や出産をしても家庭の制約がなく100%仕事のために時間を使うことができた場合はどうかを尋ねたところ、過半数となる52.0%もの人が「管理職を希望する」と回答しました。現状において「管理職は希望しない」と回答した人のうち半数以上は、「結婚や出産で家庭の制約があり、100%仕事のために時間を使うことができない」ことが原因になっていることが伺えます。 また、お子さんがいるかどうかで比較すると、現状において「管理職を希望する」比率はお子さんがない人が23.9%であるのに対し、お子さんがいる人は27.2%で、お子さんがいる人の方が3.3ポイントとやや多くなりました。それに対し、100%仕事に時間を使えれば管理職を希望するかどうかを尋ねると、「管理職を希望する」比率はお子さんがいない人が53.1%であるのに対し、お子さんがいる人は67.1%で、お子さんがいる人の方が14ポイントも多くなります。お子さんがいる人の方が、管理職を希望しない理由として「結婚や出産で家庭の制約があり、100%仕事のために時間を使うことができない」ことがより強く関わっていることが伺えます。これまで、女性は結婚や出産による家庭の制約を強く受けてきました。そのことが、女性管理職比率が上昇しない大きな原因の一つになってきたと考えられます。各ご家庭はもちろん、各職場においても「仕事と家庭の両立は女性の役割」という前提を取り払うことが、女性が管理職を希望しやすくなる最も大きなポイントだと考えます。 ※女性は、もし家庭の制約がなければ“管理職”を希望するのか?:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000762.000003176.html |
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ40000人以上の声を調査・分析。2021年に独立。“ワークスタイル”をメインテーマにした研究・執筆・講演、企業の事業支援および広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
人材派遣、紹介、アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げなど事業現場の最前線から、広報ブランディング・経営企画・人事など管理部門までを管轄。雇用・労働分野の有識者として多数のメディアに出演し、人材マネジメントから法規制まで雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。
<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、主婦の雇用をのべ17万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」、すきま時間で働く「ご近所ワーク」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、使命 -MISSION- 『「はたらく」をもっと、しあわせに。』を、人と仕事の適材適所によって実現してまいります。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
ビースタイルグループ広報担当:兒玉・川﨑
Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/media/
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