2023年5月22日
ビースタイルグループ
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『少子化にについて』をテーマに主婦層を中心とする就労志向の女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:554件)
1.少子化の原因になっていると思うもの「子育てにお金がかかり過ぎる」74.2%
2.少子化の原因ランキング TOP5/子どもいる・いない別比較
3.出生数と女性が仕事することとの関係性「一概には言えない」52.9%
4.出生数と女性が仕事することとの関係性:子どもいる・いない別比較
5.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
<出生数と女性が仕事することとの関係性について「女性が仕事するかどうかは出生数と関係ない」と回答した人の理由>
・働いてるから子供を産めないわけではないと思います(30代:パート/アルバイト)
・何かのせいではなく自分自身の考え方の問題(40代:今は働いていない)
・女性の社会的立場も大きくなり仕事のやりがいも増えた気がする。それと出生数は直接の関係性は
ないように思う。なぜなら仕事をしていても子供を望む女性は少なくとも私の周りには減っていないからだ
(50代:パート/アルバイト)
・仕事をしてても、周りの環境が整っていれば、任せられる(60代:パート/アルバイト)
・仕事の有無と出産は本来関係ないものであるべき。しかし現実はやはり関係してしまっているかも。
女性はどうしても産休を取らねばならないし、産休育休に対して社会がマイナスのイメージを持っているのも
事実(40代:契約社員)
・国や企業、地方自治体が本気で出生率をあげようと取り組めば関係ないと思う(40代:パート/アルバイト)
・仕事をしているかいないかより、周りに育児に協力してもらえる人がいるかどうかの方が大きいと
思うから(30代:派遣社員)
・出産しても仕事する人はいるから、仕事のせいで結婚も出産も出来ないというのは言い訳に聞こえる
(40代:パート/アルバイト)
・出産,子育ての負担が女性にだけ偏らないようになれば仕事に出産は関係なくなると思うから
(50代:パート/アルバイト)
・仕事と育児が両立できる環境に社会がなっていれば、全く関係がない(50代:フリー/自営業)
<出生数と女性が仕事することとの関係性について「一概には言えない」と回答した人の理由>
・結婚相手の職業や勤務形態により経済的や時間的に女性の仕事事情も変わってくるので。
仕事があっても子供を持ちたいと思う人もいるし仕事をしていなくても子供を持ちたくない人もいる
(50代:派遣社員)
・仕事をするしない子供を持つ持たないより将来の不安が大きいと思う。この先仕事が続けられるかや
老後など(50代:パート/アルバイト)
・仕事がしたい時はお金がない。子どもが欲しくなる時期には身籠るのが困難になる(60代:派遣社員)
・それぞれの職場環境や家族関係が違っており、また血縁関係の協力や地域の協力、援助がどれだけ
得られるかがキーになると思います(60代:契約社員)
・自分のキャパシティが100だとして、仕事50:家事育児50とできるなら良いが、今の世の中、男性も
女性も、仕事100:家事育児100を求められているように感じる。これが、結婚すれば50:50にできて、
助け合って生きていける、となれば、結婚してみようかな、子供も産んでみようかな、となるのでは。
制度もいいけど、世の中、あまり完璧を求め過ぎない方が良いと思う(40代:今は働いていない)
・子供を生めるのは女性だけなのだから、なぜ社会も周囲も協力や理解を示せないのか、わからないから
(50代:派遣社員)
・女性も1人の人間として色々な可能性があり結婚、子供を産み育てるだけが幸せとは思わなくなって
きたと思う(60代:今は働いていない)
・「両立」という言葉がおかしい。なぜ女性だけが仕事と育児を両方やらないといけない?|環境づくりを
するといっても女性の負担が増えるだけだとおもう。環境をよくしたから、仕事と育児両方やってね、
というメッセージにしか聞こえない。 男性の残業を減らせば一番いいと思う(40代:派遣社員)
・人それぞれキャパシティが違うので仕事をしながら育児できる人もいるしできない人もいる
(40代:パート/アルバイト)
・女性の社会進出が進む事により、今まで担っていた男性の仕事が女性に代わり、年収もだんだんと
女性の方が高くなって、わざわざ結婚して、ましてやお金のかかる子どもを何人も産もうとは思わない
と思う。それなら一人で自由に生活する方が よっぽど気が楽なのではないか。と結婚自体への
必要性は感じなくなると思うからである(40代:パート/アルバイト)
<出生数と女性が仕事することとの関係性について「出生数を増やすには、女性が仕事した方がよい」と回答した人の理由>
・金銭の負担が緩和される。男性だけでは、不安(50代:派遣社員)
・出産後も安心して仕事し続けられる環境(仕事面でも生活面でも社会的環境的にも、男性側や
親世代の意識等)があると信じられれば出産する人は増えると思う(40代:パート/アルバイト)
・女性の育休取得についても、しっかり復帰できる環境をつくるべき。一時金も正直少ない。そのため
出産費用を稼ぐためには仕事をせざるを得ない環境です(30代:パート/アルバイト)
・①出産や子育てにはお金が掛かる。②いろんな人と触れ合うと思い込みや考え過ぎから脱却できる
ので、子育ての悩みから自身を追い詰める可能性が低くなる。③“女性が仕事をしない方が良い”
というのは、“女性が育児を担うのが当たり前”という考え方に繋がる(50代:今は働いていない)
・生活設計に各々の違いがあるでしょうから、女性が仕事をするのは、ある程度の生活水準を充たすため
には重要。そこから、出生に関する問題は 無理無く解決できるはず!…子育てには時間もお金も両輪が
回らなければ環境づくりも無理だと思います。環境が整えば出生数も自ずと増えるのでは!?
(60代:今は働いていない)
<出生数と女性が仕事することとの関係性について「出生数を増やすには、女性が仕事しない方がよい」と回答した人の理由>
・女性が働かなくても男性の稼ぎだけでそれなりの生活ができなければ子供は増えない(30代:パート/アルバイト)
・女性1人でも自立出来てきているから結婚が遅くなる。だから子供を産む率が減る(40代:パート/アルバイト)
・子供の預け先が足りないから(50代:今は働いていない)
・日本の給料は低いわりに税金など納めるものが多く、女性も働かないと生活が出来ない状態。
それで出産・子育てをしろというのは難しいです。子供を預けてまで仕事をしないといけないのであれば
出産しない方が良いと思ってしまう。出産したなら愛情もって子育てしたい。他人に預けてまでも仕事しないと
いけないなら産みたくない(40代:パート/アルバイト)
・キャリアを考えると子供を産むことや時期に制限をかけてしまう。またキャリアを築いた後では体が
何人も出産できる状態ではない(20代:パート/アルバイト)
<出生数と女性が仕事することとの関係性について「その他」と回答した人の理由>
・20代30代の年収を見ると、専業主婦(夫)という選択ができて、かつ子育てしたい人の総数は相当少ない。
5人6人産みたくなる施策がないなら、片働きは非現実的(30代:正社員)
・子育ての女性の負担が多過ぎている(60代:今は働いていない)
・とにかく子育ては一人では大変でした。12歳になりましたが、いまでもしんどかった事は心に残ってます。
二人目は考えられませんでした。旦那にも分かって貰えない、つらかったです。仕事は支えでした。
でも子育てが始まり、社員からパートへ収入も減り、とにかく女性への負担が大きいと感じます
(40代:パート/アルバイト)
・子育てにはお金が必要。更に学歴が必須である。貧乏でいじめられ続けた経験がある人は、裕福にならない限り
子供に同じ状況を作りたく無いため子供は作らない。結婚すらしたくない人が増えているのも、男性だけの稼ぎで
子供を大学まで行かせる事が難しいから。それが原因だと思っています(50代:今は働いていない)
・仕事を継続したくても子育て環境に不安があるからこそ出産に踏み切れないことも理由の1つだと思う
(60代:パート/アルバイト)
2022年の出生数は80万人を割り込んだと発表されました。主婦層を中心とする就労志向の女性に少子化の原因になっていると思うものについて尋ねたところ、最も多かったのは「子育てにお金がかかり過ぎる」で74.2%。さらに「子育ての負担が女性に偏っている」「子育てと両立しやすい仕事が少ない」と上位3つはすべて子育てに関する項目となりました。4位の「結婚する人が少ない」まで過半数の人が選択しています。お子さんがいる人といない人で傾向を比較したところ、上位項目が過半数である点は変わらなかったものの、お子さんがいない人は「結婚する人が少ない」が2位になっています。お子さんがいる人の方が、子育てに関する負担をより強く認識しているということかもしれません。 続けて「出生数と女性が仕事することとの関係性について、あなたの考えに近いものをお教えください」と尋ねたところ「一概には言えない」が過半数で最も多く、次いで多かったのは「女性が仕事するかどうかは出生数と関係ない」だったものの比率は「一概には言えない」の半分でした。出生数と女性が仕事することの関係性は、あると明確に認識している人は多くないものの、ないとも言い切れないと感じている人は多いようです。また、お子さんがいる人といない人とで比較すると、お子さんがいる人の方が「一概には言えない」と回答した人の比率が10ポイント以上高くなりました。今や大学進学率は50%を上回り、出産した後の子育てにかかるお金として大学進学までの教育費用を想定するケースが多くなっていると思われます。それら金銭面での負担や仕事との両立、育児自体の負担など、想定される負担を考えると出産や結婚自体も逡巡する要因となりえます。結婚も出産も個人の意思が尊重される一方で、子育てと両立しやすい仕事を世の中にもっと増やすなど、子どもが欲しい人が安心して希望に沿った選択ができる社会にしていく必要があると考えます。 |
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ40000人以上の声を調査・分析。2021年に独立。“ワークスタイル”をメインテーマにした研究・執筆・講演、企業の事業支援および広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
人材派遣、紹介、アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げなど事業現場の最前線から、広報ブランディング・経営企画・人事など管理部門までを管轄。雇用・労働分野の有識者として多数のメディアに出演し、人材マネジメントから法規制まで雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、主婦の雇用をのべ17万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」、すきま時間で働く「ご近所ワーク」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、使命 -MISSION- 『「はたらく」をもっと、しあわせに。』を、人と仕事の適材適所によって実現してまいります。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
ビースタイルグループ広報担当:兒玉・川﨑
Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/media/
少子化の原因はなに?就労志向の女性の回答で最も多かったのは…「育児にお金かかる」74.2%、「結婚する人が少ない」57.8%、出生数と女性の仕事との関係性「一概には言えない」52.9%
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