2023年6月8日
ビースタイルグループ
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『AIについて』をテーマに主婦層を中心とする就労志向の女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:834件)
1.AIという言葉を「知っていた」98.6%/2023年と2017年との比較
2.生成AIを「使用したことはない」78.3%/年代別比較
3.AIの発達が仕事環境に与える影響「仕事がしやすくなる」43.8%
4.AIの発達が仕事環境に与える影響/年代別比較・ 2023年と2017年との比較
5.フリーコメントより
※2017年調査(https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/news-12118/)のローデータより、女性のみを抽出して再集計したデータと比較。
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
・使う側のアイデアも問われるし、指示出しの仕方で回答の精度も明確に違う。頼りきると言うよりは優れた
アシスタントや同僚として、相手(AI)への配慮と誠実な気持ちを忘れずに付き合っていく必要があると
思う(40代:派遣社員)
・新しい技術に対して、怯えずに、それを利用して、どのように社会が上向くかを考えたいので、触れたいし、
触れることで、個々の自己啓発にもなるならば、いいことしかない(40代:パート/アルバイト)
・仕事の効率化につながるのであれば、導入した方がいいと思います(50代:今は働いていない)
・どんなに機械化しても、必ず人がやらねばならぬことがあるので、否定的になる必要はないと思う
(40代:正社員)
・これからは共存の時代(50代:パート/アルバイト)
・創造性がなく、AIにできる事には限界があります。最終的にはアナログの人の心と技が必要になる筈です
(70代:フリー/自営業)
・過渡期なので問題が起こった際の対応(方針)を固めて欲しい。使いながらお互い成長は理想だが、
ビジネスシーンでは、それでは済まないことも想定され、使用に躊躇してしまう(50代:派遣社員)
・現状のAIは人間が与えたデータを学習しているので、人間がより切磋琢磨することでAIも優秀になるだろう
な、と思っている(50代:フリー/自営業)
・便利かもしれないが、弊害も生まれてくると思う。AIの発達によって人の思考回路が衰退し、やがてAIが
自ら意思を持つようになり、人を支配する可能性も考えられる(40代:派遣社員)
・故障する事は無いのですか、絶対何も起こらない、ってことはないから(60代:今は働いていない)
・AIは効率化ができる反面、感情を持ったり暴走する可能性がある危険性が出てきたため、そういうことを
ストップできるような仕組みが必要(30代:派遣社員)
・便利に使うことを前提にし悪事には使わないように(50代:今は働いていない)
・仕事が奪われる不安が拭えない。あまりAIに頼りすぎるのも心配(30代:今は働いていない)
・著作権対策をしっかりやってほしい(40代:SOHO/在宅ワーク)
・パートタイムの事務職などは今後減っていきそうで危機感があります。ただ、AIを活用することにより無駄な
時間や作業の削減につながり効率化ははかれるので悪いことばかりではないとも思っています
(40代:今は働いていない)
・空っぽのAIは必要な情報を与えて教育しないと働いてくれません。その情報を用意する作業をしていたことが
あるため各職場でそこの仕事に適したAIを用意するとなると(出来合いのもので賄える職場は除く)膨大な作業と
費用が発生し大量に単純労働が増えると思いますが、それ誰がするのかな?と思ってしまいます
(50代:パート/アルバイト)
・離職中にどんどん変わっていってついていけなくなる事が怖い(40代:今は働いていない)
・便利なものでこれからの生活に欠かせないと思うが、まだ法整備等が追いついていないのが不安
(30代:今は働いていない)
・ついていけない(50代:パート/アルバイト)
・教育を受ける年代の子どもたちの学習方法が今と変わると思う。例えば、ある問いに対して、この答えは正しい
答えなのか?とAIが導き出した答えを確認する学習方法が出てきたりすると思う(50代:今は働いていない)
・人と人とのコミュニケーションが少なくなるのではないでしょうか(40代:今は働いていない)
・店舗への口コミに対する返信はAIでいいと思うと提案したが上司たちには受け入れられなかった。柔軟性のある
考え方が必要だと思う(30代:パート/アルバイト)
・人間が社会のルールを決めると、どうしてもある一部の人だけが得をするようになってしまう。また、人間の活動が
地球環境に与える害も気になるので、AIが指揮をとったほうがいいように思う時がある(40代:今は働いていない)
・仕事をもらえる人ともらえない人の、二極化が進んでしまうと思う。大きな貧富の差がうまれて、より一層厳しい
世の中になっていくと感じている(40代:パート/アルバイト)
・AIにとって代わられない職種に就くことが大事かなと思う(50代:フリー/自営業)
・技術が日々進歩するのは、素晴らしい事ですがいつか行き過ぎると本当にターミネーターのような時代がきてしまう
のではないかと思う時があります(40代:今は働いていない)
・まだAIの導入は1部分なので、これから何が出来て何が出来ないのかが見極めが必要
(40代:今は働いていない)
・もう、これ以上コンピューター化をするのはやめた方がいいと感じる。ヒトが考えなくなる
(50代:パート/アルバイト)
・一部、AIによって減る仕事や人員が発生するとは思うが、すぐに取り入れられる会社や環境作りにも一定期間必要
なのですぐすぐでは無いと思う(50代:派遣社員)
・出てきたデータを鵜呑みにする人が増えそうでファクトチェックは誰がどのようにするのか課題が多いと思う
(40代:パート/アルバイト)
・AIを使う側で利用するのはいいことだと思う。AIに使われる側になってはいけないと思う
(30代:今は働いていない)
・翻訳者なので興味津々。技術のない自称翻訳者はどんどん淘汰され職を失う一方で、間違いが許容されない分野等
では 人間がやる事はまだ必要かと思います。ただ、ポストエディットは増えていくでしょう(60代:正社員)
・もう止められないので仕方がないと思う。 人間の存在意義を考えるきっかけの一つになった
(50代:パート/アルバイト)
・子供がへり、働き手がどんどん減っていくのだからうまく付き合っていくしかない(40代:今は働いていない)
・どの様に発展して行くのかこの先が楽しみでもある(60代:今は働いていない)
ChatGPTの登場で注目が集まるAI。主婦層を中心とする就労志向の女性に「あなたはAIという言葉をご存じでしたか」と尋ねたところ、「言葉も意味も知っていた」と答えた人が88.8%。「言葉は知っていたが意味は知らなかった」と回答した人と合わせると実に98.6%が言葉を知っていると回答しました。2017年の調査(※)より、2ポイント上昇しています。続いて「あなたは、画像や文章などを生み出す「生成AI」を使用したことがありますか」と尋ねたところ、「使用したことはない」と答えた人が78.3%におよびました。また、年代別に比較すると「使用したことはない」と答えた人の比率は30代以下:69.3%、40代:77.0%、50代:80.6%、60代以上:85.0%と年代が低いほど少ない傾向が見られました。逆に、「プライベートで使用したことがある」と回答した人の比率は年代が低いほど多くなっています。 さらに、「AIの発達は、あなたの仕事環境にどのような影響を与えると思いますか」と尋ねたところ、最も多かったのは「仕事が効率化され、仕事がしやすくなる」で48.3%。次いで「AIに仕事を奪われて、就職先が減る」が34.1%でした。年代別にみると、年代が低いほど「仕事が効率化され、仕事がしやすくなる」と回答する比率が多くなり、「わからない」と回答した人の比率は逆に年代が低いほど少なくなりました。年代間で比較すると相対的に、年代が低い方がAIと接点が多く積極的に評価し、年代が高い方がAIと接点が少なく消極的に評価している傾向にあるようです。ただ2017年と比較すると「仕事が効率化され、仕事がしやすくなる」も「AIに仕事を奪われて、就職先が減る」も減少した一方、「わからない」と回答した人の比率は増えており、AIについての認知が進む一方で却ってその影響が読みづらくなっている様子が伺えます。生成AIの登場で、AIが雇用に与える影響は新しい段階を迎えたように思いますが、過度に期待するのでもなく過度に怖れるのでもなく、AIと人間との最適な共存を考える上では、まず多くの人が実際にAIと接する機会を増やすことがポイントになるように思います。 |
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ40000人以上の声を調査・分析。2021年に独立。“ワークスタイル”をメインテーマにした研究・執筆・講演、企業の事業支援および広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
人材派遣、紹介、アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げなど事業現場の最前線から、広報ブランディング・経営企画・人事など管理部門までを管轄。雇用・労働分野の有識者として多数のメディアに出演し、人材マネジメントから法規制まで雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、主婦の雇用をのべ17万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」、すきま時間で働く「ご近所ワーク」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、使命 -MISSION- 『「はたらく」をもっと、しあわせに。』を、人と仕事の適材適所によって実現してまいります。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
ビースタイルグループ広報担当:兒玉・川﨑
Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/media/
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