2023年9月5日
ビースタイルグループ
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『学び直し』をテーマに主婦層を中心とする就労志向の女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:649件)
1.リスキリングなどの学び直しに「取り組みたいと思う」81.8%
2.「IT・WEB・OAなどの技能」40.9%/いま取り組んでいる・いない別比較
3.学び直しのメリット「転職・再就職しやすくなる」69.2%/取り組み状況別比較
4.フリーコメントより
◇寄せられたフリーコメントより抜粋(年代:雇用形態)
・お金をかけて学びなおしをするのはいいと思うが、結局は経験がないのでと断られ、就業には結びつかない
のではとおもうと大切な貯金に手を出すのをためらう(40代:今は働いていない)
・資格を取得しても、実際は年齢で、雇用には至らないケースが多いのではないか(40代:今は働いていない)
・趣味・生きがいとしての学び直しか、具体的に仕事に結びつけるための学び直しかでは、大きく意味が違う
(50代:パート/アルバイト)
・資格を取るための費用が高くて取りたい資格も取れない(40代:パート/アルバイト)
・いつからでも挑戦する事は私も必要と思ってますが何から始めていいか…自分は何を学びたいか見つけら
れてません(40代:今は働いていない)
・学びたいがお金と時間がない(20代:パート/アルバイト)
・学ぶのに年齢は関係ないと言うが学び直すにしてもお金や時間、子どもがいるとさらにハードルは高くなると
思う(30代:今は働いていない)
・子どもだったときは、当たり前に与えられてたから、学びの大切さに気づいてなかった。そのことを後悔して
いる大人は多いと思うので、学び直すのっていいかも(40代:パート/アルバイト)
・時間とお金が問題です。子供の教育費がかかる時に自分のことは後回しにになりがちです
(40代:パート/アルバイト)
・40代後半から50代前半位に 柔軟に学び直す機会があれば、長く働く人が増えると考えます。社会経験を
積んできた環境の人であれば 学び直す機会を大切に利用すると思います(50代:今は働いていない)
・いくつになっても学ぶ気持ちは大切(50代:パート/アルバイト)
・いくつからでも、学び直しは興味があれば出来る(60代:パート/アルバイト)
・エルダー、シニア世代でも採用に繋がる学びを提供してほしい(50代:今は働いていない)
・学んだ事を実践に生かせるか、少し不安に思う(50代:派遣社員)
・子育て中はかなり厳しいと思いますが、最新の知識や技術を知っておくことは大切だと思う。人生終りまで
一生勉強。使える時間やお金がある限りは様々なことをインプットしたいと思う(40代:正社員)
・まだまだ現役でいるために、スキルアップしていきたい(60代:パート/アルバイト)
・仕事をやってみて、やりたい事と違ったり、別の事に興味が出てきたりもする。合わないと思う仕事を続ける
より、本当にやりたい事が仕事に出来るなら理想的(30代:パート/アルバイト)
・学びたい事があるというのは楽しい事だと思う。なんの役にも立たないかもしれないけど、知る事によって
見えなかったものが見えるようになったり、挑戦してみたくなるかもしれない。ワクワクする機会だと思う
(50代:パート/アルバイト)
・自分自身にも自信が持ててもっと人のためになる仕事をしたいと思えるから積極的に行いたい
(50代:今は働いていない)
・時間とお金がなかなか用意できない(40代:今は働いていない)
・正直日々の生活で精一杯。そんな気力もない(40代:今は働いていない)
・学び直しはとても楽しいですが、子育てと家事をしながらだと圧倒的に学ぶ時間が足りない。捻出するには
睡眠時間を削るしかない(40代:パート/アルバイト)
・リカレント教育などの概念が広まればいいな、人は皆なりたいものになれる(30代:その他の働き方)
・時間があればやって当然。しかし、家事や親の介護関連の用事があると時間が取れない
(40代:パート/アルバイト)
・仕事しながら、育児、家事をしながらの人でもリスキリングができやすい世界になってほしい
(40代:パート/アルバイト)
・学び直しをして、自分の就きたい仕事の資格を2つとったけれど、現実は厳しく就職には繋がらない
(60代:今は働いていない)
・自分はあまり学んでこなかったし、学校で学んだこともあまり覚えていないので、学び直しではなく初めて
学ぶと考えている。これからの仕事に必要があれば学ぼうと思うが、自分から積極的に何かを学ぼうとは
思わない(40代:正社員)
・世の中の情報量が多いのとテンポが早くて何を学びたいか、何をすれば役に立つのか分からない
(50代:その他の働き方)
・生涯かけて何度でも学べばいいし、何度でも転職すればよいと思います(40代:フリー/自営業)
・個人的には、今は取り組む気持ちがありませんが、必要性を感じています(60代:今は働いていない)
政府が5年で1兆円の予算を投じると表明したリスキリング。主婦層を中心とする就労志向の女性に「あなたは、リスキリングなどの学び直しに取り組みたいと思いますか」と尋ねたところ、「取り組みたいと思う」と回答した人が8割を超えました。主婦層を中心とする就労志向の女性の意欲は総じて高いことが伺えます。しかしながら、「いまは取り組んでいない」人が6割なのに対し「いま取り組んでいる」人は2割に留まっています。 学び直しに取り組みたいと思うと答えた人にどんな学び直しに取り組みたいかを尋ねたところ、「IT・WEB・OAなどAIを除くコンピューターの専門技能習得」が最も多く40.9%。次いで「外国語の習得」36.3%、「国家資格の取得」35.8%と続きました。さらに、学び直しに取り組みたいことをいま取り組んでいる・いない別で比較したところ、「具体的に何に取り組めばよいかわからない」と答えたのは、取り組んでいる人は4.7%だったのに対し、取り組んでいない人は17.6%と差が最も顕著に表れました。学びたいことが具体的になると行動に移しやすくなるのではないかと思われます。また、回答者全員に「学び直しに取り組むことによって、どんなメリットがあると思いますか」と尋ねると「転職・再就職がしやすくなる」との回答が最も多くなりました。さらに回答を実際の取り組み状況別に比較すると「ビジネスパーソンとして成長できる」などポジティブな項目の比率は総じて実際に取り組んでいる人が最も高かったものの、「賃金が上がる」と「昇進・昇格がしやすくなる」は顕著な差が見られませんでした。学び直しすることで賃金や昇進といった直接的な実利よりは、転職の可能性や人材としての市場価値向上、モチベーションアップといった自己投資としての意義を感じている人が多いようです。フリーコメントには、学び直ししたいものの、時間とお金が不足しているという声が多数寄せられました。政府はリスキリング時の補助金を設置して支援に取り組んでいますが、実際に学び直しに取り組む人が増えるか否かは、さらに時間の融通も含めた心身のゆとりをケアできるかが鍵を握っているのではないかと考えます。 |
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ40000人以上の声を調査・分析。2021年に独立。“ワークスタイル”をメインテーマにした研究・執筆・講演、企業の事業支援および広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
人材派遣、紹介、アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げなど事業現場の最前線から、広報ブランディング・経営企画・人事など管理部門までを管轄。雇用・労働分野の有識者として多数のメディアに出演し、人材マネジメントから法規制まで雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ18万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」、すきま時間で働く「ご近所ワーク」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、使命 -MISSION- 『「はたらく」をもっと、しあわせに。』を、人と仕事の適材適所によって実現してまいります。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
ビースタイルグループ広報担当:兒玉・川﨑
Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/media/
© 2020 b-style holdings Inc.