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“年収の壁・支援強化パッケージ”を主婦・主夫層は使うのか?「利用する」20.4%

2023年12月6日

ビースタイルグループ


仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は、『収入上限と年収の壁・支援強化パッケージ』をテーマに仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:550件)

調査結果概要

1.2023年の収入上限「年収103万円」31.6%、「収入制限なし」36.4%
2.2024年の収入上限「年収103万円」29.8%、「収入制限なし」39.1%
3.年収の壁・支援強化パッケージ「利用する」20.4%
4.パッケージの利用希望:2023年に収入上限を設定していた・いなかった別比較
5.パッケージの利用希望:2024年に収入上限を設定する・しない別比較
6.2024年の収入上限設定に対する考え方/フリーコメントより

2023年の収入上限「年収103万円」31.6%、「収入制限なし」36.4%


2024年の収入上限「年収103万円」29.8%、「収入制限なし」39.1%


年収の壁・支援強化パッケージ「利用する」20.4%


パッケージの利用希望:2023年に収入上限を設定していた・いなかった別比較


パッケージの利用希望:2024年に収入上限を設定する・しない別比較


2024年の収入上限設定に対する考え方/フリーコメントより

◇寄せられたフリーコメントより抜粋(年代:雇用形態)
<2024年に収入上限を「設定する」と回答した方の理由>
・夫の組合健保が手厚いので、扶養から外れたくない(30代:フリー/自営業)
・中途半端に働いて、面倒な計算に時間と労力をかけたくない(40代:今は働いていない)
・働きたくない(20代:パート/アルバイト)
・法が改定されても期間限定ならば、このままの状態を維持した方が後々面倒ではないと思うから(40代:パート
 /アルバイト)
・年収がどうとかより、実際育児家事ワンオペなので扶養内程度しか働けない。体力、時間的に(40代:今は働い
 ていない)
・本当は収入制限なしで働きたいが、年齢的に雇用してもらえないので、130万にしている(50代:パート/アルバ
 イト)
・夫から扶養を超えないようにと言われているため(50代:今は働いていない)
・私学の助成金のことを考えると所得を増やせない(40代:パート/アルバイト)
・扶養を超えると、社保負担で手取りが減り、且つ、夫の税率が上がり税金が増額し、世帯収入も減るから(60代
 :派遣社員)
・103万円を超えることでどうなるのか具体的にはっきり分からず不安なので、なるべく超えない範囲で働きたいと
 思います(40代:パート/アルバイト)


<2024年に収入上限を「設定しない」と回答した方の理由>
・ひとり親なので制限は関係ないです(50代:フリー/自営業)
・できる限り働きたいので。時間内でしか働けない環境の人のフォローに回りたい(60代:パート/アルバイト)
・子どもが大学生になり、教育費も生活費も不足しているので。将来に向けて自立したい気持ちもある(50代:契約
 社員)
・子供が中学生になったこともありお金もかかるため、フルタイムで働き出しました。夫婦共に歳もとってきたので
 これからはどちらかが倒れてもいいように2本の柱で頑張りたいと思っています(40代:派遣社員)
・今まで一度も扶養になった事がない、個人的に誰かの扶養になるのが嫌でした(60代:契約社員)
・コロコロ制度が変わっていちいち考えながら仕事する方が苦痛だから(30代:パート/アルバイト)
・配偶者の所得が減ってしまったため(50代:今は働いていない)
・少しでも年金額が増えるように厚生年金を掛けたいから(50代:契約社員)
・働けるなら働いたほうがいいし、他の職種よりは時給がいいからそうするしかない(30代:今は働いていない)
・扶養枠にしてしまうと自分の働きたい様に働けないため(40代:派遣社員)


<2024年に収入上限について「仕組みがよくわからない」または「その他」と回答した方の理由>
・時給によって考える(50代:今は働いていない)
・103万円を超えた時の、デメリットがよくわからない。130万円以内の時の、デメリットも、よくわからない(60代:その他の働き方)
・収入上限は2年まで優遇で、その後はどうするの?再就職は難しそうなので、長く働けるようにしたいので、慎重になります(50代:今は働いていない)
・子供の成長とともに、仕事を再開したいが、どのくらいの収入なら損にならないのかいまいちわかりにくく、検討している最中。可能ならば月15万ほど働きたい意思はあるが、103万に収まる方が良いのか悩み中(40代:フリー/自営業)
・誰でもわかりやすく説明してくれるメディアが少なく、扶養枠についてしっかりと理解できていないため(40代:今は働いていない)
・対象になる条件がよくわからない(50代:パート/アルバイト)
・勉強不足(30代:今は働いていない)
・仕組みが理解できない(40代:パート/アルバイト)
・体力と仕事内容が適していたら、ガンガン働きたい(60代:契約社員)
・臨機応変に対応すればいいと思っているから(50代:フリー/自営業)

しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より

 仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層に「2023年を振り返って、あなたは扶養枠を意識して収入上限を設定していましたか」と尋ねたところ、年収103万円と回答した人が31.6%。年収130万円や月収88,000円、年収150万円を合わせると50.5%が収入上限を設定していました。一方、収入制限を設定していなかった人は36.4%でした。また、「2024年に、あなたは扶養枠を意識して収入上限を設定しますか」との質問には、年収103万円と回答した人が29.8%。他も合わせると49.0%が収入上限を設定する予定で前年比微減、一方で収入制限を設定しない人は39.1%と微増です。

 次に、「政府は、130万円などの収入上限を超えても連続2年まで扶養枠内にとどまれる制度を打ち出しました。あなたはこの制度を利用しようと思いますか。考えに最も近いものをお教えください」と“年収の壁・支援強化パッケージ”(※)について尋ねたところ、「利用して、収入上限を超えても扶養枠内で働きたい」が20.4%。「利用せず、収入上限に収めて扶養枠内で働きたい」18.4%、「利用せず、扶養枠を外して働きたい」は26.4%でした。一方、「制度がよくわからないので答えようがない」が11.6%と制度理解の壁があることも伺えます。また、2023年に収入上限を設定していた人は「利用する」が29.9%だったのに対し、設定していなかった人は7.5%でした。2024年は、収入上限を設定する人は「利用する」が33.3%で設定しない人は6.5%。扶養枠を意識して収入上限を設定する人のおよそ3割が“年収の壁・支援強化パッケージ”の利用を考えているようです。 “年収の壁・支援強化パッケージ”については一定数の利用が見込まれるものの、扶養をめぐる制度は複雑なだけに、できる限りわかりやすく内容を周知する必要があります。また、短時間でも高時給だったり正社員として働けるような選択肢を増やしていくことも大事だと考えます。

川上研究顧問


<しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 ープロフィールー​>

1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。

これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ約50000人の声を調査・分析し、およそ300本のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。

実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。

Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員

◇委員等
厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など◇メディア出演
NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数◇執筆・その他
ITメディア連載『働き方の見取り図』/JCAST会社ウォッチ連載『ここがヘンだよ会社の常識 ~兼業主夫のひとりごと』他、JBpress、日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、NEWSポストセブンなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める


調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:550名(※)
調査実施日:2023年11月15日(水)~2023年11月22日(水)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください

<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。

※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ18万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」、すきま時間で働く「ご近所ワーク」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、使命 -MISSION- 『「はたらく」をもっと、しあわせに。』を、人と仕事の適材適所によって実現してまいります。

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本プレスリリースに関するお問い合わせ先

ビースタイルグループ広報担当:川﨑・岩﨑

Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/media/