2024年8月7日
ビースタイルグループ
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『家計のゆとり』をテーマに就労志向でお子さんがいる女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:363件)
1.家計にゆとりが「ある」27.5%、「ない」65.9%
2.家計のゆとり:2024年と2021年との比較
3.家計の支出で負担に感じているもの「食費(米・野菜など)」62.0%
4.家計支出の負担:ランキング 2024/2024年と2021年との比較
5.負担さえ考えなければ“もっと購入・利用”したいもの「旅行」62.3%
6.もっと購入・利用したいもの:ランキング 2024/2024年と2021年との比較
7.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
・育ち盛りの子の食費がかかるので補助がほしい(40代:SOHO/在宅ワーク)
・各家庭によってゆとりとはどこまでか違うと思いますが、うちは全くゆとりがない状態です。先々不安しかありま
せん(40代:パート/アルバイト)
・カツカツの生活はもう限界です(50代:派遣社員)
・働いても毎月、赤字。補填のしようがない(40代:パート/アルバイト)
・もっと細かく管理すべきところが甘いのではないかと反省しています(60代:フリー/自営業)
・毎日の献立が大変なのに値段まで切りつめないといけないのはつらいのでゆとりが欲しい(40代:パート/アルバ
イト)
・税金や社会保険の負担が重すぎる(40代:契約社員)
・何もかもが値上がりしてきてキツイです(60代:パート/アルバイト)
・家計にゆとりがあれば、もう少し子供の習い事や普段経験できない事(旅行等)をさせてあげたいなと思い、罪悪感
を感じます(40代:正社員)
・扶養対象の上限額が時代にそぐわない(30代:SOHO/在宅ワーク)
・マイホーム、マイカー、子ども。一世代前の当たり前という価値観が重荷でしんどい。マイホームを諦める、いや
後回しにすることでささやかなゆとりがある程度(40代:パート/アルバイト)
・好きな事や習い事が出来て、ご近所や友達とも月に数回気軽に会えて楽しみたい。旅行も毎月行きたい。これが私
のゆとりです(50代:フリー/自営業)
・大学進学を控えた子供か2人いて、塾や学費の負担が悩みの種です。奨学金も支給対象にならず、返済義務の有る
タイプしか該当せず、子供の将来を考えると親が支払うべきと考えます。自分の老後の準備もしなくてはならず不
安しかない(50代:パート/アルバイト)
・親の介護は子育ての費用よりもかかり、それがダブルブッキングするとか本当に信じられません。自分達の老後ど
ころじゃない!(40代:今は働いていない)
・賃金は上昇したが、それでも物価の上昇に追いついている感覚が無い。生活はまだまだ苦しい(30代:パート/ア
ルバイト)
・世間では給料が上がったなどの報道をよく耳にするけど、自身の家庭には特にその効果は全く無く上がっていると
は思えない(40代:今は働いていない)
・子どもがやりたいといったものを本当は全てやらせてあげたい(40代:パート/アルバイト)
毎月勤労統計調査の6月速報値によると、実質賃金が27ヶ月ぶりに上昇へ転じました。では、家計のゆとりについて現状はどうなのか。就労志向でお子さんがいる女性に「今あなたのご家庭は、家計にゆとりがありますか?」と尋ねたところ、「ある」と回答した人が27.5%だったのに対し、「ない」と回答した人は65.9%におよびました。ゆとりがないと感じている人の方が倍以上多くなっています。また、2021年の調査(※)と比較すると「ゆとりがない」と回答した人の比率は1.6ポイント増えていました。
さらに、「家計の支出で負担に感じているものがあればお教えください」と質問したところ、トップ3は「食費(米・野菜など)」「水道・光熱費」「家賃・住宅ローン」の順になりました。生活に欠かせないものが上位に来ています。また「食費」と「水道・光熱費」は2021年調査より順位を上げており、物価高の影響が生活インフラ費用にもおよんでいることが家計のゆとりの圧迫感を高めている様子が伺えます。「家計への負担さえ考えなければ“もっと購入したい”または“利用したい”と考えるものがあればお教えください」との質問に対しては、トップ3が「旅行」「外食費」「趣味・習い事」の順になりました。これらに使いたいお金を生活に不可欠なものに回している様子が伺えます。フリーコメントには、切実な声が多数寄せられました。中には賃金が上がっていないという声もありますし、家計の負担感は個々のご家庭の事情により変わってきます。実質賃金が上昇に転じた効果が広がっていくことを期待する一方で、その恩恵を感じられる人と感じられない人とが二分されていく可能性がある点にも注意を向けておく必要があるのではないでしょうか。 ※働くママに聞く“家計と消費”の現状:https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/news-26393/ |
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。
これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ約50000人の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ18万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、使命 -MISSION- 『「はたらく」をもっと、しあわせに。』を、人と仕事の適材適所によって実現してまいります。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
ビースタイルグループ広報担当:川﨑・岩﨑
Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/media/
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