2024年12月3日
ビースタイルグループ
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『短時間正社員』をテーマに仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:460件)
1.短時間正社員として働いた経験「ない」88.5%
2.短時間正社員で「働いてみたい」65.9%/子どもの数別比較
3.短時間正社員の求人情報についての課題「求人の数が少ない」72.4%
4.短時間正社員を普及させる上での妨げ「働く人の事例が少ない」58.3%
5.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
<短時間正社員について「働いてみたい」と回答した人>
・短時間正社員の制度があれば、積極的に働く人が増えると思う(40代:今は働いていない)
・子どものことも優先したいしお金のことも大事で、短時間正社員を希望している人は周囲にすごく多いものの、求人
が少なく思い通りな働き方ができない(30代:正社員)
・通常勤務の社員にしわ寄せがありそう。特に女性は受電対応をやって当たり前みたいなところがあるので、評価対象
ではない部分のしわ寄せは他の社員に嫌われそう(40代:今は働いていない)
・もっとさまざまな職種で普及してほしい。3歳までとか7歳までとか、時短制度が厳しすぎるけど、実際もっと時短
でないと働けない人は大勢いると思う(50代:フリー/自営業)
・このアンケートで初めて短時間正社員という言葉を聞きました。きっと、都会のみで、30代までの仕事なんだろうな
(40代:パート/アルバイト)
・正社員だけでもハードルが高いと思います更に短時間となるともっとハードルが高くなりそうな気がします(60代:
今は働いていない)
・前職で父の介護が一時的に必要になった時に、就業先に時短正社員化を希望したが叶わなかった。理由は、「うちの
会社はまだ時短化できる仕組みができていないから」という理由だったが、そんなに難しいことだろうかと感じた。
何なら仕組みを作りますけど?と逆にオファーしたが嫌がられた(50代:フリー/自営業)
・家事、子育てと両立しやすそうなので、ゆくゆくはなりたいと思う(40代:今は働いていない)
・そもそも、家族の制限でパートになってるんで、短時間でもやれる事はあると思う、正社員は時間が長く中には仕事
出来なくサボってる人もいる(50代:パート/アルバイト)
・短時間正社員での就業は願ってもないことですが,テレワークができるとなおのこと良いと思っています(40代:今
は働いていない)
・子育て中の方だけではなく、介護している方にとっても、必要な働き方だと思う。とかく、子育て中世代だけを取り
上げられるが、家族の介護はそれ以上に困難を伴う場合があるので、注目されると良いと考える(50代:派遣社員)
・短時間正社員を希望する理由は、子供の対応のためですが、勤務時間が固定であると実際には働けないことばかりで
す。フルリモートで休憩時間がある程度自由に取れたり、30分~1時間程度の中抜けが許されるのであれば短時間正
社員に魅力を感じますが、短時間正社員のメリットを感じる求人はあまりありません(30代:フリー/自営業)
・子育てや介護を担う人のベースとなるほど、短時間正社員が定着することを望む(40代:派遣社員)
・時短正社員で働いてみたいですが、まだまだ少ないし、若年齢層の人ばかり対象になっている気がします。しかも求
める人材像がやたらハイレベルで、ドラマの中のかっこいいバリキャリ?って感じで笑ってしまう募集記事もありま
す(50代:正社員)
・副業可能なら、就業時間以外で仕事ができる可能性もあるし、短時間正社員を雇用することが可能な企業は、どんど
んこの制度を採用すればいいのにと思う。条件については、短時間でも成果を上げている社員には高く評価すれば良
いし、そうでない社員はフルタイムより低くてもいいと思う(50代:今は働いていない)
・短時間正社員になった際の同僚や上司の態度等が横暴だったりするのでそうゆう風になった場合の対処や待遇などを
考えてほしい(20代:今は働いていない)
・雇う側のメリットがあるのか疑問(50代:パート/アルバイト)
・短時間を理由に責任も含め、物事をすべて「他責」にする方も増える可能性がある(40代:フリー/自営業)
・能力のある人が活躍出来るように周りの社員の理解が必要だと思います(50代:今は働いていない)
・短時間といっても結局は残業になるケースがあるだろうと思うので小学生2人の母としてメリットが見出せない(40
代:契約社員)
・短時間正社員という言葉を今回初めて聞いた(50代:パート/アルバイト)
・正社員はスキルや責任が求められる立場だと思うので、短時間だと結局責任を持って最後までやり遂げることは難
しいと思うので、短時間なら正社員は必要ないと思う(40代:派遣社員)
・いいことだと思うが管理が大変(70代:今は働いていない)
・正社員と同じだけのものを期待されるのはイヤ。一緒に仕事をしている周りの協力がないと絶対ムリ(40代:パー
ト/アルバイト)
・配偶者(主たる生計者)がいる方の場合、短時間正社員となり社会保険加入により扶養枠を外れるのであれば、給
与額によっては短時間非正規社員を選択した方がよい、と考える方がいると想像します。前者を選択した際の大き
なメリットがあるとよいと思います(50代:フリー/自営業)
・子供の送迎等があるからしょうがないと思います(30代:パート/アルバイト)
・正社員は、無制限に働かせるもの、という思い込みがある限り、短時間正社員は、サービス残業の温床になるとお
もう(60代:パート/アルバイト)
・介護や育児の理由で短時間しか働けない人なら短時間正社員という働き方はアリだと思うが、それは新入社員から
入社して会社に貢献した人への配慮的働き方や特権だと思う。時短社員は足元を見られて収入を抑えられているか、
スキルアップなどの将来への不安が残る(代えの利く、誰でもできる仕事しか回って来ない)感じがする(50代:派
遣社員)
・短時間正社員って、そもそも必要ない。出来高制の請負契約にすれば、いいだけのこと(60代:派遣社員)
・もっと勤務時間やお休み等柔軟で個々に合った働き方が選択出来れば、埋もれている人材がもっと社会で活躍出来
るし、会社にとってもメリットはあると感じます。その中で短時間正社員という選択肢が増えるのは良い事だと思
います(50代:SOHO/在宅ワーク)
1日5時間など、1週間の勤務時間がフルタイムより短い短時間正社員。仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層に「あなたは今まで短時間正社員として働いた経験はありますか」と尋ねたところ、9割近くが「ない」と答えました。しかし、「条件さえ合えば、あなたは短時間正社員で働いてみたいと思いますか」との質問には6割以上が「働いてみたい」と回答しています。働いてみたいと思っている人の比率は、お子さんの数が多いほど高くなる傾向が見られました。家庭にかかる工数が大きくなるほど時間制約を受けやすくなり、やりがいある仕事とのバランスがとりやすい働き方を希望する比率が高まるのかもしれません。
さらに「短時間正社員の求人情報について課題だと感じることがあればお教えください」と尋ねると、「求人の数が少ない」と答えた人が7割以上となりました。短時間正社員はフルタイム正社員として働いている人が育児などと両立しやすいよう福利厚生の一環として導入されているケースが多く、転職などの際の求人条件として適用されていることはまだまだ少ないようです。それを裏づけるように、「短時間正社員を普及させる上で妨げになっていると思うものがあればお教えください」との質問に対しても「短時間正社員で働く人の事例が少ない」との回答が最も多くなりました。一方で、短時間正社員を選択肢として望む声は多く、求人市場とのギャップが大きい状況であることがわかります。副業も促進されている中、福利厚生という位置づけだけでなく、短時間正社員を戦略的な人材活躍促進策として位置づけることも必要なのではないかと考えます。 |
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。
これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ50000人の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/日本労務学会員
※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当 」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。
当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ18万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、使命 -MISSION- 『「はたらく」をもっと、しあわせに。』を、人と仕事の適材適所によって実現してまいります。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
ビースタイルグループ広報担当:川﨑・岩﨑
Mail:pr@b-style.net
お問い合わせページ:https://www.bstylegroup.co.jp/contact/media/
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